↑これは全部アイドルホラー映画をメインに撮っているジョリー・ロジャーって会社のラインナップ。
ワッシュさんがホラー映画ベストテンをやってますが、うーむ悩むなぁ。俺はホラー映画というジャンルにそこまで思い入れが無い。子供の頃はホラー映画が怖くて見れなかったし、大学生になったら今度はホラー映画に耐性がついてしまい怖さを感じなくなった。映画を観ていて恐怖することもほとんどない。でもホラー映画を「怖さ」だけで判断するのが間違いで、ホラー映画ファンたちはもっと複雑な感情や思想でホラー映画に接しているんだよな…。よし、じゃあ俺は単純に「大人になっても怖かった映画」を選ぶことによう。以下の5本はホラー映画じゃない作品も含まれているけど、そんな作品たちです。というわけで、ワッシュさんこの5本を集計に足しておいてください。10本も思いつかなかった…。
以下は解説。
- 隠された記憶
- 遊星からの物体X
- 回路
- リング
- そして、ひと粒のひかり
- 隠された記憶
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裕福なフランス人が奇妙なストーカー被害に遭う。彼は子ども時代の友人マジッドが犯人ではないかと疑うが…っていうストーリー。
主人公はフランス人でマジッドはアルジェリア人。フランスは1962年までアルジェリアを植民地にしていた。政治的人種的な側面もある映画だけど、例えば日本人の主人公が犯罪被害に遭ったら「俺の知り合いの朝鮮人が犯人に違いない!だってあいつは子どもの頃…」っていう風に、日本に置き換えてみると理解の助けになるかもしれない。
ミヒャエル・ハネケ監督作品はどれも怖いんだけど、これは格別。首を切られても生きている鶏(実在する)も怖いけど、クライマックスのエレベーターのシーンが特に怖い。他人と一緒にエレベーターに乗るという日常描写だけでも、ここまで恐怖を引き出すのが凄い。
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- 遊星からの物体X
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俺が通っていたキャンパスでは映画を借りて構内で観れることができた。そこで初めて観た『遊星からの物体X』はすげー怖かった。当時盛り上げっていた映画は『マトリックス』や『ファントム・メナス』で大学の友人たちと「映像がすげえ!」って毎日会話していた。でも1982年の『遊星からの物体X』の古臭い特撮のほうが、CGが進歩したハリウッド映画よりもずっと新鮮で印象的で効果的だった。
あまりの怖さに、それを共有したくなって友達を呼んで二度目の鑑賞。コードが繋がっているヘッドホンで鑑賞するんだけど、友人は例の心臓マッサージのシーンで恐怖のあまりに飛び上がった。コードでつながっている俺は自分のヘッドホンが突然動き出すことにビックリした。心臓マッサージのシーンとのダブルパンチ。あれを超える恐怖はないだろうなぁ。
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- 回路
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黒沢清の最恐ホラーはダントツで『CURE』だけど、あれは高校生の頃に観たのでまだかろうじて映画に怖がっていたころ。でも大学生になってホラー映画が怖くなったときに観た『回路』はすげー怖かった。
『回路』の「幽霊がいるというよりも死者が生者に近づいてくる」「幽霊を素手で捕まえようと思えば捕まえられる」といった概念には心底恐怖した。そんな発想自分の中にはまったく無かった。でも、その後日本映画は死者が復活する作品を連発。幽霊とコミュニケーション取るのが当たり前になった。
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- リング
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これを観たのはレンタルだった。もう十分にホラー映画に耐性がついているときだった。だから「井戸調べるシーンが怖いなー」と思いつつも強い恐怖を感じるほどではなかった。
ところが映画観終わったあとに、自分の頭の中に「呪いのビデオ」の映像がべったり刷り込まれているのに気が付いた。俺は映画観た後はあまり引きずられないタチなので、映画で恐怖が刷り込まれる感覚が自分でも斬新だった。
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- そして、ひと粒のひかり
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世界中で映画賞を取りまくったアメリカ・コロンビアの合作映画。少女が胃の中に麻薬を入れる運び屋の仕事に手を出す映画。俺は観ながら「どうせ運び屋シーンはこの少女がドキドキしているところを描くだけなんだろうなぁ」と思っていたら、運び屋シーンがホラー映画よりも超怖え!映画館で観たときは運び屋シーンが終わったときに観客から一斉に溜息が漏れたのが印象的だった。
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