「男の魂に火をつけろ!」の続編映画ベストテン企画に参加します。以下が俺の続篇映画ベスト10です。
- エイリアン2
- ガメラ2 レギオン襲来
- ターミネーター3
- トイ・ストーリー2
- インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
- チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
- ランボー3 怒りのアフガン
- スパイダーマン2
- 酔拳2
- ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
以下は解説。
- 一位:エイリアン2
-
リドリー・スコットの『エイリアン』はホラー映画・SF映画というジャンルを超越し、映画史に輝く大傑作である。間違いなくそう言い切れるが、『エイリアン2』はそんな第一作をさらに上回る。奇跡のような続篇映画なので、これを一位とします。
- 二位:ガメラ2 レギオン襲来
-
『エイリアン』よりはスケールが落ちるけど、これも高い評価を受けた『ガメラ 大怪獣空中決戦』をさらに超える面白さがあった。レギオンは平成日本が生み出した傑作オリジナル怪獣だ。
- 三位:ターミネーター3
-
無かったことにされるほど嫌われている3だけど、俺は2よりも3のほうが大好きである。その理由はニック・スタール演じるジョン・コナーのキャラクター設定にある。
ジョン・コナーが未来の人類の指導者となる。これはよく知られたハリウッド映画の設定の一つだ。そして『ターミネーター2』は死に物狂いで審判の日を回避しようとする物語であり、それは成功する。では『ターミネーター3』のオープニングはどうなっているかというと……↓
崩壊した未来で、アメリカ国旗の前で人類を導くジョン・コナー!これだ!これが未来だ!うん?「はずだった」って?
え?違うの?
平和っていいですねぇ
彼が人類の指導者になれず、解体現場で肉体労働しているジョン・コナーさん。このあとバドワイザーを飲み、バイクでこけてケガして、動物病院に押し込みやらかして、獣医のねーちゃんに捕まる。
というわけでまるでいいとこ無しのジョン・コナー。ハッキリとは描かないものの、「っつーかその獣医のねーちゃんのほうが未来の指導者っぽくないか?」と思わせるような演出や展開もあり、人類の指導者ジョン・コナーの面目がまる潰れ。でもこれはふざけてジョン・コナーをダメ人間として描いているわけではない。絶望の未来を前にしたときに、立ち上がらなくてはならないダメ人間の物語なのだ。『ターミネーター3』がどことなくドラえもんを思わせるのはこの辺りの要素が関係している。
俺は子どものころから何度もテレビの洋画劇場で『ターミネーター1&2』を観て、「ジョン・コナーは人類の指導者」という事実を刷りこまされていた。だからこそ『ターミネーター3』のダメなジョン・コナーには驚かされると同時に、熱い感動を覚えるのだ。
また『ターミネーター3』『ダイハード4.0』『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』といったゼロ年代で復活した続篇映画は、過去作の演出を徹底研究して模倣しているのも面白い。
- 四位:トイ・ストーリー2
-
1の「最新式のおもちゃのバズに嫉妬するウッディ」という設定が好きだったので、2の「実はウッディがプレミア人形だった」という設定は聞いただけで爆笑した。
女の子がマニキュアを覚えるシーンでは震えるほど感動した。言葉を使わなくても人形の悲しい心情が伝わってくる。
- 五位:インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
-
『レイダース』と『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のどっちが上かは難しい判断だけど、あのトロッコシーンの楽しさは異常。
- 六位:チャーリーズ・エンジェル フルスロットル
-
エンジェルたちがフルスロットルというのはご開帳みたいなもんか。
- 七位:ランボー3 怒りのアフガン
-
『ランボー3 怒りのアフガン』は駄作という評価が一般的。という事実を知ったのは社会人になってからだ。昔は『ランボー3 怒りのアフガン』が大好きだったけど、今となってはランボー3とロッキー4はアメリカのバカっぷりを象徴する作品にしか見えない………と思いつつ続篇映画ベスト10に入れてしまった。だって好きなんだもん。
- 八位:スパイダーマン2
-
列車のシーンで乗客たちがピーターの素顔を………という、あのシーンに感動した。でも今だったらニューヨーカーたちはiPhone使って実況するよなぁ。
- 九位:酔拳2
-
ほとんど独立している作品なので続篇映画から外そうとしたけど、アクションシーンのレベルが極めて高くアクション映画史上においても重要な一本だと思っているので、低順位でランクインさせました。
- 十位:男たちの挽歌2
-
定番すぎるので、順位をかなり下げました。
『ブレイド2』『ヘルボーイ/ゴールデンアーミー』がランク外に落ちてしまった。『ダークナイト』は破壊屋&男の魂のゼロ年代ベストで圧勝したので除外。