傑作『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督がハリウッドに呼ばれて監督したサスペンス映画だが、珍作。リチャード・ギアの最新作でアヴリル・ラヴィーンが出演しているにも関わらず、アメリカでもまだ公開されていない(映画会社が別の監督に追加撮影と再編集を命じたため、何度か延期となって今秋公開予定)。実際鑑賞すると「そりゃあアメリカ公開は難しいわな」といった内容だった。
映画はまずまずの面白さだけど、ガチャガチャした編集でサスペンスを盛り上げるのが興ざめ。しかし本作の特異な点はそこではない。
アメリカではミーガン法というのがあって、性犯罪者の出所情報は公表されネットで閲覧できる。そしてリチャード・ギア演じる本作の主人公は、出所した元・性犯罪者たちを監視するお役所の公務員。ただし本作はこの制度そのものを描くような作品ではない。性犯罪の実態や被害者を描いた作品でもない。リチャード・ギアがひたすら元・性犯罪者たちに嫌がらせをしている映画である。
映画の本筋は誘拐事件の捜査と、元・性犯罪者たちへの憎悪に取りつかれるギアの苦しみなんだけど、その要素を無視するとギアが元・性犯罪者たちをドツキ回しているようにしか見えない。以下その路線でストーリー解説。
【以下ネタバレ】
2007-08-28
「こりゃ絶対ウケるだろ!」と思ったスパイダーマンがビリーズ・ブートキャンプにほとんどアクセスがなくて、その代わり「こんなの誰も読まないだろうが、同じトラブルに遭った人が検索で見つけるはずだ」と思ったアップルのサポート体制とiPodの無料交換システム が数万アクセスもある。
アップルといえば、今年のサマソニはスポンサーがアップルだったため、アップルのブースやイベントがあった。友人たちとは「俺スパイダーマンの格好をしていたら、アップルの人たちに”破壊屋発見!”ってことで殴られたりしないかな?」といった会話していた。
最近ちょっと思い出したんだけど、一年前にiPodを買ったときに、友人とこういう会話をした。
「iPodなんて故障率が高いの買うなよ!」
「いや、ちゃんとオリジナルのサポート入ったって。高かったけど」
「金取るの?いくら?」
「7000円」
「ギャハハハ!それお前ボッタくられてるって!」
「………」
あんときゃムカついたが、一年前の自分に
「アイツは正しいこと言ってるぞ!さらにお前は一年後にiPodトラブルで電話かけまくることになるぞ!」
と教えてやりたい。
2007-08-24
自分はずっと標準語を喋っていると思ったが、大学に入った時に友人達に
「お前って横浜弁だよなー」
と言われて自分が方言喋っていることに初めて気が付いた。確かに語尾に「じゃん」つけて喋っている。それが当たり前だと思っていた。語尾に「にゃん」つけて喋っているヤツがいたら「ゲッ」と思うが、僕もそれと同じだった!
最近会社でも「じゃん」を指摘された。そこまで「じゃん」つけているのかなー?と思ったが、ググってみるとウワッ!めっちゃ「じゃん」を使っているじゃん。
2007-08-24
アニメの声優に芸能人を投入するのは、もう当たり前になっている。海外アニメの吹替は当然だし、『ベクシル 2077 日本鎖国』なんて声優を担当している芸能人たちの顔写真がメインポスターに使われている。しかし今回はちょっと許しがたい事態が起きた。
以下日刊スポーツの記事から引用
米国民的人気アニメの劇場版「ザ・シンプソンズ MOVIE」の日本語版で、和田アキ子(57)所ジョージ(52)ロンドンブーツ1号2号の田村淳(33)ベッキー(23)が、シンプソン一家の声を務めることが14日、分かった。 配給元の20世紀フォックス映画によると、「日本の理想の楽しい家庭」をテーマに声優を決めたという。
日本に輸入してから15年が経っているとはいえ、『シンプソンズ』を知っている人は少ないと思う。でも、もしも劇場版『ドラえもん』の声優を話題作りのために「ドラえもん=香取慎吾、のび太=春風亭昇太、しずか=しょこたん、スネ夫=IKKO、ジャイアン=ホリエモン」なんかにされたらショックだろう。もしくは今度公開する『エヴァンゲリオン』の劇場版の声優たちを一新された上に、そのメンバーが芸能人になっていたら小規模位の暴動が起きるはずだ。
『ザ・シンプソンズ MOVIE』の声優交代劇に一番近いのは『サウスパーク/無修正映画版』の関西弁吹替事件だ。『サウスパーク/無修正映画版』の関西弁吹替はDVDのみだし、劇場公開時は字幕版のみだったが、それでも関西弁吹替えの批判は大きかった。『ザ・シンプソンズ MOVIE』の場合は、日本語吹替版でずっと慣れ親しんできたのに、劇場版の声優を芸能人に変えられた。過去のアニメ声優吹替騒動の中でも最悪の部類に入る。
今回の『シンプソンズ』の件に対してはハッキリと「NO!」を突きつけるべきだ。そうじゃないとファンを無視したことが成功の前例となってしまう。
しかし声優を変えずにそのまま『シンプソンズ』を劇場で流してヒットするのかというと、それも難しい。配給会社にとっては映画をヒットさせることがまず何よりも大切なこと。映画は興行なんだから、ヒットさせるためには話題を作らなければならない。そして話題を作るために芸能人を起用するのが一番手っ取り早い。『HERO』や『西遊記』のように、フランスにパーティ会場作ってドンチャン騒ぎすれば、日本中のメディアが取材にやってくる。
『シンプソンズ』の場合、特徴として超豪華ゲスト(ブレア首相やメタリカやブリトニー・スピアーズ)が声優やることがあるんだから、日本版もそこを真似して主要キャラ以外で、和田アキコや所ジョージを超える位の超有名人を使うべきだった。小泉元首相とか黒田清子とか(シンプソンズと皇室ネタでは過去に一悶着あった)。
いつも思うんだけど、日本の興行ってのは随分と芸能人に依存している。ある程度は芸能人を使って好き勝手にやってもいいと思うけど、作品そのものの質を落とすような真似は止めて欲しい。
芸能人の正しい使い方は「スキャンダルの渦中にある芸能人を試写会に呼ぶ」とか「叶姉妹を試写会に呼ぶ」とか「高田純次をTAXi4の吹替に起用する(デフォルトで最低の映画なので、作品の質が落ちように無い)」だと思う。
アニメにはあまり詳しくないけど、今までの声優交代or声優に素人投入のパターンを考えてみた。
オマケ:某所で作ってくれた抗議用画像。出来が大変良い。
2007-08-19
最近笑った誤字。セックスドラックを売っている中国の薬局のサイト(日本向け)から。とある錠剤薬品の名前が
被せてどーする!男の宝は被ってないほうがいいんだよ!
他にも女性が使う催淫薬の説明文に、「児童は服用禁止しないでください.」という危ない文章もあった。
この中国の薬局はうちの掲示板に宣伝カキコしていったんだけど、そのカキコ内容が「朝鮮人参、冬虫夏草、各種動物のペニス、タツノオトシゴのコンビネーションパワー!」だった。「中国の食品には何が入ってるかわかりゃしない」と不信感が高まっている時に、「チ○コが入ってます!」と宣伝していて実に男らしい。気に入った。でもチ○コを食べればチ○コに効くという考え方は「薬膳」や「漢方」の基本的な考え方だけど、映画『アポカリプト』のインディオたちもそんな迷信信じていなかったぞ(一人だけ信じるバカが登場する)。
サイト自体も凄く面白かった。「漢方」を宣伝文句にしているのに、実際は漢方じゃなくて普通の薬。しかも西洋圏の薬が多い。「中国ニ千年の歴史が生み出した超本格漢方薬!」がキャッチコピーなのに、商品のラインアップにバイアグラ。バイアグラなんて2000年どころか10年も経ってないぞ。修理しないのに「修理サービス」に値段を付けて販売しているアップルみたいな手口だ。
サイトにある薬の成分を見ると「犬の腎臓」「蟻」「スペインの蠅」「韓国産のビタミン」など、正直に書いてあって大変よろしい。「韓国産のビタミン」じゃあなんだかわからんけど。ちなみに中国では蟻を食べると精力がつくという考え方があって、いい蟻は結構貴重品だったりする。
オマケ:女性に使う催淫薬で「女戦士」という薬があるのも笑った。これ飲んで猛り狂っている女性とお相手してみたい。『ショーガール』のエリザベス・バークレーみたいな状態になるのかな?
2007-08-13