戦闘シーンがゴチャゴチャしすぎて何だかよくわからん!というのが定番な評判の『トランスフォーマー』シリーズだけど、『トランスフォーマー』の第一作の戦闘シーンを順番に解説してみるよ。もちろんネタバレ。
- アメリカ軍VSブラックアウト
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ブラックアウト(ヘリ)が基地一個壊滅させて圧勝。ブラックアウト強すぎ、範馬勇次郎かよ。
- ウィリアム隊VSスコルポノック
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ウィリアム隊とはアメリカ人生き残り部隊のこと。スコルポノック(サソリ)はブラックアウトが内臓していた。ウィリアム隊が地上からの航空機要請で倒す辺りがアメリカ軍全面協力の映画って感じですね。
- バンブルビーVSバリケード
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ただのカーチェイスじゃん。とは言ってはいけない。このあとトランスフォームして工事現場でバトルを繰り広げる。
- ラチェット登場
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ラチェットはレスキュー車に変形する。ダイナー近くに墜落してデブが歓喜するシーンだ。
- ジャズ登場
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スタジアムに墜落するのがジャズ。一番派手に墜落するのに一番地味なキャラである。ジャズはこのあとカーショップでトランスフォームする。
- アイアンハイド登場
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プールから出たアイアンハイドはピックアップトラックに変形する。少女と異形のモノが出会うという定番を効果的に使っている名シーンだが、少女の目線とアイアンハイドの動きがまったく合ってないミスシーンでもある。
- オプティマス・プライム登場
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オプティマス・プライムは通りすがりのトラックをスキャンする。オプティマス・プライムがファイヤーパターン(車体に火の模様を入れること)をしていることは、アメリカ人にとって大変印象が悪い。ちなみにアメリカ映画では「ファイヤーパターンの車の持ち主=バカ」として描くのが常識。
- メガトロン登場
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俺が王者だ、ガッハッハ!って感じで登場するメガトロンだが、次の登場シーンでは氷漬けになっている。そういえば原作となったアニメ版でもちょっと間が抜けていましたね。
- スタースクリーム登場
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この渋いオッサンがスタースクリームではなくて、戦闘機そのものがスタースクリームだ。
- デバステーター登場
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戦車がデバステーターだ。
- ボーン・クラッシャー登場
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字幕に出ているのはトランスフォーマー語だろう、たぶん。どうでもいいけど普段のボーン・クラッシャーは工事現場でちゃんと働いているのだろうか?スパイダーマンがバイトしているみたいな感じで。
- オプティマス・プライムVSボーン・クラッシャー
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高速道路で爆走しながらトランスフォームして激突!「俺はこれを実写で観るのが夢だったんだよ…」と胸が熱くなる名シーンだが自分の夢が1800円で実現する程度のモノだと気がついてしまってちょっと悲しい。このバトルにはバリケード(パトカー)もちょこっと登場しているんだけど、このあとなぜか出てこなくなる。
- バンブルビー&アイアンハイドVSスタースクリーム
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そして市街戦が始まる。バンブルビー(黄色い車)とアイアンハイド(ピックアップトラック)がトラックを使ってスタースクリームのミサイルを受けようとするのだが…。
- アイアンハイドVSデバステーター
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アイアンハイドが空中回転しながらミサイルを避ける名シーン。
- アイアンハイド&ジャズ&ラチェット&ウィリアム隊VSデバステーター
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デバステーターは集中放火でボコボコにされて一時戦闘不能になる。写真はデバステーターに飛びかかるジャズだが、ジャズが活躍するのはここが最初で最後。
- ジャズVSメガトロン
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ジャズは一瞬にして無残に死ぬが、ジャズにそんなに感情移入できるわけでもないのであんまし悲しくない。
- デバステーター復活、ブラックアウト到着
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前方でデバステーター(戦車)が復活し、後方にブラックアウト(ヘリ)が到着する。前後を挟まれて絶望の状況となる主人公たちだが、ウィリアム隊は主人公にビルの屋上までキューブを届けるように指示を出す。アイアンハイドとラチェットが主人公を守る。
- アイアンハイド&ラチェット&ウィリアム隊VSデバステーター&ブラックアウト
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ビルまで疾走する少年の周りで大激戦が起きる。猛攻撃の前にアイアンハイドとラチェットは防戦一方となる。主人公の目の前でブラックアウトがヘリに変形するカットがカッコいい。
- オプティマス・プライム登場
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ついにオプティマス・プライムが登場。オプティマス・プライムとメガトロンの一騎打ちは延々と続く。
- スタースクリーム着陸
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主人公はブラックアウト(ヘリ)のローター攻撃を何とかかわすが、そこにスタースクリームが着陸する。スタースクリームはアイアンハイドとラチェットをボコボコにした後に戦闘機に変形して離脱する。
- バンブルビーVSデバステーター
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バンブルビーはヒロインの運転する牽引車に吊られながら反撃。デバステーターを倒す。
- ウィリアム隊&アメリカ空軍VSブラックアウト
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ブラックアウトが倒されるアメリカ軍大活躍のシーンで、バイクに乗ったウィリアムがスライディング撃ちを披露する迷シーンだ。
- アメリカ空軍VSスタースクリーム
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戦闘機に紛れたスタースクリームが暴れだす空中戦。戦闘機たちは壊滅する。このあと主人公とメガトロンの対決となる。
- スタースクリーム離脱
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すべての戦いが終わったあとのオマケシーン。スタースクリームが月に帰る。これが続編の伏線となる。
同じマイケル・ベイ監督の『ザ・ロック(三宅島じゃなくてアルカトラズ島のやつ)』も1996年の登場当初はそのドンパチの過剰さが話題になったけど、『トランスフォーマー』に比べればたいしたことない。『トランスフォーマー』シリーズの戦闘シーンは観客の情報許容量を遙かに超えるものだ。映画の過剰なアクション演出はどこまで進化するのだろうか。マイケル・ベイの大味っぷりはまるで変わってないけどね。
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