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05/01/25   MGS3/140.85は殺しの番号更新

雑談

   三国志10のパワーアップキットを買ってしまったので、更新が遅れています。こーいうゲーム癖って結婚したりすると直るのかな?いや、きっと一生無理だろうな(結婚が一生無理という意味で言ってるのではありません、多分)。そういえば去年の夏休みは一昨年の夏休みが無かったこともあったので、1週間の休みがもらえた。僕はその休みの間、夕方から朝まで三国志10をやり続けて、朝刊が来たら記事を読んでから寝る。昼過ぎに起きて映画館に行って映画を観て、家帰ったら朝まで三国志をやる。夏休みを全部そんな風に過ごした。次の仕事の準備のために会社に出た日以外は誰とも会っていなかった。だけどすっげー楽しい夏休みだった。楽しい自分が悲しかった。引き篭もりの気持ちがよくわかった。
● パッチギ!   ★★★★
    伝統の街、京都。そこでチマ・チョゴリを着た女学生達に日本人達が絡んでくる。日本人達は少女のチマ・チョゴリを汚し、嘲笑う。その時!京都の道を無数の朝鮮人達が爆走してやって来た!!朝鮮人達は瞬く間に日本人を倒し、さらにバスを襲撃。その団結力によってバスも倒す。朝鮮人が日本人をボコボコにするシーンでこんなに心が踊るとは思わなかった。


● オーシャンズ12   ★★
    前作の胆である「必要で集まった11人のプロフェッショナル」という部分が無くなり、12、3人位(正確な人数不明)が、テキトーに画面に映っているだけ。

05/01/18   MGS3/グロズニィーグラードより愛をこめて更新

雑談

●  訴訟に負けた弁護士がスーパーヒーローになって告訴相手を殺すという衝撃のアメコミ映画「デアデビル」。このスピンオフで「デアデビル」以上に評判が悪い「エレクトラ」の予告編を観たけどケッ作の予感が!映画の内容はとりあえず生きていたエレクトラ([「デアデビル」で死にます])がSENSEIから忍術を学び戦闘マシーンになり、忍者軍団と戦うという今更な忍者モノ。だけど登場するキャラ達が凄い!山伏みたいな格好をしたきぐり、ケーリー・ヒロユキ・タガワ演じるろし、テレンス・スタンプ(イギリスの名優)演じるスティック、生命力を奪うチフスのメリー、入れ墨の動物が実体化するタトゥー、「暴力」と漢字で書かれたTシャツを着たきんこうローティーンの女の子戦士アビー、そしてボブサップ。こいつらが大暴れするのだ!日本じゃ公開される可能性が低いけど、是非観たいぞ!ちなみに公式サイトのきんこうの写真は「デアデビル」の強勝ネタと同じく鏡文字になってました。


●  映画の予告編で突然「きみ読む」とかいう単語が出てきた。これは「きみに読む物語(THE NOTEBOOK)」という小説の映画版らしいんだけど、いきなり「きみ読む」という言葉を出してくるのでビックリした。映画に限らず宣伝側が略称を広めるって手段はよくあるのかもしれないけど、一番最初に略称を打ち出すってのは珍しいのでは?観客にタイトルを浸透させるために色々考えるんだな。


●  ソニックマニア二日目、参戦します。マンソン閣下、ヴェルベット・リボルバー、ブンブン、コットンマウス・キングスがお目当て。


●  テレビで「TAXi2」のオープニングだけ観た。このオープニングは主人公がタクシーでうっかりラリーに乱入してしまい、時速300キロでラリー車を追い抜くといもの。でも時速300キロどころか自転車と同じ位の速さに見える。映画館で観た時は思いっきりガックリきたシーンだった。ところが上映終了後観客が「スピード感が凄い!」とか騒いでいて、「え?」とか思った。ネット上もちょっと検索すると「スピード感が!」という感想が多い。これは僕が悪いのだろうか?例え時速20キロで撮影しても、それを演出や編集で10倍にして観客に体感させるのが映画のテクニックであり、醍醐味だと思うんだけどなぁ。
   ちなみに2004年の破壊屋ベスト4映画「トルク」は、このテクニックや醍醐味を否定して本当に時速300キロオーバー突破の演出をやってくれます。
● ネバーランド   ★★★★
    確かに良い作品。でも海外だと傑作扱いされているけど、そこまでの作品かなぁ。[劇が終わると目の前に本当にネバーランドが広がる]というクライマックスにそれほどの感動が存在していない。

05/01/16   メタルギア・ソリッド3 ダンボールは永遠に追加

TAXi NY   ★★

    「TAXi」の敵がドイツ車、「TAXi2」の敵が日本車、だから僕は「今度の敵はアメ車だ!」って予想したんだけど、「TAXi3」はわけわかんない事になっていた。しかしまさか主人公のタクシーがアメ車になるとは思わなかった。 ハリウッド映画をパクったフランス映画を、わざわざハリウッドがリメイクした映画。上映終了後「ベッソンのパクリだよな!」とか言ってた客がいたけど、リメイクということを知らなかったのか。本家よりこっちのほうが面白いけど、それはあくまでも「主人公をマルセイユのバカ男じゃなくて、NYの逞しい黒人女にした。強盗をドイツ野郎じゃなくてモデル美女軍団にした」という、破壊屋管理人を狙い打ちにした変更点だけの違いです。
    改めてリメイク版を観るとTAXiシリーズって本当に脚本がズタズタだな。「NY」のほうは本家にあったストーリーのメチャクチャさを解消しようとしているけど、焼け石に水状態。ただTAXiシリーズの特徴でもあり欠点でもある”スピード感がスゲエ!って映画の中でも、観た観客達も騒いでるけど、僕にはどう見ても時速40キロで走ってるようにしか見えない”は大分解消されていました。それなりのカースタントは見れます。

    本家では料理が上手かったママがハリウッド版だと、デリバリーばっかり頼んで自分はミキサーで作るカクテル飲んでいるのは、米仏の違いを表した設定なのでしょうか。

HEAL NIIGATA(渋谷AX)

    スマッシュのイベント、HEAL NIIGATA(渋谷AX)に行って来ました。
    ライブ前に司会が出てきて、中越地震に対する救済を訴えたりしてました。今回のイベントはアーティストもスタッフも会場も全部無料なので、売り上げ=寄付金になるらしい。スゲエ。スマッシュなので司会は新潟苗場のフジロックネタを言っていた。サマソニ派の僕には関係ないけど、一応ちゃんと聞く。


● サンボマスター・・・ カウントダウンジャパンでは少ししか見れなかったけど、かなり良い。今後注目しておきます。


● 電撃ネットワーク・・・ この日のイベントはほとんど電撃ネットワークを観るためにチケットを買ったようなもん。やはり電撃ネットワークは最高だ!
    電撃ネットワークが打楽器ネタをやるときに「お前ら日本のロックの名曲をリクエストしろ!」と叫んだ。そこで僕は「地上の星!(中島みゆき)」と叫んだ。そうしたら電撃のメンバーから「オイ!そこの貧乏そうな学生!お前がリクエストしろ!」と言われた。うわっ嬉しい!まだ僕は学生に見えるんだ!
    それはともかくとして僕が日本のロックの名曲を選ぶことになってしまった。ええーどうしよう、ウケ狙いは既にやってしまった。ブルーハーツ?いや、安易すぎる。普段の電撃ならともかく、今日は周囲が筋金入りのロックファンだらけだ。安易に選んだら絶対後でネット上で叩かれる。捻りを入れなくてわ。だからといって捻り過ぎて一般的でない曲を選ぶわけにもいかない・・・ああ、頭の中を色んな曲がグルグル回ってきた。もしあなたがロックファンに囲まれた状態で「日本のロックの名曲を選べ!」と言われたらどーします?僕は意を決して「大迷惑!!(ユニコーン)」と叫びました。そうしたら回りのロックファン達から小さな歓声があがった!心の中で「よっしゃぁ!」と自画自賛しましたよ。
    でも一般的な日本のロックの名曲って難しいなぁ、答えは無さそう。

以下、僕の頭の中をよぎった曲&後から「これがいいな」と思った曲
リンダリンダ(ブルーハーツ)
FOREVER LOVE(X JAPAN)
世界の終わり(ミッシェル・ガン・エレファント)
Get Wild(TMネットワーク)
マリオネット(B00WY)
CHA-LA HEAD-CHA-LA(影山ヒロノブ)
One Night Carnival(氣志團)
今すぐkiss me(リンドバーグ)

   ちなみにこれは電撃ネットワークのネタなので、何選んでも関係ないんだけどね。
    電撃が終わるとスマッシュの日高さんが出てくる。別のHEAL NIIGATAの会場にいる後輩からは「MUSIC(イギリスのアーティスト)が来た」とメールが。そっちのほうが羨ましい。


● ロザリオス・・・ ブランキー・ジェット・シティのドラマーが作ったバンド、ブランキーは好きだけど、ロザリオスはあんまり興味無し。ライブを見ずにロビーで休んでいたら、ライブのディスプレイを見ていた人が「この人RIZEのファーストの人じゃない?」。僕も「え?」と思って慌ててディスプレイを見たら、そこには女ベーシストの姿が!あ、TOKIEだ!(日本屈指のベーシスト)。TOKIEがロザリオスだったなんて知らなかった。せっかくなので会場内に入ってTOKIEだけを見る、キレイな人だ。しかしあんな華奢な体でよくベース弾けるな。
    ちなみにこのTOKIE、ネットで調べたらなんと今年で40歳だった。カッコいいぜ!


● 東京スカパラダイス・オーケストラ・・・ CHARは観ないで。スカパラへ。カウントダウン・ジャパンでも観たけど、スカパラのライブは抜群に良い。実は僕はCD一枚も持っていないけど、そんな僕でも十分楽しめる。日本屈指のライブバンドというだけある。ライブが始まった瞬間みんな一斉に踊りだしたら、近くにいた女性が気絶したので外へ運びました。ちょっとビックリ。

メタルギア・ソリッド3 ダンボールは永遠に

    プレステ2の大人気ゲーム「メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティー」のネタで、旧破壊屋の人気コンテンツだった雷電ジャマ!。最近ようやく「メタルギアソリッド3 スネーク・イーター」がクリア出来たので、似たようなコンテンツを作りました。雷電ジャマ!よりも大幅にパワーダウンしていますが、普段の破壊屋のお客様達には興味無いでしょうので、これでも構わないでしょう。今回は残念ながらネタの募集についてはしません(ネタが無くなったらやるかもしれませんが)。

05/01/09   映画の壺(その他8)、555更新

Mrインクレディブル   ★★★★★

    世界の危機から街の治安、「うちの猫ちゃんが降りてこないの」といった問題までも救ってきたスーパー・ヒーロー達だったが、そのスーパー・パワーが問題視されて告訴連発(ウェブを発射するスパイダーマンも、絶対ビル清掃で大迷惑かけているよな)。スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられていた。彼らはスーパー・ヒーロー保護プログラムによって、自分達の存在を隠し普通の生活をしていた・・・。

    中年太りのサラリーマンのボブはいつも会社で怒られている。 長女のヴァイオレットは恋に悩んでいて、食事も喉を通らない。 長男のダッシュはクラスの問題児で、妻のヘレンは何度も学校に呼び出されている。 そしてヘレンは末っ子ジャックの育児に夢中。
    今日も家ではヴァイオレットとダッシュが大ケンカ。ヘレンが何とか抑えるがそんな状況でもボブは全く役立たず。ボブは「ボーリングに行ってくるよ!」と家族に嘘をついて、昔の悪友と遊ぶのが唯一のストレス解消だった(あそこでマリファナ吸ってれば完璧だったな)。だがある日遊びすぎて夜遅く帰宅してきたボブにヘレンの怒りが爆発、夫婦喧嘩が始まる。さらにボブは仕事も解雇されてしまう。
    人生の危機を迎えたボブだが、上手いこと新しい仕事に就いた。仕事先では(妻と違って)ブロンドで(妻と違って)スレンダーな美女がサポートしてくれることになった。ボブは会社に行く振りをしてダイエットを始める。ボブの人生は充実してきた。ヘレンとボブは仲直りをして、毎朝「あなたを会社に行かせたくないわ!ねえちょっとだけ」とかやらかすようになった。でもそんなボブは出張と偽って、美女と食事をして口説いている、「もう噴火しそうだよ」
    しかしある日ヘレンは友人エドナの情報から、ボブの出張が嘘だという事を知ってしまう。確認のために電話をかけるヘレン、そしてボブの浮気を知ったヘレンは「私は今まで騙されていたのね!」と号泣する。しかしエドナに励まされたヘレンは決意をする。子供たちを家に置いてボブの浮気相手と決着をつける旅に出ることを・・・。



    って↑これのどこがスーパー・ヒーローの物語なんだよ!めっちゃありがちなドラマじゃないか。今までピクサーは擬人化したキャラ達に人間臭いことをやらせて物語を作ってきた。そのピクサーが初めて人間を主人公にした「Mrインクレディブル」も、やはり妙な一般的な人間臭さで笑わせる。これは徹底したステレオタイプ(型にはまる)の映画です。家族の役割、それぞれの能力、黒人の存在、どれもステレオタイプに過ぎない。ステレオタイプに陥った物語は、通常僕みたいな輩に批判される羽目になるわけだけど、「Mrインクレディブル」はそれを逆手にとって、スーパー能力を持った家族が型にはまっている姿を面白可笑しく描いている。

    物語は中盤になってヘレンが旅立ってから、新しい展開を見せる。ボブを助けるためにヘレン、ダッシュ、ヴァイオレットが次々にそのスーパー能力を開花させていき、そして遂にボブが加わり家族全員が再会した事によってインクレディブルズ結成。ここからスーパーヒーローモノになると思いきや、車を運転していてパパとママが道順巡って口喧嘩したり、子供たちがそれを聞いてふてくされてたりしていて、ステレオタイプというよりも単なる日常風景。そしてクライマックスではテレビのリモコンを巡って家族でてんやわんや
    でもインクレディブルズが揃って敵と戦うシーンの映画的興奮は、自分が子供の頃映画館で「ドラえもん」を観ていた時の感覚に近い。ピクサーの凄いところって”大人も楽しめる”じゃなくて”大人を子供の気分に戻させて楽しませる”という部分だよな。

    そして「Mrインクレディブル」のもう一つ凄い部分は髪の毛。「Mrインクレディブル」のキャラたちは人間をデフォルメ化した漫画キャラだけど、髪の毛だけは人間と同じリアリティを持っている。特にインクレディブル夫人の濡れた髪の毛を見たとき、生まれて初めてアニメの女に実写の女と同じ感情を抱きました。何かこう、何ていうか、あのグッとくる気持ち、アレがきた
    「Mrインクレディブル」の海外掲示板を見るのがすっげー面白い、もう凄いことになっている。論議になるのはやはり性描写についてが多い。ピクサーが初めて暴力が理由でレイティングを喰らった映画なので、そっちを議論にするべきだと思うのですが、どうもみんな性描写のほうに驚いているみたい。ボブがミラージュに会いに行くと「流れる滝が割れてそこからトンネルを通るのは性描写では?」と言った意見が多い(僕はこれは深読みしすぎだとおもうが、その後の「噴火しそうだ」という台詞は浮気のメタファーだ)。それに対しては一部の映画ファンが「いや、アレはジェームズ・ボンドのパロディだろ」的確なツッコミを入れてました。
   「さらにヘレンはセクシーだ!お尻が最高だ!」「イラスティガールはホットだ!」などといった意見には「お前は変態だ!アニメキャラだぞ!」「コンピュータで作られた女に興奮するなんて異常だ!」「子供向けの映画なのに何考えているんだ?」と必ず荒れたレスがつく。えー僕上映終了後同じこと言ってたのに。それにアニメキャラに惚れたり、コンピュータで作られた女に興奮したり、子供向けのアニメを歪んだ視点で見たりとか日本人男性にはよくいるぞ。そーいうのわ。

    さらに「あの家族はクリスチャンなのか?」「ヴァイオレットのパンツの部分が写るのはモラルに反するのでは?」などと日本では考えられないことで議論になっている。ディズニーが神経質になるのもちょっと理解できた。

    他に日本との違いで言うと、みんな「ファンタスティック・フォー」(インクレディブルズの元ネタ)への言及が多いのと、エレナとシンドロームが大人気キャラになっている部分が違う。特にシンドロームの「イラスティガール!?イラスティガールと結婚したのか!そいつはすげえ!(You married ELASTIGIRL? And got BIZ-ZAY)」という台詞が何故か大ウケしているのだ。何が面白いのかさっぱりわからん。
● ヘレン
別名:イラスティガール。
戦闘キャラというわけではないが、本編を観れば誰もが「彼女こそが真の最強だ!」と思う。実際ボブと夫婦喧嘩しても物理的にも精神的にもヘレンが勝つと思われる。戦闘の際には弾力性のある体を利用して、強烈なパンチやキックを繰り出す。その威力はわざわざ本編を見なくても「ワンピース」を読めばわかってもらえると思う。

● ボブ
別名:インクレディブル
漫画「バキ」でいうところの範馬勇次郎とオリバを足して2で割らなかったようなパワーを持つ。
家族サービスで渋々映画を観に行ったお父さん全員ビックリするであろう、典型的父親キャラ。 僕は会社の上司に「この映画の主人公はあなたですよ!是非お子さんと観てください」とか言ったところ、「どーいう部分が俺なんだ?」と聞かれたので、僕としては「この映画の主人公は30代中盤から40代後半までの典型的父親像。きっと共感するはずですよ!」言いたかったのだが、つい破壊屋のノリで「頭が薄くて、中年太りで、仕事のストレス溜まりまくりのオッサンっすよ!」と言ってしまい、ちょっと怒られた(僕の上司は太っても無いし、ハゲても無い)。

● ヴァイオレット
別名:女プレデター
好きな男の子がいるのだが、その人と顔を合わすのがとても恥ずかしいので、そーいう時に透明人間になってしまう内気な女の子。男が透明人間になったら強気になって恋愛感情なんか持たないと思いますがね(実例:「インビジブル」
もう一つの特殊能力として強力なバリアを張ることもできる。中盤ではヘレンから「ジェット機をミサイルから守るくらいのバリア出さんかい」と無茶な要求を突きつけられ失敗。落ち込むが、インクレディブルズ結成のシーンでは弾丸だろうが刃物だろうが弾き返し、クライマックスでは最強戦闘ロボの猛攻も弾き返し、ラストは[墜落する飛行機すら凌ぐ程]に成長する。ヴァイオレットのバリアとダッシュが組んで、ヘレンとボブをアッサリ倒すシーンもあり。 黒いロングヘアーで顔を隠す様はゴス系を連想させるが、ラストでピンクのヘアバンドで髪をまとめるのがカワイイ。成長して[男に対して積極的になるに留まらず、デートの予定を適当に決める。]

● ダッシュ
別名:リアル8マン
こいつが8歳児だったら真のエイトマンなんだが・・・。時速300キロで走れるというありがちな能力を持っているが、その能力を使いシナンジュ(または漫画「バキ」の烈海王)のような技も見せる。
僕はエイトマンとかフラッシュとかの設定聞くといつも考えるんですが、それって凄いのは最高速度じゃなくて、一瞬でその速度に到達できる加速度ではないのでしょうか?しかもその速度を維持できたり、その速度で自分の動きを制御できたり、すぐに止まることができたり。そっちのほうがすげえよ!


● ジャック・ジャック
[実はインクレディブルズはシンドロームに対してはほぼ全敗状態なのだが、そのシンドロームに唯一勝ったキャラ。その特殊能力は生まれた直後のヘルボーイによく似ている]。

● フロゾン
もっとも氷のイメージから程遠い黒人という人種にも関わらず、冬季オリンピックに出場したらメダル4、50個取れそうな位多彩な技を見せる。
声優はサミュエル・L・ジャクソン。「Mrインクレディブル」はピクサーにしては珍しく他の映画のパロディ要素がないけど、フロゾンは「いいか、オレはてコップを撮るぜ」「ダイ・ハード3」の電話ネタのパロディをやる。マニアックなネタなのか、そうじゃないのかよくわからんな。

● ミラージュ
超スレンダー。ミラージュのウェストサイズを100倍してもボブのウェストサイズにかなわないのでは?きっとミラージュは服を着るとき頭からじゃなくて脚から着ていると思います。

● シンドローム
髪型が気になって仕方ない。
「アンブレイカブル」のサミュエル・L・ジャクソンを越える”オタク少年はロクな大人にならない”ネタ。

● スーパー・ヒーロー保護プログラム
証人保護プログラムは実際にアメリカにある制度で、これのパロディ版。

● ボム・ボヤージュ
ボン・ボヤージュではない。もちろんフランス人なので彼が喋ると英語字幕が入る。
絶対後半の伏線だと思ってんですが一発キャラだったのね。

● オムニドロイド
街を破壊しながら突き進む姿が、アイアン・ジャイアントを彷彿させる。
リモコンにセキュリティ機能が全くかかっておらず、誰でも扱えるというのは問題あると思う。
このオムニドロイドが進化していく姿は、スーパー・ヒーロー達の抹殺を意味しておりちょっと怖い。けど「ロボコップ2」でオムニ社が頑張ってロボコップ2を開発して、何度も酷い目に遭う名シーンにも似ている。

● エドナ・モード
僕はてっきりワダエミがモデルだと思ったんですが、モデルはオスカーを8回受賞したエディス・ヘッドがモデルだそうです。
マントに憧れる人々の夢を砕くマント不用論を打ち出すシーンがオタク心をくすぐる。しかもこれラストの伏線になっているし。
インクレディブルズのスーパースーツは機能性は抜群だが、赤の全身タイツに黒のパンツというのはどーかと思う。

● IG-99
劇中出てくるジェット機。元ネタはおそらく1999年公開の「アイアン・ジャイアント」でしょう。

● バウンディン
ピクサーおなじみの上映前に流れる短編映画。悪い農家に毛を刈り取られてしまった羊が、バウンディンに励まされて次の年からは農家に刈り取れれるのが楽しみになる。
ピクサーの映画って意地の悪さと、それを打ち消す優しさがあるから良い。でも毛を刈り取られてしまった羊が「こんな僕はファニーだ」と泣くけど、毛を刈り取られる前から十分ファニーだと思ったのは僕だけでしょうか。

● カーズ
「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくる究極生命体ではない。ピクサーとディズニーが組む最終作。「Mrインクレディブル」を上映する時には必ずカーズの予告編を流さなくてはいけないという世界規模の契約があるのだ。恐るべしディズニー。のどかに飛ぶ蜂が車につぶされて死ぬというシュレックじみた部分が素敵。

● ブラッド・バード
1999年に大感動アニメ映画「アイアン・ジャイアント」を送り出した男。当時はこの監督の才能に驚いたもんだけど、「アイアン・ジャイアント」が興行的には大失敗だったので、その後の情報は全く入ってこなかった。まさかピクサーと手を組んでいたとは!

スタンド使いとスタンド使いは惹かれあう2

    2003年の夏頃、僕にちょっとした事件が起きました。破壊屋のネタになるなぁと思ってテキスト書いたのですが、一応警察沙汰になってしまったのでUPするのは控えてました。でももう一年以上経ったし、それに最近「電車男」というのが流行っているので今回UPします。

    2003年の夏、あの頃は残業が非常に多く、毎晩ヘトヘトになりながら家に帰っていた時期でした。夜遅く帰宅する時、自宅近くで僕と同じ年齢位の女性が泥酔状態になっていました。女性は知り合いらしいおじいさんに連れられていましたが、そのジジイが女性に抱きついたり無理矢理引っ張ったりしていました。女性は朦朧としながらも嫌がっていました。そしてジジイは閉店したスーパーマーケットの敷地の中に引きずっていきました。
    僕は「ちょっとヤバいなぁ」と思い少し離れた場所から見ていましたが、そのジジイが女性を引っ張っている最中に、女性を地面に落としてしまい、女性が怪我をしてしまいました。 「もうこれは駄目だ」と思い、「さっきから何やってんのよ?」とジジイに声をかけました。一応ジジイと女性は知り合いらしいので「てめえは関係ねえ」みたいな事言われましたが、女性のほうもベロンベロンに酔いながらも僕に「助けてください、この人追っ払ってください」と言ってくる。
    しばらくはジジイと僕で「お前はどっか行け」「嫌がってるじゃねえか」と押し問答やってましたが、埒があかないので、家が目の前だったこともあり、僕は家に電話をかけました。家には母親がいたので、母親に車を出してもらいました。そしてジジイの名前とケータイの番号を聞きだして、僕のケータイからジジイのケータイに電話がかけられることを確認した後、ジジイを追っ払って女性を介抱して、母と僕で車に乗せて女性を家まで送ることにしました。
    ここでこの話が終れば僕のイイ話で済むんですが、まだ続きがあります。


    さて状況としては母親が車を運転し、僕は後部座席で女性を介抱していました。その時です、女性が[アッチの意味で激しく僕を求めてきました]。突然だったので僕は呆然としてしまい、特に抵抗はしなかったのですが、何せ運転席には母親




シマッタ!こーいう展開が待っていたなんて知らなかったよ!


漫画とかならこーなるのは当たり前じゃないか!


何でオレは家に電話しちゃったんだろう、何としても自力解決すべき事だったのに!


何でかーちゃんがいるんだよ!ちくちょう!このマザーファッカー!
(用途は間違っているが、悔しい気持ちはわかってもらえると思う)


オレの死ぬまでにしたい10ことの一つ、「女性に襲われる」の夢が叶うところだったのに!


    といっても女性は怪我をしていて血を流しているので、僕はすぐに女性を落ち着かせて自宅まで送りました。しかしその女性も結構ひねくれ者で、自分の家じゃなくて別れた夫の家を教えてきたりした(チッ!結婚してたのか!)。僕のスーツも血で汚れてきた。もう埒があかないし、女性も怪我を負わされた事なので、警察と救急車を呼んで、事情を全部話して後は任せました。

    僕は今まで覗き、駅での盗撮、今回の連れ込み、と捕まえてきた。でも覗きは近所の人たちと捕まえたし、駅での盗撮は撮られた女性の彼氏に声をかけて捕まえた。今回の連れ込みも親を呼んだ。でも今度からはその後の展開に期待して、多少怖くても単独で頑張ってみようと思う。

雑談

● 名作映画がたったの30秒に!「タイタニック」「エクソシスト」「エイリアン」などの名作をたった30秒のアニメーションにしてしまった!しかもキャラは何故か全部ウサギ。すっげー面白いです。「エイリアン」のフェイスハッガー

● 今回のタイトル絵は稲妻鋼鉄牧師のインセクタ君が作ってくれました。素晴らしいセンスだ。インセクタ君のサイトのドメイン名はhenriksen-says.oops、つまり「ヘンリクセンはウップスと言う」という意味。これはあの傑作「ハード・ターゲット」でヘンリクセンが絶妙なタイミングでウップスするシーン来ています。素晴らしいセンスだ。

● バット・ケイブ、ハスキング・ビー、ラウンドスケープ、日本人アーティスト達が次々に解散!ああ、もう!

05/01/05   映画の感想更新

エイリアンVS.プレデター   ★★★

    とある映画本の書評からシネフィルミニシアター系の上位クラスみたいな人たち)について。
    「シネフィル」とはひとことで言えば、蓮實重彦氏の映画批評に大きな影響を受け、作家性が強い、非アメリカ的な映画に大きな関心を示す一群の映画好きのことである。そしてシネフィル的な基準では一般に、カメラや編集の巧みさを高く評価するのに対し、イメージが強調された露骨な映像(例えば、怪獣や宇宙船をそのまま映すようなもの)は低く評価される。したがってその基準に照らせば、最近のアメリカ映画は総じて質が低下していると言わざるをえない。


    うるせえ!オレは怪獣や宇宙船が出てくるアメリカ映画が大好きなんだ!イメージが強調された露骨な映像が大好きなんだ!大体映画ってのは怪獣や宇宙船が出てくるものだろう。     というわけで年初めは「エイリアンVS.プレデター」を観て来ました。宇宙船から怪物が出てきて戦う映画なので楽しかった。
    僕が中学生の頃は、友人達とテレビで見た「エイリアン」や「プレデター」を何度も何度も熱く語り合ったものです。そんなエイリアンとプレデターがガチで戦ってくれるなんて、いい時代がやってきましたね。21世紀の特撮で暴れるエイリアンとプレデターを拝めるだけで嬉しいです。上映中チェストバスターやフェイスハッガー、プレデターの数々の武器が出るたんびに小声で「うぉぉ」と唸ってましたよ。
    ストーリーはまあどーでもいいんですが、プレデターが成人の儀式でエイリアンと戦う、そこに運の無い人間達が巻き込まれるってだけ。巻き込まれる人間達は奴等がエイリアンとプレデターであることすら知らない(だから宇宙トカゲとかハンターとか呼ばれている)、奴等の数々の特性を全て知っているのは我々観客だけなのだ!レスラーの必殺技を全部知ってて楽しむプロレスみたいな映画です。
   真面目な話としてはペニスを意識させるエイリアンと、勇猛なハンターであるプレデターという極めてオス的な存在達の戦いに、黒人女性が絡んでくるという構図は面白かった。残念なのはクィーンエイリアンに母のイメージが無くて、単なるボスキャラになってしまったところかな。

年末年始の雑談

● クリスマス更新の時も書いたけど、大学の数学科幹事会のメンバーで忘年会やってきました。今回は先輩、後輩大集合だったので年齢幅が非常に大きい集まりだった。忘年会は各自の自己紹介ネタだけで大盛り上がりだった。僕も色々な交流関係持っているけど、この幹事会の集まりが一番性質悪いような気がする?まあ毎回変な格好で参加する僕も非常に性質が悪いが。最初はもちろん僕は普段着で行ったら、後輩達に(変な格好せずに普段着だから)「違和感ありますね」とか言われた。というわけでいつものように変身、サンタさんの格好になって忘年会参加。


● 年末のある日、自分で顔剃りをやった。湯船につかりながら剃っていたら、思い切りあんじぇりーなジョリジョリっとやってしまった。「え?」と思って髭剃りを見ると、うぶ毛を剃っていたはずなのに髭剃りには毛が大漁。慌てて鏡を見ると・・・やってしまった、眉毛の端っこを剃ってしまった!次の日朝一番で美容院入って眉カットやってもらいました。生まれて初めての眉カットがこんなだとわ・・・。


● 僕は髪を赤っぽく染めるために仕方無く美容院を利用しているけど、美容院は床屋と違って顔剃りが無い、ジャンプコミックスが置いてない、ゴルゴ13も置いてない、という面白みに欠ける場所。男性向けファッション雑誌を読むと浅野忠信やジュード・ロウからファッションを盗む特集とかあって、映画ファンの僕でも関係無い記事なので読むのを止める。 仕方ないので女性向けファッション雑誌を読むんだけど、最近ちょっと話題になったNIKITAというファッション雑誌が、女性を「艶女(アデージョ)」、男性を「艶男(アデオス)」とか呼んでいて笑った。雑誌の特集もアデージョになってアデオスを落とそうとかそんなのばっか。日本にアデオスなんてほとんどいないだろう。


● そういえば最近本屋さんで小学校高学年の女の子向けをターゲットにした美容の本を読んだ。凄まじい内容だった。
「絆創膏を貼れば水が出るのでダイエットできる」
「胸を大きくするためには、腹をへこませる」
脂肪吸引は掃除機を使う
(←それは脂肪吸引じゃないだろ)
延々とそんなネタばっかり。読んでてスゲー怖かった。
注意:私は女性の付き添いで本屋に行ったため、そのような本を読むことになりました。世間から見ればその姿は変質者予備軍かもしれませんが、決して変質者正規軍ではありません


● 現場の仕事は終わっていたけど、自社の納会があったので、それを楽しむためだけに会社に行く。協力会社の人と洋楽ネタで盛り上がる。お互いが洋楽好きだと分かっても聴く範囲が一致しているかわからないので、最初はどのアーティストの話すれば良いかわからないから難しいんだよね。こーいう時は「僕はタトゥーやナパームデスのライブに行くよ」と超幅広い範囲を指定することにしている。


●  会社の友人達とスノボの初滑りに行く。現地は結構雪が降っており、すっげー寒い。スキー場への道は多くの車が立ち往生していた。僕等のバスもタイヤが空転してた。
帰りのバスの中で前の座席に座っていた子供になつかれたので遊んであげる。僕は非常に子供になつかれやすいのだ。携帯ゲームを自慢してくるので「お兄ちゃんが子供の頃は高橋名人の16連射ゲームってのがあってな・・・」と語る。


●  大晦日にカウントダウンジャパンへ一人で向かう。会場に向かうと進行方向がブロック分けされている。「え!今日のライブってブロック指定なの?」と焦ってチケットを見直すと、ブロック指定なんか無い。間違えてグレイのライブ会場に行ってしまったのだ。僕と同じく間違えた来てしまった人大勢で、みんなで文句の声をあげる。
● スーパーサイズ・ミー   ★★★
    それでも僕はビックマックが好き。


● カンフー・ハッスル   ★★★★
天高く鷹舞いて
雲海より釈迦笑みし時
如来神掌炸裂し
有得無き事在りし

カウントダウンジャパン

    日本アーティストのみのロックイベントに行くのは初めてです。自分を主張するためにスリップノットTシャツを着たけど、会場には洋楽Tシャツを着ている人間はほとんどいない。メタルTシャツが存在しないライブなんてタトゥー以来だ。そこでタイトル絵にあるように会場内で新型のスパイダーマン・スーツ(ジャージタイプ)を始めて着る。ジャージタイプなので下はジーンズのままにした。上を脱げばすぐ元の格好に戻れるのでかなり便利。
    現地で会社の後輩とその仲間達と合流する。僕がスパイダーマンの格好していることに驚くが、破壊屋の存在は知っていたらしい。うーん後輩にもバレていたか。一緒に歩くと後輩から「恥ずかしいッスよ!」と言われるが「いや、俺は顔出てないから恥ずかしくないよ」と言い返す。後輩達は日本のロックに非常に詳しいので頼りになった。一人だと寂しいしね。しかしスパイダーマンの格好していると、「写真撮らせてください!」が非常に多いので移動が大変。カウントダウンジャパンは女の子が多いので、僕(じゃなくてスパイダーマン)はキャーキャー言われる。買って良かったなぁ、このジャージ
以下は当日見たアーティストの感想

● 東京スカパラダイス・オーケストラ・・・ スパイダーマンの格好で行ったので周囲に騒がれる。その時を狙ってYAZAWAタオルを羽織ると拍手が起きた、やっぱりこのファッションは最強だな。破壊屋知ってる人もいた。
スカパラは1枚もCD持って無いけど、ライブは思いっきり楽しめた。スカのときってみんなああやって踊るのか。クライマックスではルパン3世のテーマ’78を演奏、みんなOiOiコールしてたけど、僕は歌ってました


● マッド・カプセル・マーケッツ・・・こいつらのライブをスパイダーマンのまま行くと、酸欠引き起こしてSUM41の時のようになってしまうので、元の格好に戻る。マッドはいつも通りの安定したライブ。今までライブで聴いたことが無い曲が聴けると思ったけど、それは無かったのでつまらん。「JAM!」「BIT CRUSHERRR」は何故ライブの定番なのだろう?そこまでイイ曲じゃないだろう。


● 忌野清志郎・・・カウントダウンまでみんなで休む。DJブースでブルー・ハーツがかかったので、スパイダーマンの格好のまま行ってみるとやはり騒がれる。
カウントダウンが近づいてきたので、とりあえず忌野清志郎へ。メインステージなのに人が少ない。ライブの最中にコタツが出てきてメンバー全員コタツに入ってカウントダウン。それは面白かったけど、ライブには興味ないのでさっさと退場して、ビート・クルセイダーズに向かう。でも公式サイト見ると忌野清志郎は「トランジスタラジオ」をやってくれたらしいね、それは聴きたかった。


● サンボマスター・・・ビート・クルセイダーズは見ることなく終わってしまったので、サンボマスターに向かう。人が多い。ライブも良かった。1月10日にも見るので楽しみ。


● 椿屋四重奏・・・全く知らない。ボーカルが男前なので黄色い歓声上がりまくり。こーいうのは初めて見た。


● グループ魂・・・非常に楽しかった。ドンキホーテネタやKREVAとかいうアーティストに向かって「KREVAもこっちにクレバ?」といちゃもんつけたりギャグが楽しい。クライマックスは会場全体でコーラスするんだけど、メンバーの一人が「オラ東京さ行ぐだ」「犬のおまわりさん」を歌ってぶち壊す、というオチが最高。でも下ネタ多すぎだな。


● バック・ドロップ・ボム・・・酷すぎ、機材の故障かと思った。名曲「リマインド・ミー」が始まってもわからなかった。僕はバック・ドロップ・ボムの出したCDはインディーズも含めて全部名作だと思っていたけど、僕が見るライブはいつも酷い。
    お目当てのマッドとバックがイマイチだったけど、このフェスは良かった。行動するのにストレスがほとんどかからない。休める椅子が見渡す限りあるのも助かった、自分で疲れを調整できる。内装やブースも少ないけど効果的だった。チケットも安い。公式サイトにセットリストを載せてくれるのもありがたい。サマソニやフジロックのような独特な高揚感が無いけど、気軽に楽しむことができる。ロッキングオン系は嫌いだけど、ロッキングオンのフェスは素晴らしい。

    新年の朝、家に帰る。途中の東京駅にはグレイ帰りの女の子達がみんな寝込んでいて、まるで災害時みたいでした。

05/01/02   映画の感想(20462004年の映画ベスト&ワースト)更新

2004年の映画ワースト10+5

   
1位 ブラウン・バニー

   
ギャロギャロギャロ、オレは天才ギャロ

監督も、主演も、カメラも、こ・な・す・ぜ

恋人とのラブシーンも自分で撮れるぜ

オレの撮影テクニックすげえだろ って言うじゃなーい。



でもアンタそれ単なるハメ撮りですから! 残念!

自分撮りで映画を作るなっ 斬り!

拙者、上映終了後に映画館で暴れました。切腹!



(注:「ブラウン・バニー」は2003年の映画です。それに実際はハメ撮りや自分撮りではありません)


    2004年最悪どころか、僕の人生最悪の映画ベスト3に入るクソ映画。日本企業が芸術家気取りのオッサンに10億円払って、「何か映画作って」とお願いした。そーしたらアメリカを東から西へ旅する風景を、車の助手席に積んだカメラでダラダラ撮っただけの作品が出来た。延々と映る道路、存在しない演出、めっちゃ下手糞な撮影。良い部分は日本の会社が莫大な金を出したポスト・プロダクション(撮影後の作業)だけ、だからフィルムの色調だけは良いね。ドラマもメタファーも一切存在しないスカスカの映画なのに、台詞や行動には矛盾が発生しているどーしようも無いカス映画。地平線に消えた男が次の瞬間元に戻っている映画的センスの無さはビックリしたよ。そしてクライマックスではオッサンがいきなり別の役者に[フェラチオ]させるシーンが5分位続く。
    ところが日本のメディア(オシャレ系)はこの映画を誉めた。宣伝側も「オレたちはセンスいいからわかるだろ?」って感じだったので、「アレじゃ単なるポルノだよな」と誰もツッコミを入れなかった。「こち亀」で両さんが適当に書いた絵を、赤塚作品と間違えた評論家達がベタ誉めしてブームになるというギャグがあったけど、それと同じ現象が「ブラウン・バニー」で起きた。


    破壊屋は「映画を貶す」ことはするけど「映画を誉める人を貶す」ことはしない。ただし「ブラウン・バニー」に関してはその禁を破らさせてもらいます。相手はロッキングオン。だってロッキングオンは「ブラウン・バニー」を批判する人間に対して「凡庸なモラルと表現に対する不寛容さには驚いたが」「彼らの感受性とおつむはついていけなかったのだ。」と文句をつけているから。
    ロッキングオンは「ブラウン・バニー」批判者の映画に対する姿勢を嘲笑う。
    「淡々とした前半部が続く映画に対しては、その非ドラマ的時間の流れが一瞬にして変化するクライマックスが来ることを緊張を高めつつ待ち構えながら観続けなければならないのは常識である。」
    マジかよ!そんな映画の常識聞いたことも無いぜ!観客は前半つまらなかったら緊張しなきゃいけないのかよ!クライマックスに変化があるって事前勉強して、待ち構えなきゃいけないのかよ!シャマランの映画じゃあるまいし。 この人は映画を何だと思っているのだろうか?あなた方はフェデリコ・フェリーニやヴィム・ヴェンダースの映画を観て何か勘違いしてしまったのか?

    それとさ、「ブラウン・バニー」を誉める評論家達の映画評読むとさ、どれも「オナニー空想フェラチオに男の性を感じた」という一行にまとめられるんだけどさ。それは男なら当たり前です。

ワーストシーン
● クライマックスからラストまで
   僕はめったなことでキレる人間じゃない。そんな僕がキレた。それも仕事でストレスが溜まったわけでも、街中でケンカしたわけでもない。映画鑑賞でキレた




2位 茶の味

    生まれて初めて上映中に途中退場した。映画ファンとして始めての屈辱。でもこの映画はネット上では大絶賛を受けているんだよね。深夜のバラエティー番組でやってるコントから、笑いを抜いた映像が延々と続くだけなのに。クライマックスに感動のドラマがあることは知っていたし、そこまで観たかったんだけど、”普通じゃないキャラ”ネタだけでその場をもたす演技と演出に耐え切れず脱出した。
    ブラウンバニーと同じくシネマライズで鑑賞。シネマライズは「こまねこ」も酷かった。「こまねこ」は作品自体は悪くないんだけど、シネマライズに行くと必ず本編上映前に「こまねこ」が流れるので、何度も同じ「こまねこ」を観せられた。非常にストレスがたまる映画館だ。

ワーストシーン
● アシスタントが漫画家をボコボコにするシーンと、浅野が初恋の人と再会するシーン
   クリエイティブを気取る映画作家達は、どうしてまともに映画を撮ろうとしないのだろうか? どうして”普通じゃない演出”=”演出放棄”という結論に至るのだろうか?映画を撮ろうとせずに空気感だけを追い求めた結果、このようなシーンが生まれた。




3位 DEEP LOVE アユの物語

    世間一般では2004年のワーストは「デビルマン」でしょうが、この映画も忘れてはならない。「デビルマン」の双子アイドルユニットの演技が貶されているけど、「DEEP LOVE アユの物語」の重病の少年を演じるHIP-HOPアイドルの演技はもっと酷いぞ!そしてヒロインアユの台詞を反射的に復唱する演技法はむしろ病みつきになってしまう、嘘じゃないよ。観ればわかるから。
    「DEEP LOVE」はYOSHIとかいう怪しい大人が、「援助交際はやめよう」というメッセージを送る映画。まあ確かに「おばあちゃん、私援助交際しているんだ」って言った瞬間おばあちゃんが心臓発作で死ぬ映画なんて観たら、確かに多感な少女達には効果あると思います。

    どーでもいいけどこの映画、居酒屋甘太郎の店員達がみんなレイプ犯だったとか、ぞろぞろ出てくるレイプ犯たちが誰も罰を受けなかったりとか、女子高生同士が渋谷の路上で股にグサグサボールペン刺して血だらけとか、よくこーいうことが出来るな。

ワーストシーン
● アユのクリスマス・プレゼントを、子犬が心臓病の男の子に届けるシーン。
   「上映中笑ったらDEEP LOVE信者に狩られる!」と必死に笑いを堪えていた僕ですが、ついにこのシーンで吹き出してしまった。

● エンド・クレジット
映画が終わると”ヒロインの思い出”として写真が一杯出てくるんだけど、その中にヒロインが集団レイプされている写真が出てきたときは身が凍った。何てセンスしてるんだよ。




4位 キューティー・ハニー

    「こーいう女と一緒にいて、あなたはどれくらい耐えられる?」まるでそんな実験をされているようだった。ちなみに僕は90分も耐えられることが判明。

ワーストシーン
● オープニング
   天然系の女の子が、あらわな姿で合成画面の街を走り抜ける!でもファミリーマートで買い物してお食事するとへーんしーん!かわいいハニーになっちゃうよ!     ってあまりのレベルの低さに、ファミリーマートのCMだと思って観ていたら既に本編でした




5位 恋人はスナイパー 劇場版

    「踊る大捜査線」の脚本家が書いた脚本の映画。
    どかーんと出てくる映画のタイトル「MY LOVER IS A SNIPER」。ってそれは「愛人はスナイパー」って意味だろ!何かいやらしいぞ。タイトルから既に間違っている映画だけど、映画の脚本はさらに間違いだらけ。

    とあるテロリストが人を殺して「さあ殺されたくなかったら平和バッチを一個5000円で買え!」と宣言したら、日本全国でバッチが1000万個売れて大もうけ(PSPやニンテンドーDSでもそこまで売れない)。しかもそのバッチは店頭販売でもネット通販でもなくて郵便販売だし。
    そしてテロリストだけじゃなくて主人公側の推理も間違っている。
   「狙撃を左に外すのは自衛官!」
   「犯人はNゲージを壊した。横浜市営地下鉄を狙撃するつもりだ!」
    落語の風が「吹けば桶屋が儲かる」の、砂埃からネズミが桶をかじるまでを抜いたような脚本です。
    特に「犯人は狙撃が上手いので、アメリカ海兵隊の銃を使っている。」という推理が僕は理解できなかった。どうして”狙撃が上手い=テロリストの腕が立つ”じゃなくて”狙撃が上手い=銃が良い”なのだろうか?実はこれ伏線なんです。テロリストの正体はただの日本人のオッサンなので、”狙撃が上手い=銃が良い”にしておかないと不都合が生じるわけ。ってスナイパーモノとしてそれでいいのかよ!

    この犯人の動機も凄い。
   どうしてそうやって金を稼ぐ方法を思いついたのか?
   「妻がカツアゲで殺されたから」
   どうして無差別テロで人を殺すのか?
   「ビルが崩れるのを見たから」
    まるで「太陽が黄色かったから人を殺した」に近いものがありますが、この「ビルが崩れる」というのは国際貿易センタービルのこと。911の現場にいたからテロを思いつくって、物凄くヤバイ脚本のような気がするぞ。しかも、また映画評論家たちが「テロの脅威を描いてる」って誉めてるしさ。

ワーストシーン
● クライマックス
   映画の壺なんてコンテンツやってるけど、細かいミスが映画の出来を左右するなんて思っていない。でも「恋人はスナイパー」のクライマックスで、天気が変わったり、渋谷の人々が消えてたり、清掃員達が働いているのが写っているのはちょっと・・・。早朝撮影って大変ですね。

● ラストシーン
    すぎむらしんいちの「スタア学園」という漫画で、カス映画の脚本を任されたコキジが、[死んだ主人公とヒロインがお花畑の中で楽しそうにデートしている!]というラストシーンを書いて、バカにされるというギャグがあったけど、まさかそれを本当にやるとは思わなかった。しかもギャグじゃなくて真面目に。




6位 デビルマン

   6位。6位です。あんだけネット上で騒がれた最悪映画「デビルマン」が、ベスト5にすら入っていない。2004年はそれだけワースト映画の当たり年だったという事です。
    僕は「デビルマン」という言葉を聴いたら、条件反射的に「うっらぎりもののぉ、名をうけて~」という歌が聞こえてきたもんですが、この映画を観てからというもの「ハッピー・バースデー・デビルマン!」というあの台詞が聞こえてくるようになりました。
ハッピー・バースデー・デビルマン
ハッピー・バースデー・デビルマン
ハッピー・バースデー・ディア・デビルマン
ハッピー・バースデー・デビルマァン
   と思わず歌ってしまった。

ワーストシーン
● で襲われた友人を助けにに行くシーン。
   一応このシーンは”音”が繋がっているんだけど、もし”音”が繋がっていなかったら、絶対にフィルムの掛け間違いだと思って映写室に駆け込んでいた。




7位 CASSHERN

    公開当時は多くの人がワースト映画だと思ったけど、結局他のワースト映画の中に埋もれていった。映画自体はとてつもなく酷いが、監督の熱意だけは確かに伝わってくる部分が、他のワーストと違うところ。
    「CASSHERN」は公開当時はネットで論議が起きたらしいが、この作品は観客に高度な解釈を求める映画じゃない。高度な解釈なんて全然いらない、誰でも理解が出来る。だって作品が観客に伝えたいこと、作品の持つテーマなどは、台詞で喋って喋りまくって全部説明してしまうから。わかりにくいのは演出が下手だからです。
    「CASSHERN」は「人間の愚かさ、人間の悲しさ、反戦メッセージを描いた作品」だと言う。そして「CASSHERN」のクライマックスは戦争が起こって人間達が阿鼻叫喚の地獄絵図に堕ちる様を描きます。でも新造人間4人がロボット軍団を率いて人類を滅ぼそうとする。そして人間対ロボットの戦争が起きて・・・って人間悪く無いじゃん。人間や戦争が愚かであるのは人間同士で殺し合うからでしょ?人間同士で憎しみ合うからでしょ?ロボットと戦っているのに愚かさを表現は出来ないよ!と思っていたらクライマックスには本物の戦争の映像を挿入して無理矢理人間の愚かさをアピールしてました。
    殺し合う事の愚かさを訴えているのに、液体に触れただけで死人が生き返るというとんでもないルールがあるのもおかしい。新生命体の研究に新生命体の死体が必要だからって新生命体を虐殺するのもおかしいぞ。新生命体の研究に必要なのは生きた新生命体だろ。

ワーストシーン
● クライマックスの爆弾兵器
   「デカポリス」というギャグマンガで「時限爆弾の止め方がわからないので、時計の針を止めたら爆弾が止まった」というギャグがあったけど、まさか同じ仕組みの爆弾が出てこようとは・・・。「カリオストロの城」のつもりなのか?

● ラストシーン
   [みんな死んでしまった。キャシャーンとヒロインは抱き合う。そうすると戦場の死体から魂が抜け出してキャシャーンに集まった。まるで元気玉。そしてキャシャーンとヒロインは爆発し、白いモノが出て行った。白いモノは空へ飛んでいった。宇宙まで飛んでいった。別の星まで飛んでいった。キャシャーンが言った。「僕とルナの子供の名前は希望だ」
    という風にせっかく生まれた希望が宇宙へ飛んで行きます。飛んでっちゃダメでしょう。宇宙へ飛ぶべきなのは死んで魂となったお前達だろ!希望は地上に残らなきゃダメだろ!少なくとも希望が流れ星や雨といったイメージになって地上に降り注ぐとか、空にある希望が地上を見守るとかしなきゃ。
]

    実はコレは「2001年 宇宙の旅」と同じなんです。でも「2001年 宇宙の旅」は白い骨が空へ飛び(射精)、宇宙船(精子)へと変貌、宇宙ステーションとドッキング(セックス)して、木星(卵子)に到達して○○が生まれる・・・。と非常に綺麗にやるのですが、「CASSHERN」はキャシャーンとヒロインが抱き合うと爆発して白いモノが飛んでいくので、分かりやすすぎる。




8位 2046

   2004年最高のバカ映画「トルク」を観て銀座東劇を出た直後。僕は興奮収まらず有楽町駅までダッシュで走り出した。心の中はY2Kで時速320キロ出して走っている気分だったけど、実際は自足で15キロくらいだったと思う。 しかし有楽町マリオンを通るときに「2046ただ今予告編上映中でーす」の声が。「ちょうど良いや」と有楽町マリオンへ入った。僕は「トルク」を観てからわずか5分後に「2046」を観ていた。

   日本全国の映画館で予告編がかかり、連日のようにマスコミが大々的に取り上げる。でも本当は続編映画だって事はほとんど知られていない。「オレだよ、オレ!今度オレが映画に出ているんだよ!」と、日本人全員がキムタクのオレオレ詐欺に引っかかった感のある「2046」。アジアの大女優達が出てくるので、それを目当てに観に行ったんですが、みんな髪型が似ている東洋人なのでサッパリ区別がつきませんでした。アジエンスのCMは嘘だな。自然な黒髪じゃあダメなんだよ。

    映画はキムタクのナレーションから始まる。「2046年、人々は2046に向かっていた。」という意味不明の設定が語られる。2046とはどうやら探し物が見つかる井上夢水の「夢の中へ」みたいな場所なので、みんな2046に向かうらしい。だけど2046の秘密は誰もわからない。何故なら2046から帰ってきた者がいないからだ(そんな所向かうなよ)・・・。
    すいません!僕この映画のラストシーンわかっちゃいました!
    きっとラストで、[この↑ナレーションをまた繰り返して]
    それで結局、[2046の秘密はわからないんだろ!]
    と予想していたら、コレが的中


    映画の内容は単なる長屋の艶話。センス皆無の恋愛描写が延々と続く。ネタバレ含む解説です。

ワーストシーン
● キムタクが出てこないシーン
   例によって雑誌CUT等のオシャレ系がこの映画をチヤホヤしているけど、ジャニーズ事務所の意向を組んでアイドルの出演シーン付け足す映画のどこに作家性があるんだ? それでもワーストシーンを「キムタクが出てこないシーン」にしたのは、キムタクが出てくるシーンにはわずかながらにも物語に意味が存在しているから。キムタクが出てこないシーンにはまともな物語は存在していない。




9位 沈黙の標的

    以上の映画は全部「僕に合わない」映画だからつまらないのも当然です。観に行くほうも悪い。でも「沈黙の標的」は「僕に合う」映画。それでもここまでつまらないとわ・・・。

ワーストシーン
● 裏の世界を支配するマフィア達の会議
   生徒会の会議みたいでウケた。




10位 クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち

    破壊屋常連のリュック・ベッソン脚本作品。「インディ・ジョーンズ」と「ロード・オブ・ザ・リング」のDVDを観ながら書いたんじゃねえの?と思ってしまうほどの合成脚本。顔の無い亡霊の正体が[スキーマスクを被った人]だったというトリックは、ミステリー映画史上に残る底抜けトリックだと思う。

ワーストシーン
● ファイト一発
   何故日本人はこーいうシーンで爆笑しないのでしょうか。僕も笑いませんでしたが。




11位 レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード

    高校生の頃このシリーズに入れ込んだんだけどなぁ。最新作がこんなことになってしまいショックです。

ワーストシーン
● ジョニー・デップ
   ジョニー・デップはシーンではないけど、そーいうことにさせてください。ジョニデ好きなんだけどなぁ。




12位 イノセンス

   この時期は他に和製アニメの「アップルシード」「スチーム・ボーイ」も酷かった。押井と大友、共に僕が小学生の頃から大好きだったのに、大人になってから観る彼等の新作はつまらなかった。それと僕は士郎 正宗も好きだったんだけど何かもう恥ずかしいので、ここしばらくは士郎 正宗を知らない振りをしていました。

ワーストシーン
● 何かを引用しているシーン
   「~~は言ってた」「~~にあった」って、それで会話しないでください。雰囲気作りたいならもっと他の方法使って。




13位 みなさん、さようなら

    原題「蛮族の襲来」。社会主義の父親がもうすぐ死ぬ。そのとき断絶していた資本主義の息子がやって来た。ネイティブアメリカン達の元に白人という蛮族が襲来してアメリカは生まれた。9.11の時アメリカには、他宗教という蛮族が飛行機をハイジャックして襲来してきた。蛮族とは一体何なんだろうか。そーいう映画のはずなのに、日本ではミニシアターファン向けに「人間が死ぬ間際に家族と触れ合う映画」という風に宣伝したので、「ああいう死に方をしてみたいです」とかいう感想が溢れることになった。
    でもこの映画のテーマを気づいたところで何の意味が無いのかもしれない。だって資本主義のメタファーが賄賂と麻薬とパソコン。息子は父親を楽に死なすために賄賂と麻薬とパソコンを駆使する。そんなんで資本主義語られても困る。

ワーストシーン
● 川の下ネタ
   この映画はとにかく下ネタが多いが、「私のオナニーによって流れる川が白くなる」というギャグは心底最低だと思った。




14位 女はみんな生きている

   今年観た映画の中で一番眼が疲労した、撮影の下手さは「CASSHERN」より酷い。
    僕は女性上位や女性の向上を描いた映画を観るのが好きです。それは女性の向上に、くだらない現代社会に風穴開けてくれるような期待感を持てるから。でも「女はみんな生きている」にそんな意思は無い。ただ単に女性から男性への恨み辛みしか存在しない。男にはちっとも面白くない。

ワーストシーン
● ヒロインが過去を語るシーン
   「私は監禁されて強姦されて調教された。何とか逃げ出したがまた監禁されて強姦されて調教された。また逃げ出したがまたまた監禁されて強姦されて調教された。そして逃げ出したが監禁されて強姦されて調教された。」っていつまで続くんだよ!と思ったら30分位続いた。




15位 タイムライン

   科学者達が量子転送装置を開発した。特殊な送信装置を使い人間を量子レベルに分解。受信装置が量子レベルになった人間を復元し、転送完了。これを使って1357年のフランスにタイムスリップが出来るのだ!って事はつまり1357年のフランスに受信装置が置いてあるわけなんだな? まあそこは何とかごまかしてましたが、ごまかしきれてないのが物語の必然性。大学の教授が戦乱のフランスへ行って帰ってこなくなり、学校の生徒や装置を作った会社の人たちが教授を助けようと、戦乱のフランスへ。もちろんみんな死んでいく。何とか教授に出会えたら、教授は現代の知識を利用して、イギリス軍を増強させていた。仕方ないのでみんなでフランス軍を勝たせようと頑張ることに・・・。ってドラえもんですか。

   2004年は「タイムライン」よりも酷い映画が一杯ある。でもやっぱりここにはハリウッドバカ大作を入れないとね。

ワーストシーン
● ラストの石棺の女
   実は気に入っているシーンだけど、やっぱりおかしい。現代で助教授が「石棺の男女は誰?」という疑問を持つ。そしてクライマックスで助教授は[「あれは石棺の男女は自分と姫だった!」]という事を知る。でも元の歴史だと姫は城壁に吊るされて死んだんですよね?だとしたら[最初の石棺の女]は誰なんでしょうか?


    面白みに欠けるベストとは対照的に2004年はカス映画が大豊作。とてもじゃないけど10本に収まりきれないので、特別に5本枠を増やしました。特に上位7本は例年なら間違いなくワースト1位であろうクソ映画。作家性が気に食わない「茶の味」「キューティー・ハニー」は好みの違いだから仕方ないとして、残り5本は救いようが無い。また7位までが全部日本映画というのもどーしようも無い。
    僕の中ではワーストとベストは表裏一体(例えば「ジャッカス」と「恋人はスナイパー」は位置を入れ替えても良い)なので、この結果は満足しています。


    オマケ:2004年は映画掲示板でセカチューブームやジャニーズの乱用に対するアンチの声がよくあがっていた。もちろん僕も大賛成だった。それが映画ファンとして当たり前の反応だと思っていた。でも「セカチューやジャニーズに過剰反応するのは端から見ていて少し痛い」というごもっともな反論があり、自分と自分の掲示板の世間的ポジションを知った。



破壊屋

04/12/31   TOP文のみ更新

2004年の映画ベスト10

   
1位 ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

    「人間の空想力は無限だ」当たり前です、自慢できることじゃない。それに対して映画は無限じゃない。演出はわかりやすくしなきゃいけない。役者は演技をこなさなきゃいけない。物語は観客に伝わらなきゃいけない。撮影は照明や陰影まで考えなきゃいけない。特殊撮影はどんなに妄想じみたモノでもリアルに表現しなくてはいけない。編集に矛盾は存在してはいけない。常に適切な音楽や効果音を流さなきゃいけない。映画は無限じゃない、限界がある。そんな映画というジャンルの中で臨界点に達したのが「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」です。
    映画は架空の世界を現実にすることが出来ます。そしてファンタジーとは架空の世界です。現時点での人類は映画を使って「指輪物語」を現実にすることが出来るのです。

ベストシーン
● ミナス・ティリス、ペレンノール野の攻防
    もしあなたが「指輪物語」を一行も読んでなくても「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を楽しむのに問題は無い。この映画は圧倒的パワーで観客の度肝を抜いてくるのだから。その”圧倒的パワー”が最大限になるのがミナス・ティリス、ペレンノール野の攻防です。




2位 Mrインクレディブル

    その家族はずっとスーパー能力を隠して生活していた。でもパパを助けるために次々にスーパー能力を開花して、パパと再会。そしてインクレディブルズ結成。インクレディブルズが揃って敵と戦うシーンの映画的興奮は、自分が子供の頃映画館で「ドラえもん」を観ていた時の感覚に近い。ピクサーの凄いところって”大人も楽しめる”じゃなくて”大人を子供の気分に戻させて楽しませる”という部分だよな。

ベストシーン
● ジェット機から脱出するシーン
    「どっ!どっ!どっ!どーなるんだよ!この後!」と本気で映画のキャラを心配してしまった。イラスティ最高。




3位 ジャッカス・ザ・ムービー 日本特別版

    売れない俳優やスタントマン達のゲリラ・ドキュメンタリー。やってることは日本の成人式の若者たちと同じ。だから「こんなの映画じゃない、くだらない」と思う人もいるかもしれない。でも僕がこの映画を観たとき、観客達はみんな最初の警告文が出た瞬間から拍手をして、面白いスタントは爆笑して、怖いスタントは悲鳴をあげ、そして何度も何度も拍手をした。映画を観ていてこんなに楽しい気分を味わえたのは初めてですよ。映画が目指す真の姿ってこれじゃないの?ド派手なシーンの連続でも観客の心を全く動かさないメジャー映画や、ひとりよがりの表現にこだわるミニシアター系よりも、観客の心を一つにする「ジャッカス・ザ・ムービー」のほうが立派な映画だよ。

ベストシーン
● Wasabi Snorting
    寿司屋でわさびを注文するジャッカスのメンバー。「いや、そのネタは映画”WASABI”でもあったし、居酒屋でも俺らやるし」と思ってたら・・・次の瞬間、映画館内に大爆笑と拍手の渦が!




4位 トルク

    前評判が最悪の映画をわざわざ観に行く。僕はそんなアホな行動をよく取っている。この前評判というのは結構頼りになるもので、大抵は「ああ、やっぱり最悪映画だったなぁ」という結果になるが、時々「前評判程酷くないじゃん」という結果もあったりする。そして稀に「オイオイ!この映画駄作どころか傑作じゃん!」という奇跡が起きる。「トルク」こそがその奇跡です。
    「トルク」はアメリカでは2004年の最悪映画扱いで、IMDBに登録されている2000万本以上の映画の内、下から数えて60番目にランクインしている。これは「日本国民約1億3000万人の内、あなたは下から数えて390番目の存在ですよ。」というようなものです。だけど「トルク」は別に人の神経を逆撫でにしたり、人を不愉快にさせる映画じゃない。ただ単にとてつもなく頭が悪いだけなのです。ついでに言うと作家性とかいうものも一切感じられない。でも映画って頭良い悪いとか、作家性の有る無しじゃない。面白いか面白くないかが全てのはず。そして「トルク」は面白い。

ベストシーン
● クライマックスのY2Kの発射シーン
    発進ではありません。アレは発射です。エクストリーム感抜群のY2K、この時味わえるのは興奮とか爽快感というよりも男性の射精の快感に近い。
   以前破壊屋に「Y2Kはバイクじゃなくてミサイルだ!」って書いたけど、よく考えるとY2Kはミサイルよりも性質悪い。だってミサイルが破壊するのは着弾点でしょ?Y2Kは道行くモノ全てを破壊しているじゃん。





5位 ドーン・オブ・ザ・デッド

    映画のルールを破ることを”センスの良さ”だと勘違いしているミニシアター系に対する反撃となる映画。完璧な映画のルールに従いながら、世界と秩序と愛の崩壊すらも描く。本当にセンスいいのはこっちだろ。

ベストシーン
● オープニング
    「たった今人類はゾンビになって滅びました。」そんなこといきなり言われて納得できるのだろうか?出来るのです。「ドーン・オブ・ザ・デッド」のオープニングを観たのなら。




6位 下妻物語

    今年この映画を観ていなかったらもう邦画は見捨てていた。韓流に対抗できる唯一の存在。
    主人公はアイドルが演じるロリータ少女とモデルが演じるヤンキー娘。でも彼女達には男気溢れる任侠がある。男気に性別は関係ない、真の男気はアイドルやモデルにも宿ることができる。     [ラストシーンで桃子とイチゴはボロボロの顔で笑っていた]。もし彼女達が男だったらここは男泣きのシーンだろう。でも桃子とイチゴはあくまでもカワイイ

ベストシーン
● 桃子がイチゴの喜んでいる姿を見て、分けもわからず泣きそうになるシーン
    「下妻物語」はヤクザ映画や香港映画でよくある任侠的要素を女の子に置き換えている。つまり「下妻物語」のパターンは、過去の任侠映画に既にあるパターンなのだ!と思いながら観ていた。でもこのシーンでそれが間違っていることに気がついた。女の子が友達のために尽くして感じる時の絆。それは任侠の新しいパターンです。




7位 スパイダーマン2

    映画館でゲラゲラ笑いました。ピーター・パーカーのボンクラ振りをゲラゲラ笑うのが、このシリーズの正しい見方だと思っていたからです。劇中ピーター・パーカーはスパイダーマンを止めて、本当のボンクラになった。それを見て僕はさらにゲラゲラ笑った。でも[スパイダーマンが復活して人々を救った]とき、僕はそのボンクラこそが必死に街の平和を守っていた事に、今更ながら気がついた。スパイダーマンの正体はボンクラのピーター・パーカーだ。観客である僕はその事を知ってるはずなのに、その意味まで考えてなかった。

ベストシーン
● スパイダーマンを掲げて運ぶシーン
    良いシーンだったよ。そうそう、僕もサマソニでスパイダーマンのコスプレしたらみんなが僕を掲げてくれました。「スパイダーマン2」のこのシーンと同じでしたよ。映画と違うのは、その後僕は頭から地面に落とされて、その映像が朝のニュースで流れて、会社の人に「見たよ」とか言われた挙句、SUM41のDVDにもその映像が納められていることですかね。




8位 オールド・ボーイ

    今年は韓流が圧倒的だったのに、その韓国映画がこの順位に一本のみというのは不当評価かもしれない。どーでもいいですが世間一般で言ってる韓流と、僕の思っている韓流は大分違うね。韓流って男前のことじゃないだろ。

ベストシーン
● オールド・ボーイとヤクザ達のワンカットでの立ち回り
    15年間部屋に監禁されていたサラリーマンはメチャクチャ強くなってた。こんな嘘臭い設定を真実にしてしまう恐るべきワンカット。




9位 スクール・オブ・ロック

    上でジャッカスを「観客みんなで喜んだ!」ってホメたけど、それはあくまでもファンタスティック映画祭の秘宝祭りでのお話。それにジャッカスはネタ映画だしね。「スクール・オブ・ロック」は普通の一般上映で観たけど、スモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロが聞こえるとみんなで歓声をあげて、クライマックスは拍手までしていた。これも映画の楽しさを教えてくれた。

ベストシーン
● クライマックスの[ダイブ]
    ロックのライブにおいて、もっとも迷惑で破壊的な行為は何か?それは[デブのダイブ]です。僕もよく被害を被ります。でも「スクール・オブ・ロック」のクライマックスで[デブがダイブ]した瞬間、みんなで拍手してしまった。




10位 SAW

    ホントは10位は「スウィング・ガールズ」にしたかったんだけど、サスペンス映画をどーしても入れたかったので「SAW」をランクイン。2004年最高の緊張を味合わせてくれた映画です。こーいう風に映画としては意味無いんだけど、観客を驚かせるためだけに構成を練りまくった映画は大好き。

ベストシーン
● 伏線のシーン全部
伏線好きにはたまりませんがな
他にも今年はこんな映画が面白かった!


● 強烈だったなぁ 「ドッグヴィル」

● 映画掲示板でブレイク。今思い返すとハウルより面白かった気がしてしょうがない「パニッシャー」

● アメリカン・ドリームの新しい形「シービスケット」

● ファミリー映画にだって面白い映画はある。「フォーチュン・クッキー」

● 恋愛映画にだって面白い映画はある。「ラブ・アクチュアリー」

● ミニシアターの素晴らしさを教えてもらった「誰も知らない」

● 作品は面白いけど、日本でのマイケル・ムーアの扱いはファッション化していったのは、ちょっと気になる。「華氏911」

● シャマランは期待を裏切らない監督だよ「ヴィレッジ」

● スウィング・ガールズの皆さん、お疲れ様でした!「スウィング・ガールズ」

● 納豆よりもキムチのほうが偉いんだな「殺人の追憶」「シルミド」


    2004年のベストは去年の「リベリオン」「トーク・トゥ・ハー」のようなインパクトのある作品が無く、随分と面白みに欠けるベスト10になってしまった。それと2004年は過去最多本数の映画を観に行った。にもかかわらずセカチュー観て無いのはお約束。これからはちょっと本数絞って行こうと思う。

    オマケ:2004年のベストTOP画像のノーマルバージョンはコチラです。
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