hakaiya Twitter December 17th
12月 17th, 2011僕と妻の1778の物語の真のオチ
12月 11th, 2011ツヨポンと竹内結子の『僕と妻の1778の物語』をDVDで観た。小説家の眉村卓(ツヨポン)が難病の妻(竹内結子)のために小説を書き続けた実話の映画化だ。日本のメジャー映画にありがちな難病ラブストーリーと日本のマイナー映画にありがちなファンタジー系ラブストーリーを融合させたような作風だけど、あんまり面白くない。2時間20分という長尺のせいで演出が間延びしきっているのが原因。ただ小説の話数が1778話になると竹内結子が死ぬのがわかっているので、小説の話数が増えていくのが落ちていく砂時計みたいな妙な緊張感があった。
今回取り上げたいのは劇中の良いシーン。ツヨポン演じる主人公のSF小説家は谷原章介演じる恋愛小説家と友人だ。といっても谷原章介は売れっ子なのでツヨポンに対して見下した態度を取るイヤな奴だ。恋愛映画でこういうイヤな奴は途中から良い奴になるので安心だが。
谷原章介演じる売れっ子恋愛小説家
で、谷原章介は『噛みつきたいほど愛している』という大ヒット恋愛作を書いているという設定だ。この『噛みつきたいほど愛している』は劇中でシリーズ化されている。谷原章介の作品が並んでいる本棚が写るシーンはツヨポンと谷原章介の小説家の生き方が対比になっていて上手いシーンだ。
ブックオフの辻人成コーナーではない。
シリーズ第三弾まで出ている。
ツヨポンは編集者や谷原章介に恋愛小説を書くように言われても、それを拒否してSF小説を書き続ける。ツヨポンと竹内結子にとってはシリーズ連発する売れっ子恋愛小説家になるよりもSF小説家であり続けることのほうが重要なのだ。だが闘病生活を続ける妻の治療費はかさんでいき………以下ネタバレ。
妻のために恋愛モノに手を出すツヨポン、しかし妻は自分のためにSFをやめるツヨポンに対して怒りだす!
本棚で人生の違いを表現するのが上手くて、俺のお気に入りのシーンだ。その後にツヨポンが恋愛モノに手を出す伏線にもなっているし。でも映画のエンドクレジットを見て苦笑してしまった。
眉村卓による『ボクツマ』シリーズ全4作。亀山千広の名前もある。
売れっ子恋愛小説家と同じじゃん!死後出版が妻の願いであることは劇中で描かれるので変というわけじゃないんだけど、ツヨポンが対比相手だった側になったという解釈もできる。ちなみに『僕と妻の1778の物語』はツヨポンの「僕シリーズ」の最新作でもあります。
hakaiya Twitter December 10th
12月 10th, 2011俺の嫁が皇女なわけない
12月 4th, 2011震災復興、放射能汚染、消費税増、TPP、傾きっぱなしの世界経済という大問題だらけの最中に、宮内庁長官から「女性宮家の創設を火急で検討してほしい」って要請があった。そこでマスコミが「今の日本はそれどころじゃねーよ!」」ってツッコミ入れないのが不思議だった。俺なんて「崩御(平成が終わること)してからでいいじゃん!」って思ったもん。でもこういう宮内庁長官の要請って「天皇本人の意思」って意味だったのね。陛下も体調を崩されて色々思うことがあったのだろう、そりゃ崩御前になんとかせねばならん。そして先週はマスコミ各社がこぞって現代の皇女たちの設定…じゃなくて個性を紹介したわけだけど。
- 愛子内親王(9)
- 眞子内親王(20)
- 佳子内親王(16)
- 彬子女王(29)
- 瑶子女王(27)
- 承子女王(25)
- 典子女王(23)
- 絢子女王(21)
並べてみるとスゴいな。8人の皇女たちってギャルゲーに出来るじゃん!『ヤンゴトナキ・シスターズ』とか『ときめき皇女たち』といったタイトルで。皇女の結婚って宮内庁がチョイスした男とお見合いするんだから、主人公がある日お見合い相手に選ばれたって設定にすればいい。
- 基本設定
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主人公のゆうちゃんは就職を嫌がってずっと引きこもっていた童貞。一人っ子の主人公を甘やかす両親はけっこう立派な血筋を持っているらしい。主人公が30歳になった誕生日の朝、彼は母親にドラクエ風に起こされる。
「おきなさい おきなさい わたしのかわいい ゆうちゃん
今日は ゆうちゃんが はじめて 皇居に いく日 だったでしょ」わけもわからず皇居に連れていかれる主人公。そこには宮内庁長官がいて、驚愕の事実を告げる。汚れの知らない童貞である主人公に皇女のお見合い相手になって欲しいというのだ!主人公は日ごろからネット右翼として活躍していたので、宮内庁長官はその保守思想も気に入っていた。問題なのは無職という点だがそこは宮内庁が適当な法人団体勤務の経歴をでっちあげてくれた。
こうして主人公は8人の皇女たちとデートを重ねて、「被災地訪問」「園遊会」「宮中晩さん会」「天皇陛下謁見」といったイベントをクリアして、最後にはもっとも好感度が高い皇女と結婚することになるのだ。エンディングはもちろんマルチエンディングだ。不敬度が低い順に書いていく。
- 臣籍降下エンディング(別名サーヤ・エンディング)
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もっとも不敬度が低い通常のハッピーエンディング。皇女からのプロポーズを受けた主人公は、本当の自分を知ってもらおうと10年間引きこもっていた自分の部屋に連れていく。
「僕は周囲の世界が怖くてずっとここに引きこもっていた。あなたが僕を外の世界に連れ出してくれたのは嬉しいけれど、僕はあなたに相応しい人じゃないんだ。」
「私は生まれてからずっと皇室に囚われていたわ。でもあなたとなら一緒に外の世界に行けるの。私に勇気をくれたのはあなたよ。」
こうして皇女は主人公と結婚して臣籍降下(皇籍を除籍すること)で一般人となり、いつまでも二人で幸せに暮らしたのであった…。
- 納采エンディング(別名アイコ・エンディング)
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未成年である愛子さま、佳子さまを口説いたときのハッピーエンディング。皇女と納采の儀(結納みたいなやつ)を済ませた主人公だが、皇女とはまだ結婚できないため、皇女が18歳になるまで皇居から離れることになった。引きこもりをやめた主人公は意外とモテるようになったが、主人公は女たちの誘惑をはねのける。
「あの子が18歳になるまで俺はこの童貞を守り続けるんだ!」
- 皇籍エンディング(別名ミヤケ・エンディング)
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不敬度が高めのエンディング。皇室典範が改正されて女性宮家が創設された、血筋だけが取り柄の主人公と結婚する皇女はそのまま皇室に残ることになった。三箇夜餅の儀(初夜のこと)の時に皇女が言う。
「あなたの高貴な血筋を私の中に!」
- 側室エンディング(別名ハーレム・エンディング)
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不敬度が2番目に高いエンディング。皇女たちの好感度を全員MAXにするのが条件。全ての皇女を自分のモノにした主人公は時の総理大臣に電話をかけるのであった。
「総理大臣、火急に側室制度を復活させたまえ」
- 親王エンディング(別名マサコ・エンディング)
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不敬度がもっとも高い激ヤバエンディング。隠しキャラとして雅○皇太子妃が登場する。主人公は皇室&宮内庁から猛攻撃をくらい苦しめられている皇太子妃を救い、不倫関係になる。
「お妃様!」「○サコって呼んで!」
こうして皇太子妃は主人公の子供を妊娠、その子供は男子であった。何も知らない日本人たちは正統なお世継ぎのお生まれを盛大にお祝いするのであった。
というわけで野田総理、俺からも女性宮家の創設を火急でお願いするっス。