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風俗に行く男がカッコよかった話

今回は破壊屋初めての下ネタエントリだけど、そこまで下品ではないのでご安心ください。

王

俺がやっていた仕事で日本各地に出張する仕事があった。基本は現地集合なんだけど、一人だけ出張前日に現地入りする仲間がいた。理由を聞いたら風俗店(お金を払って女性とエッチするお店)に行くのが目的とのこと。出張当日だと残業や飲み会で風俗に行けないのでわざわざ前日に行くのだ。日本各地に旅して最初の晩にその土地の女を抱く!と書くと昔の劇画の主人公みたいだ。

毎週風俗に行くというので、いつしか彼は「風俗王」と仲間内から呼ばれることになった。仲間は全員男だったので酒を飲んだときはくだらないギャグを飛ばした。マンガ『ワンピース』の「海賊王に俺はなる!」のパロディで「風俗王に俺はなる!」とか。

別の仲間で社会人になってすぐ結婚した新人がいた。彼は年上の奥さんに軽く束縛されていて、女性のいる飲み会にも参加しにくいらしい。でも彼が奥さんのことを大切にしているのは普段の行動からもよくわかった。

ところが!

ある飲み会で彼が風俗王に「風俗に連れて行ってほしい」と頼んだ。ナイーブな性格の彼の仰天発言にみんな驚いた。彼は若くして結婚した上に、奥さん以外の女性と遊んだ経験が無いことをかなり後悔していた。風俗王は自分が選んだ店に彼を連れて行くと約束した。「風俗王について行けば間違いないよ!」と誰かが煽っていた。

そして当日、彼は奥さんを裏切ることになるというのに風俗へのワクワク感で仕事中もめっちゃ明るかった。その姿がまた面白かった。

ところが!

後日の彼は明らかに落ち込んでいた。聞くと風俗店でのエッチが全然楽しくなかったらしい。結局彼は二度と奥さんを裏切るようなことはしないとボヤきのように誓って家に帰って行った。

彼の前日の明るさと後日の暗さのギャップがありすぎたので、俺たちは爆笑しつつ「風俗王が選んだ店なのに!」「風俗王とは思えないミスだな!」と、くだらないことを言った。そのときだ。風俗王が死ぬほどカッコいいことを言った

「あいつの結婚生活のためにわざとダメな店に連れて行ったんだよ。クセにならないようにな。」

おおおおおお!そこまで考えるとはさすがだぜ風俗王!これぞ王だ。彼こそが真の風俗王だ。風俗に人を導くだけでは王とは呼ばれない、人間そのものを正しく導くからこそ王なのだ。まさに王の中の王、キング・オブ・キングスだ。

このときの俺たちの心理的情景を『マトリックス』に例えるとエージェント・スミスを倒した救世主ネオを見るレジスタンス、『アバター』に例えるとトルーク・マクトを迎えるナヴィ、『ラストサムライ』に例えるとトム・クルーズに土下座する日本人、『アラビアのロレンス』に例えると「ローレンス!」と連呼するアラビアの民の気分だった。全ての男は風俗王にひれ伏すのだ!(でも風俗王はきっと風俗嬢に頭があがらない)

まあ本当のところは風俗王がお店に連れて行ったところ、ナイーブな彼が「お相手の女性がタバコ臭い」ということだけでショックを受けてしまったらしい。それを風俗王が面白おかしく話しただけだった。でも俺はその受け答えに本当に感動したのだ。『ワンピース』のラストでもこれを上回る感動は無いはずだ。

現在、破壊屋ではこの映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞をやっています。映画観てなくても投票できるので是非!

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試写会で映画評論家のおすぎ氏を見かけた

たまーにだけど、試写会に呼んでもらえることがある。少し前に呼ばれた試写会におすぎ氏がいた。タレントとして親しまれている人なので、以降は呼び捨てにする。

俺の母親の実家とおすぎの実家が近所という妙な縁もあって、俺は子供のころからおすぎとピーコが好きだった。文春のおすぎの映画評は欠かさずチェックしていた。おすぎVS田山力哉の辛口映画評論家バトルが発生したときは二人とも好きな映画評論家なのでヒヤヒヤした覚えがある。世間の「おすぎとピーコの区別がつかない」ネタに対しては「そのネタをいつまで引っ張るんだよ」とツッコミ入れている。

まあとにかく「俺はおすぎと一緒の場所で映画を観たんだ!」と感激して、配給会社の方に「おすぎさんもいらしていたんですね」と話かけたところ「あの方はピーコさんです」と言われた。俺は心の中で「試写会であの顔があったら、おすぎと思うだろ!」と自分のことを棚に上げて言い訳した。

この話を映画ライターの真魚八重子さんにしたところ「私は区別がつくよ」と言われた。だから今後は「映画業界の人=おすぎとピーコの区別がつく人」だと思うことにする。でも映画業界の人にも「あなたが観たおすぎは本当におすぎなのですか?」と問いたい。

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