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仏陀再誕   ★★

幸福の科学 VS 創価学会

幸福の科学と創価学会が超能力で大決戦を繰り広げる娯楽大作アニメ『仏陀再誕』を観た!

『仏陀再誕』を観れば、幸福の科学の信者は「大川隆法総裁が正しかったんだ!」と喜び、創価学会の信者たちは「この映画に出てくる悪の宗教家って、池田大作先生じゃなくて大川隆法だよ!」と爆笑し、どっちでもない人は「大川隆法と池田大作が戦っているよ!すげえぜ!」と感動のあまり泣き出すだろう(泣くよね?)。宗教的にはまったくバランスが取れていないにも関わらず誰も傷つかない素敵な映画です!


「Who is BUDDHA? OkawaRyuho!」
『ゴーストバスターズ』の「Who you gonna call? Ghostbusters!」のノリで。



浅井昭衛(顕正会)と池田大作(創価学会)を足したキャラだと思われる。

なお『仏陀再誕』は創価学会を直接批判している映画ではないので、「操念会=創価学会」「荒井東作=池田大作」と単純に解釈しないほうがいいんだけど、単純に解釈したほうがすごく楽しめる映画なので、以下の文章では「操念会=創価学会」「荒井東作=池田大作」ということにしておきます。創価学会の人にはエラい迷惑で申し訳ないけど………プロパガンダ映画で悪人扱いされるのは逆に名誉だと思ってください。

人間というのは死んでも死なないんだ
  • 映画のオープニングは、ヒロインである小夜子が授業中にいねむりして電車に轢かれる夢を見ているところ。
  • 小夜子は先生(ナウシカやクラリスの島本須美)に起こされる。先生の授業は仏陀にまつわる内容だった。教科書にある仏陀の絵がアップになると、その絵の上に
    製作:大川隆法
    の文字が出てくる。不自然だけど『アマルフィ』のオープニングよりは上手い。
  • 電車の夢を見て以来、小夜子は霊視ができるようになった。ボディジャックが見えたり、友人が心の中で自分の悪口を言っているのが聞こえるようになる(すごく嫌な能力だな)。教科書のアウシュビッツの記述を読むとユダヤ人たちの苦しみが聞こえてくるようにもなる。
  • 小夜子にはイケメン(という設定)の大学生の彼氏がいるのだが、彼氏は宗教活動が忙しくて小夜子と上手く付き合えなかった。彼氏は宗教団体TSI(以降:幸福の科学)の会員だったのだ。
  • 小夜子には尊敬する新聞記者がいたが、その新聞記者は政治スキャンダルの誤報を書いてしまったので、電車に飛び込んで自殺してしまう(ちなみに自殺は大罪として描かれる)。
    なお、当初発表されていた『仏陀再誕』のストーリーでは、死ぬのは新聞記者ではなくて週刊誌の記者で、誤報になるのは政治スキャンダルではなくて新興宗教批判だった。これは幸福の科学が週刊誌と対決していた昔の事件をモデルにしたのだ。
    しかし最近の幸福の科学は、大手新聞社に対する怒りと民主党に対する対決姿勢をあらわにしている。だから製作途中で設定を新聞記者に変更した上に永田議員の偽メール事件をモデルにしたのだろう。
  • 小夜子は新聞記者の霊に引きずり込まれて電車に飛び込みしてしまい、霊界の世界を垣間見る。霊界では裁判官が新聞記者を裁いていた。新聞記者は「死後の世界」を批判していたが、裁判官に
    「ではあなたが今いるのはどこなのですか?」
    と聞かれて何も答えられなくなる。そして新聞記者は宗教を信じていなかったので地獄に落ちる………幸福の科学に限らず宗教家たちって
    「信じてないと地獄に落ちるのに!ざまあみやがれ!」
    って思っているんだよね。それって性格悪いよな。
    この一連のシーンは、宗教にとって最大の負の側面である宗教裁判&神の裁きを堂々と描いているので大変怖い。
  • 電車に飛び込んだ小夜子を助けたのは彼氏だった(なぜ彼氏がその場にいたのかは不明)。彼氏は小夜子にこの世の真実を説明する。コレ↓がこの世の真実だ。


    アニメで説明すればいいのに……このシーンはキャラクターたちが崩し絵になり、上記の絵が繰り返し表示される劇中屈指の珍シーンだ。
2大カリスマ:池田大作と大川隆法が登場
  • 小夜子がテレビを見ていると宗教団体の操念会(以降:創価学会)の代表者である荒井東作(以降:池田大作)が出てくる。このとき地震が起きてスタジオの照明が壊れて落ちてくるのだが、池田大作が念力を使って壊れた照明を止める。このシーンでは池田大作の手から念力がミョンミョンと出ているのが笑える。こうして池田大作は話題の人となる。
  • 池田大作は再誕した仏陀らしい。小夜子はgoogleで「仏陀」という言葉を検索する。このとき画面上にgoogleの検索結果上位10件が登場するのだが、その中に破壊屋が無いぞ!
  • 小夜子は校内新聞の記事のネタにしようと池田大作にインタビューするために、東京某所(以降:信濃町)にある創価学会の本部に行くことにした。小夜子は正装するのだが、このときのファッションが非常に古い!他にもこの映画のファッションセンスはかなりキツいものがある(ウエストポーチとか)
  • 小夜子はメールで彼氏に
    「創価学会の本部に行く」
    と伝える。あたりまえだが、幸福の科学の信者である彼氏はビックリして
    そこは危険だ!行くな!
    と返信する。信濃町は危険だ!という主張が笑える、[まあ実際そうだけど]。
  • 小夜子は彼氏の警告を無視して創価学会本部でセミナーを受ける。彼氏は小夜子を助けるために創価学会本部までやってくるが、学会員たちに阻まれる。そこで彼氏が
    「やめとけ、外には幸福の科学のメンバーが待機しているぞ!」
    と脅すと、みんなビビりだす。そんなこと言われたら俺もビビる。なお、『仏陀再誕』を上映している映画館のロビーでは幸福の科学の信者が勧誘をやっているので、声をかけられたら「やめとけ、外には創価学会の学会員が待機しているぞ!」と言ってみれば脱出できると思うぞ。
  • 彼氏は小夜子を助け出すが、小夜子の弟が池田大作の呪いによって奇病にかかって重体になる。このシーンはすごく怖い。
  • 弟を病院に運び込み家に帰った小夜子。小夜子は
    「弟は呪いをかけられた」
    と主張するが、それを聞いた父親は
    「オマエ、変な宗教にかぶれたんじゃないだろうな?」
    とストレートすぎる反応を見せる。お前ら一家全員がその変な宗教に被れるのが、kの映画のストーリーなんだよ!
  • 小夜子は弟の見舞いに病院へ行く。小夜子は霊視ができるので、病院の中は自縛霊だらけというとんでもない映像が展開する。幸福の科学は臓器移植に反対しているので、死んで臓器移植した自縛霊が
    「ワシの腎臓を返せ!」
    と言いながら、臓器提供を受けた患者の体内に手を突っ込んで患者の具合が悪くなるという、臓器移植に携わった人々全てに対して失礼すぎる珍シーン有り。っていうか生前に臓器提供の意思を示したんじゃないのか?
  • 弟の病室に、幸福の科学の主催者である空野太陽(以降:大川隆法)がやってくる。彼氏が呼んできてくれたのだ。大川隆法は弟にかけられた呪いをオーストラリア人の幸福の科学信者に憑依させる。そして呪いと対決して勝利する。その際にオーストラリア人の体が吹っ飛んで病室の壁がぶっ壊れるのだが、オーストラリア人は
    「オーケー」
    の一言で無事。このオーストラリア人は憑依のためだけに出てきたような存在なので、クライマックスまで登場してこなくなる。憑依シーンはこちら
  • こうして弟の命は助かった。ついでに小夜子のお父さんは、ガンで余命半年であることを大川隆法に見抜かれて動揺する。お父さんは今まで宗教を信じていなかったことを批判されると、号泣しながら大川隆法に許しを請う。幸福の科学的には大川隆法の正しさを示すシーンだが、一般人から見ると病気につけこむ宗教勧誘の卑劣さがよくわかるシーンだ。信者が脚本を書くとこういうことになる(脚本を書いたのは大川隆法の息子)。
  • 小夜子と彼氏は夏祭りに行くことになった。唐突にツンデレキャラになる小夜子。
  • そのとき東京上空にUFO軍団が登場!『インディペンデンス・デイ』並みの猛攻撃を展開して街が火の海と化す。崩れるビルに吹き飛ぶ人々。どうでもいいけど、UFO軍団の効果音が『宇宙戦争』を意識しているのは好感持てる。

  • 以降はネタバレです

    サマーウォーズ
    • UFO軍団によって夏祭り会場も地獄絵図となるが、UFO軍団と戦うのは何と小夜子だ。小夜子の浴衣の柄は蓮の花で、蓮は仏陀を象徴している。蓮の花びらを召喚することによって小夜子はUFO軍団を壊滅させた
    • 戦いが終わると街は無傷だった、人々も無事だった。一体なぜ?実はこのUFO軍団は創価学会の陰謀だった。どこをどう陰謀すればこのような事態になるのかサッパリわからんが、とにかく悪いのは創価学会なのだ。
    • 「UFO軍団を追い払ったのは池田大作の力」
      と創価学会が発表するが、UFOと戦う小夜子の動画がネット上にUPされたことにより、池田大作は大恥を掻くことになった。悔しがる池田大作。
    • ここから映画は大川隆法の説法シーンが延々と続く。説法する大川隆法と、それに聴き入るセミナー参加者が交互に映し出されてウンザリしてくる。だからといって劇場の外に出て、トイレに行ったり、ケータイをチェックしたり、タバコを吸ったりしてから座席に戻ると信者ではないことがバレバレなので気をつけるように。
    • 「UFOと戦う美少女」の騒動はネット上で祭り状態になってしまい、小夜子の家にはマスコミが集まる。彼氏の車で何とかマスコミから逃れた小夜子。小夜子と彼氏は車の中で
      「あなたのおかげでこの世の真実に気がつけたわ」
      といった自己啓発プログラムの最終段階みたいな話を延々と繰り返す。
    日本沈没
  • そのころ創価学会はNHKを制圧していた(NBKって名前変えてあるけど)。さらに民放各局を電波ジャックした。池田大作は全ての電波を使って日本人全員に向けて衝撃の事実を発表する。その事実とは
    「今から10分後に大津波が日本を襲って、日本は沈没する。しかし私に忠誠を誓った人は助かります。」
    日本が沈没するときに、忠誠を誓った人だけがどうやって助かるのかさっぱりわからない。
  • そして本当に大津波がやってくる。なぜだか知らんが、この津波は横浜港を重点的に攻めてくる。横浜港は内陸部なのに。
  • 津波の正体はテレビで池田大作の姿を見た人がかかる幻覚だった………という説明がされるのだが、それだと池田大作が隠れながらやっていたUFO騒動や、テレビを見てない人たちもいたはずの地震騒動の時と矛盾する。
    パンフレットにはこれらのシーンの説明として
    UFOや津波の超常現象も、「原理的にはありえる範囲」の設定
    という意味不明の文章が書いてある。
  • 恐怖心のあまりに日本中の人々が悪霊にボディジャックされて大パニックに陥る。ちなみにパンフレットには懲りずに秋葉原ボディジャック事件の真実が書かれていた。
  • 小夜子はお台場にある大和放送からメッセージを伝えようとする。大和放送局内でも学会員たちが襲ってくるが、小夜子が憧れている女優(以降:三石琴乃)が格闘技で学会員を倒してくれる三石琴乃の設定は元・学会員で現・幸福の科学だ。三石琴乃が泣いて喜びながら改宗について語るシーン有り。
  • 小夜子は別の幸福の科学映画に出てくるシャーマンのキャラクターにも助けられながら大和放送の放送室にたどり着く。小夜子は
    「池田大作を見ちゃダメ!」
    と日本国民に警告し、大川隆法の遠隔パワーの助けを借りながらメッセージを代弁する。その内容は悪霊にボディジャックされている日本人たちに
    「自分が自分でないような感覚はありませんか?」
    訴えるものだったが、小夜子は大川隆法の遠隔パワーによって喋っているなので「オマエがボディジャックされているんだよ!」とツッコミたくなる。
  • 小夜子の演説によって落ち着きを取り戻した日本人たち。日本人たちが祈ると元気玉みたいにパワーが大川隆法に集まる。大川隆法の黄金パワーが日本を覆って、池田大作の悪の津波パワーと戦い始める。
  • しかし池田大作は負けて津波は消え去った。感動した日本人たちはお祈りを始める
  • 仏陀再誕宣言
  • 池田大作は最後の手段として小夜子を誘拐、ついでに満員の東京ドームに爆弾を仕掛ける。
  • 空飛ぶ円盤に乗って東京ドームに現れた池田大作と小夜子。池田大作は小夜子に対して
    「東京ドームの観客5万人の命を救いたければ、真実の仏陀が私だと宣言しなさい!」
    と脅迫する。
  • 小夜子は5万人の命を無視して
    「真実の仏陀は大川隆法です!」
    と宣言する。とんでもない展開のように思われるだろうが、幸福の科学の教えでは「仏陀=大川隆法」というのは絶対的真実なので、たとえ5万人が死んだとしても否定してはいけないのだ。原作『仏陀再誕』でも「命を落としてでも信仰を貫く」と書かれている。だから小夜子の行動は勇気ある行いとして描かれる。
  • 逆上する池田大作だが、そこに大川隆法が登場して
    「自らの都合で法の教えを歪曲するな!」
    「仏陀の名を汚すな!」
    「自分を偉く見せるために、敵を作るな!」

    と説教する。この僕にも小夜子ほどの勇気があれば
    「それって大川隆法がやってることじゃん!」
    と映画館で大声で宣言したのに(やらないよ!)。
  • その後も「痴漢は犯罪です!」と強姦魔が説教している感じの大川隆法の独走シーンが続く、しまいには大川隆法の回想シーンまで始まる。仏陀である大川隆法の回想シーンなので、回想されるのは2500年前のインドだ。
  • 池田大作の体の中から大悪魔:覚念が出てくる。大悪魔が袈裟を着ている辺りに、日本国内の他の仏教に対する悪意を感じる(ちなみに覚念は曹洞宗)。僕はこのシーンで心の底から大悪魔を応援していました。
  • 東京ドームで大悪魔と対決する大川隆法。大悪魔は東京ドームの観客を攻撃するが、大川隆法が天使となって観客を守る。このときの大川隆法のゴージャス感は年末の小林幸子並み。
  • 大川隆法は光の剣を持ち、天使のような羽を生やし、ゾウに乗ったりする(インド出身なので)。そして大川隆法は仏陀再誕を宣言する。自分が仏陀であると主張して
    「仏陀とは全ての権限、全ての価値観を決め、全ての正義だ」
    とふざけた言葉をほざく。たった一人が全ての権限で価値観で正義だなんてことはありえない、そういうのは社会全体で考えることなんだよ!真に倒されるべき存在とは大川隆法みたいなことを言っているヤツなんだよ!
  • 今の若い人たちには信じられないでしょうが、幸福の科学が東京ドームを借り切って「自分が地球の最高権限者である」と大川隆法が宣言した御誕生記念祭は、1991年に日本で起きた事実です。そういう新興宗教がブームになった時期もあったんだよ……。
  • 悟りにチャレンジ
    • 大川隆法は現代日本にはびこるあらゆる罪を非難するのだが、その罪の内容が自殺だったりODだったり(薬物を過剰に摂取することで、主に心の病気の人がやってしまう)して、
    • 大川隆法は大悪魔を「和合僧破壊の罪」で断罪する。「和合僧破壊の罪」とは他人の信仰を惑わすことで、原作『仏陀再誕』では殺人よりも重い罪とされている。
    • こうして大悪魔を封じられた。大川隆法は池田大作を許す。
      「お、オレはオマエを殺そうとしたのに!」
      と池田大作は泣きながら大川隆法に感謝。大川隆法と池田大作が実は同級生という設定で「そうだよ ボクがトモダチだよ」ってセリフがあったら面白いんだけどなー。
      でもエンドクレジットでは池田大作が刑務所の中で拝んでいる爆笑シーンが有る。
    • ここで映画には天使が大量に出てきて、セフィロトの木を作り出す(映画製作者の方たちはクライマックスでセフィロトの木を出すのをやめませんか?攻殻機動隊で十分ですよ)。
      映画ファンがCGの出来を批判するときに、「プレステのCGっぽい」という言葉を使うが(例『デビルマン』『GOEMON』)、『仏陀再誕』のCGは今までのどの映画よりもずっとプレステっぽい!画像が無くて残念だ。
    • こうして映画は終わる。エンド・クレジットでは数年後に新聞記者になった小夜子が描かれる。あれ?ガンで余命半年のお父さんは?
    • お父さんは全然死んでいないで新聞を読んでいる。ところがこの新聞の記事が、オープニングで出てくる新聞と同じ内容なのだ!もしかしてお父さんは自縛霊?家族は霊視しながらお父さんと暮らしているの?(単に新聞の記事の手抜き)
    • エンドクレジット中に以下のような文字列があるのが最高に笑える。
      • アポロン(大川隆法)
      • ヘルメス(大川隆法)
      • ゴーダマ・シッダルタ(大川隆法)
    • エンド・クレジットが終わると協賛会社・団体の社名が延々と出てくる。これは幸福の科学映画恒例のネタ。
    • エンド・クレジットの歌は、韓国人歌手ウ・ソンミンが歌う「悟りにチャレンジ!」だ。洗脳されそうなくらいに「悟りにチャレンジ!」というフレーズが繰り返される名曲だ。なぜ韓国人を使ったのかよくわからないが、日本語で何を歌わされているのかよくわからないからだろうか。
    感想

    『仏陀再誕』の特徴は「信仰の敵」というものを印象強く描いている点だ。今までの幸福の科学の映画でも「信仰の敵」は出てきたが、映画全体には登場せずクライマックス前を盛り上げる前座的存在であった。それに「信仰の敵」は「無信仰」であり、敵対宗教団体ではなかった(インチキ宗教が登場する作品はある)。原作『仏陀再誕』でも敵対宗教団体についてはいっさい書かれていない。大川隆法が全ての宗教の頂点に立つという考え方なので、他宗教を批判する必要がないのだ。
    しかし映画『仏陀再誕』では敵として「現代日本で信者数が多い宗教団体」を設定している。幸福の科学は日本人が持つ「宗教=危ない」のイメージを作り出した原因として創価学会を批判しているので、今回の敵の設定もそこから来ているのだろう。しかし「宗教=危ない」の印象を作り出したのはどちらかというとオウムと統一教会だ。幸福の科学が今の時代になって創価学会批判を開始したのは、やはり選挙絡みなんだと思う。


    霊界や過去の世界を描いてきた今までの幸福の科学の映画と大きく違い、『仏陀再誕』は現実社会で展開する物語だ。『仏陀再誕』が描きたかったのは

    1. 仏陀は現代日本にいる
    2. その仏陀とは大川隆法
    3. 大川隆法が日本を救う

    という三点であり、それは劇中で十分すぎるほど描かれる。時代は21世紀だというのに個人をここまで尊大に描いた映画が全国公開されたのがすごい。

    2009-10-20

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