トワイライト 初恋
知り合いのカナダ人に教わったんだけど、アメリカで大ブームとなったトワイライト・シリーズでセックスが無くてヒロインがいつまでも処女なのは、原作者のステファニー・メイヤーが厳格なキリスト教信者だからそうだ。ステファニー・メイヤーが属している末日聖徒イエス・キリスト教会について調べてみると、婚前交渉の禁止(結婚前のセックス)はもちろんのこと、オナニーも罪としていた。無理だ。原作者の宗教観が反映されているファンタジー小説といえば『ナルニア』と『ライラ』が両極端の存在だ……という話は以前破壊屋で書いたので省略する。
ティーンエイジャーの非セックスを描いていて印象的なのは『17アゲイン』の性教育のシーンだ。劇中、性教育の一環として高校生たちにコンドームが配られるんだけど、主人公が「セックスとは結婚して子作りする時にするもの」と強く訴えると生徒たちがみんなコンドームを返す。
『17アゲイン』の性教育のシーン。ただしザック・エフロン演じる主人公はデキ婚している。だからこそ出産について熱く語る。
またアイドルグループのジョナス・ブラザーズの純潔の誓いも有名だ。ジョナス・ブラザーズのメンバーは熱心なキリスト教信者で、純潔の誓いを示すプロミスリングを身につけている。「結婚するまでは童貞のままでいる」ということを世間に誓ったのだ(一人結婚した)。日本のネット社会にも「処女厨」って言葉があることだし、プロミスリングは声優アイドルのみなさんにオススメしたい。恋愛が暴露されたら「リングの意味は知りませんでした」って言えばいい。
ジョナス・ブラザーズも『17アゲイン』のザック・エフロンもディズニー・チャンネルで活躍しているので、この二つが非セックスをアピールするのは、「親が子どもに見せたい番組」を狙うディズニーの方針だと思う。
何にしろ最近のアメリカ映画が非セックスを描いて、それを日本の子どもたちも観ているのは面白い現象だと思う。俺が子どもの頃はセックスシーンっつたらテレビでやっているアメリカ映画が全てだったのに。『ターミネーター1』でサラ・コナーがジョン・コナーを作っているシーンとか。
英語なのでわかりにくいけれど、ドキュメンタリー映画『ジーザス・キャンプ』で子ども達に「ハリー・ポッターは悪魔だ!」と教え込むキリスト教徒の女性。