週刊新潮の高山正之は、中国人を批判するコラムで「他人にたからないのが日本人」という結論を書いていた。俺が仕事で関わっているプロジェクトには中国人もたくさん参加しており、彼らは中国国内のエリート層だ。で、その中国人の中に、俺の後輩(日本人)に昼ごはんをおごってくれる人がいる。高山正之的には、おごっているのが日本人で、おごられているのが中国人なのだろうか。
中国人が昼ごはんをおごりたがるのは、何となくわかる。中国人や韓国人には「同じ皿にある食事を一緒にハシでつつけば仲間」という感覚がある。だから仕事仲間である日本人に昼ごはんをおごることで親密になろうとしている。日本人だと食事よりも飲み会だ。日本人は酒の席を共にすることで取引先と親密になろうとする。周囲に気を使いがちな日本人が、酔っぱらうことで気を使わなくてもいい関係を作ることで、親密になれるのかもしれない。まあ実際は飲み会でもやたら気を使うんだけど。
先日サマーソニック後に友人たちと3人で居酒屋に入って、豆腐やらゴーヤーチャンプルやらを頼んだ。当然3人でそれぞれの料理を小皿に取り分けて食べた。そこに相席する形で白人3人組がやってきて、俺らと同じく豆腐やらゴーヤーチャンプルやらを頼んだ。白人たちは一人一品を延々と食べ続けた。豆腐を頼んだ人はずっと豆腐、ゴーヤーチャンプルを頼んだ人はずっとゴーヤーチャンプルを皿が空になるまで一人で食べた。「分ければいいのに…」そう思った。
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