アメリカから帰ってきました。さて問題です。
これはハリウッドで撮影した写真ですが、どちらが観光客用のスパイダーマンでどちらが観光客のスパイダーマンでしょうか?
オマケ話:アメリカでウィル・スミス最新作『ハンコック』のテレビCMを見た。こんな感じのCMだった。
海岸に瀕死のクジラが打ち上げられていたので、ハタ迷惑なスーパーヒーロー:ハンコックがクジラをブン投げて海に還してあげる。でもクジラは沖にいたボートを直撃!
YOUTUBEだとここで止まっているけど、テレビCMだとさらにオチがある。あのボートに乗っていたのは何と日本人だったよアッハッハ!ってのがオチ。
2008-05-30
『築地魚河岸三代目』の予告編が面白くてしょうがない!大沢TKO(byスシ王子と少林少女日和)が築地で働くというコンセプトしか見えないうえに自分探しチックな内容がちょっと鼻につく映画だけど、映画館まで観に行くことにしたよ。松竹の計画通りにプログラムピクチャー化は成功するのか?
でも予告編の前半で自分の居場所がない大沢たかおが予告編の後半で自分の居場所を見つけており、本編を観る必要が無い気もする。まあプログラムピクチャーなんだからそこはツッコミいれたらダメか。でもこの4つの予告編を全部観ると、劇中何が起きるか全てわかるぞ。
以下は予告編で僕が気に入ったシーン。
魚のうまさに感動する大沢TKO!
魚河岸の人を怒らせて水をぶっかけられる大沢TKO!
伊原剛志を怒らせて海に叩き込まれる大沢TKO!(海じゃないね)。
立派な魚河岸の男になった大沢TKO!
空を見上げながら「築地は、人も魚もイキがいい」とキメる伊原剛志!ちなみに「俺は出刃(包丁)で腹をかっさばる!」という素敵なセリフもある。硫化水素使ってひと様に迷惑かけるわけにはいかねえ!
どういう状況なのかサッパリわからんが、伊東四朗と柄本明の乱闘シーン。
大沢TKOの本領発揮!豪雨の中で号泣しながら恋人と抱擁!大沢TKOはやっぱこうじゃないと。「建物の中に入りゃいいじゃん」とかツッコミ入れるヤツはきっとセカチューで泣けない奴だ!僕は全く泣かなかったぜ。
田中麗奈のセリフは
「わたし、あなたと結婚したい。
あなたの気持ちわかる
でもわたしの気持ちはどうなるのよ!」
男はどう答えればいいんだよ!としか言いようがない。男からプロポーズしてこんなこと言われたら最悪だな。これは予告編用のセリフだと思うけど、本編でこのシーンがあったら笑ってしまいそうだ。
これから日本では大沢たかおと田中麗奈の映画が毎年毎年公開される(『築地魚河岸三代目5』あたりできっと子供が生まれるだろう)。これは裁判員制度と同じで、嫌だからといって逃げるわけにはいかない。
が、築地が移転したら『築地魚河岸三代目』はどうなってしまうのだろう。松竹も築地の移転問題には頭を悩ませているだろうな。
1500カ所から基準超の有害物質 築地市場移転先から
築地市場(東京都中央区)の移転問題で、都が移転先の江東区豊洲地区で約4200カ所にわたり土壌や地下水などの再調査を実施した結果、約1500カ所から環境基準を上回る「ベンゼン」など有害物質が検出されたことが19日、分かった。
この汚染物質をバラ撒いたのって、移転を妨害したい松竹?
2008-05-22
友人と映画館に行った。
「映画館で映画観るなんて、『インデペンデンス・デイ』以来!(12年振り)」
「俺は4時間ぶりだなぁ………」
待ち合わせ前に『隠し砦の三悪人』を観てたよ!
2008-05-19
今度の話ですが、観光でアメリカに行きます。
僕が「アメリカ」という言葉からまっさきに連想するのはこの曲。
『ウエストサイド物語』の「アメリカ」だ。
プエルトリカンの女たちがアメリカを称え、プエルトリカンの男たちがそれを皮肉る。陽気な歌だが、移民の辛さやアメリカとプエルトリコの現実が見えてくる。故郷に帰りたがっている男たちと、新天地に希望を見出す女たちの違いも面白い。プエルトリカンのリーダーであるジョージ・チャキリスとリタ・モレノが素晴らしい。
白人と移民の映画だけど、確実に移民たちのほうがカッコ良い。主人公(白人)の顔なんてよくわからん。
2008-05-19
プラマイゼロですが、精算方法を2種類に増やしました。実際はこんな風に使います。
2008-05-17
最近は『ノーカントリー』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ミスト』と傑作映画が連続して公開されたので、映画ファンとしてかなり幸せな日々だった。いずれの作品も鑑賞後の余韻が後を引くタイプで、演出・脚本・セリフの細かい意味を頭の中で反すうするように楽しめる。
でも気になることがある。僕はこの3本の映画を川崎まで行って観に行った。つまり横浜駅周辺では上映していなかったのだ。横浜にシネコンが出来て「やったー!JRを使わなくても観られる映画が増えた!」と喜んだのは一瞬のことだった。結局今もJRを使って映画を観に行っている。
映画興行において一番重要な時期の1つであるゴールデンウィークの興行にも気がかりな現象が起きた。洋画の低迷が決定的になったのだ。じゃあみんなは映画館へ何を観に行ったかというと『相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』というわけだ。『ノーカントリー』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ミスト』のような傑作映画よりもCMでやっているわかりやすそうな映画を選ぶ。
最近はシネコンに行くたんびに、上映作品のラインナップが邦画&洋画の吹替が大半を占めていて驚く。とあるシネコンでは8スクリーン中6スクリーンが邦画だったし、ゴールデンウィーク中に行ったシネコンは日本映画のチケットのみが完売していた。
儲けの場所をテレビから映画へ移しているジャニーズの力も凄く感じる。シネコンの「上映中作品」と「上映予定作品」にジャニーズタレントがいない日のほうが珍しい。
洋画よりも邦画のほうがヒットするのは、日本の企業が今の日本人たちにウケる商品を作っているからだ。
それと若い人たちが字幕を敬遠しているのも要素だ。高校教師の友人や映画会社の人と飲んだ際に「若い人が字幕を読めない」という話になった。それだと高校のイベントで流せる最近の外国映画となると、吹替版がある『ジャンパー』『スパイダーウィック家の謎』くらいになってしまう。そして吹替の声優にもこれまたジャニーズタレントが活躍する。
最初に挙げた3本の映画は川崎まで行けば観れたのでまだマシだ。都心のミニシアターまで行かないと観れない映画、DVDでしか観れない映画、DVDですら観れない映画まである。まあとにかく日本映画が強くて外国映画が追いやられているわけだ。
僕は日本人なんだから日本映画が興行面で強くなっていることは喜ぶべきことだ。『隠し砦の三悪人』は悪い映画じゃなかった。未見だけど『相棒』も同じだと思う。ジャニーズタレントが出ている『しゃべれども しゃべれども』は良い映画だ。でもここ数年の日本の映画興行に「質の悪いモノが売れたせいで、質の良いモノが消える」という現象も確実に起きている。
(これから書くことはミニシアターの良作を無視してレニー・ハーリンやローランド・エメリッヒの作品を喜んで観ている僕が書くことじゃあないので、「破壊屋管理人=バカ」ということは一瞬でいいので忘れて、下記を読んでください。)
僕が高校生の頃はこんなこと言われていた気がする。でも今はアメリカ人のこととは思えない。「アメリカ人」を「日本人」に置き換えたほうがシックリくる。
自国映画好き=バカ、外国映画好き=頭良いということじゃあない。今の観客が映画を鑑賞して味わったり理解しようとする作業を避けているので、それが「字幕を読まない」「外国映画を観ない」という現象に結びついているんだと思う。
2008-05-15
もう今年のベスト映画は出揃った気がする。以下が僕の予想。
2008-05-15
『紀元前1万年』を観てアメリカがゴメンナサイと謝っている人民革命映画だと思うような人間が、映画批評家を自称していることが恐ろしい。前田有一氏ってもしかしてローランド・エメリッヒがアメリカ人じゃないってことを知らないのか?超映画批評で『インデペンデンス・デイ』を人民革命ムービーと評しているのは笑ったけど。
『紀元前1万年』は確実に『アポカリプト』のフォロワーとして出てきた映画だ。ゴメンナサイとは関係無い。ただ『紀元前1万年』と『アポカリプト』には大きく違う点がある。まどぎわ通信さんの文章を借りれば
コーカソイドのヒーローがモンゴロイドやネグロイドなど全人類連合軍を率い,世界を滅ぼそうとする敵と戦う
ということだ。非白人を主人公にして[白人の侵略までを匂わせた]『アポカリプト』とはここが大きく違う。
『紀元前1万年』は白人酋長モノの要素を持っているとも言える。白人酋長モノという言葉は映画評論家の町山智浩氏がよく使う言葉で、白人が非白人部族のリーダーとなる映画だ。クライマックスで日本人たちが[トム・クルーズに土下座をする]『ラストサムライ』も白人酋長モノと言える。
『アラビアのロレンス』からの流れを受ける『紀元前1万年』も白人の主人公がいろんな民族を率いて敵と戦う。『紀元前1万年』のナレーションは『アラビアのロレンス』に出ているオマー・シャリフだ(『紀元前1万年』で人種のバランスを取るのは、映画に出るたんびに人種のバランスを取っているクリフ・カーティス)。
『紀元前1万年』をわかりやすく説明するために「白人酋長」という言葉を使ったが、『紀元前1万年』には「酋長」的な要素が弱いので、既存の白人酋長モノと同じくくりにすると少しズレてしまう。実際のところ『紀元前1万年』はアメリカ人にとってわかりやすい人間を主人公にした「ヒーローもの」だ。ローランド・エメリッヒ(愛称:エメ公)が今まで作ってきた映画とやってることは同じ。紀元前1万年を舞台にしてもアメリカはこういう映画を作ってしまうんだな。
僕はエメ公の特撮が大好きなので、この映画もそれだけを楽しむつもりだった。しかし『紀元前1万年』は珍作だらけのエメ公のフィルモグラフィーでもブッチギリの珍作だった。以下でストーリーをネタバレ込みで最後まで解説。
2008-05-13
この写真はイマイチだが、サイモン・ペッグはかなりの男前だった。僕にはサイモン・ペッグ=電気屋のボンクラのショーンというイメージが強いので、ちょっと残念。
サイモン・ペッグとホット・ファズ・ガールズ(BY中野貴雄監督)
2008-05-11
外タレが挨拶する映画の予告編がよくある。『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のスティーブン・スピルバーグの日本語挨拶は「この仕事もう慣れましたよ」感が漂っていて面白い。
ところでスティーブン・スピルバーグの隣に座っていたのはジャバ・ザ・ハットだよね?アゴの動きがソックリ。
2008-05-11
『少林少女』は十分な準備期間があった映画とは思えないほど酷い。柴咲コウが本当に血の滲む想いをしても、優秀な女優たちを集めてラクロスチームを結成しても、結局全てがブチ怖しとなった。
『少林少女』が大批判を浴びる映画となってしまった原因は製作側にあるわけだが、とりわけ十川誠志が書いた脚本が凄い。
ここまで出来が悪い脚本が商業映画に使われるのは奇跡だ。「愛とか正義とか癒しとかラクロスとかキーワードだけをブチ込んどきゃ流行は作れるんだよ!」というのがフジテレビの考え方だが、だからといって本当にキーワードをブチ込んだだけの脚本を書きやがった。というわけで僕が唖然とした『少林少女』の脚本の酷い部分ベスト10!
2008-05-09
石原さとみの新作映画に『フライング・ガールズ』というのがあって、以前ネタにしたけどこのタイトルはどうしても『フラガール』を連想する。その後『フライング・ガールズ』は『フライング・ラビッツ』に改題したので一見落着と思いきや…。
新垣結衣の最新作のタイトルが『フレフレガール』!!(文字は『フレフレ少女』)こんなゲシュタルト崩壊が強烈に発生しているタイトルを映画につけるわけがないので子供向けギャグ漫画が原作かと思いきや、オリジナル企画らしい。悪い冗談だ。『君空』を映画化したほうがまだマシなんじゃない?
↓これがフレガール。瀬戸内寂聴の自伝の映画化というわけではない。
こんな子にポッキー貰っても嬉しくない(というのは嘘だけどさ)。
2008-05-09
前田有一氏はどうしたのだ?昔から酷い映画批評家だったけど、ここ最近は益々酷いことになっているぞ。『紀元前1万年』を「反省ゴメンナサイの人民革命ムービー」だと言い張っている。今、彼の思想に何が起きているのだ?
そして『紀元前1万年』が『北斗の拳』と被った僕も大丈夫なのだろうか?
2008-05-06
高速で叩き込まれる鉄の弾。人間には絶対に避けることができない死の運命。だからこそ………避けるんだよ!
弾丸回避。漫画だったらある程度は簡単に表現出来るが、映画において弾丸回避の演出は非常に難しい。ハリウッドはそれでも果敢に弾丸回避を演出してきた。現在公開中の映画『NEXT』が新たなる弾丸回避を表現したので、これを機会に弾丸回避についておさらいしてみる(削除しちゃいましたが、旧破壊屋でやった企画です)。
2008-05-06
プログラムピクチャーという言葉がある。まあ『男はつらいよ』みたいな番組(プログラム)的な映画のことだ。プログラムピクチャーは日本映画の全盛期を支えたが、そのうち廃れていった。映画会社の松竹が根強くプログラムピクチャーを作り続けたが、渥美清が亡くなったので「国民的映画」と呼ばれた『男はつらいよ』シリーズが終わってしまった。そして「日本最後のプログラムピクチャー」と呼ばれているのが『釣りバカ』シリーズだ(ロマンポルノもそう呼ばれている)。『釣りバカ』は松竹の看板映画として「国民的映画」と銘打って毎年公開されている。しかし三國連太郎も既に85歳。この高齢だと『釣りバカ』シリーズの撮影も難しくなっているだろう。そのうち三國連太郎のXデーが来て『釣りバカ』が終わって日本からプログラムピクチャーが消える………はずだった。
しかしプログラムピクチャーは消えないのだ!何故なら松竹が新しい「国民的映画」を計画しているからだ。「国民的映画」にはもちろん日本国民に広く愛されている俳優が必要だ。渥美清と西田敏行という大俳優の後を次ぐその男の名は………
大沢たかお!
そう『築地魚河岸三代目』が新たなるプログラムピクチャーとなるのだ!これは凄い。『築地魚河岸三代目』って『スシ王子』との相互便乗映画だと思ってた。『三丁目の夕日』『踊る大捜査線』を無視して『築地魚河岸三代目』が「国民的映画」となるのかよ。今からサブタイトルが楽しみだな。
『築地魚河岸三代目 夜霧にむせぶ大沢たかお』
『築地魚河岸三代目 大沢たかお恋やつれ』
『築地魚河岸三代目 大沢たかお危機一髪!』
『築地魚河岸三代目 大沢たかおに明日はない!?』
とか。ちなみに『築地魚河岸三代目』のヒロインは田中麗奈だ。
破壊屋的には「なんで大沢たかおが映画界であんなに幅を利かせているのだ?」というのがネタだし、映画秘宝では「なぜ日本映画は田中麗奈を使い続けるのか」とネタになっていた。しかしここ数年の大沢たかおと田中麗奈の無意味に充実したフィルモグラフィーは全て「この二人を国民的俳優にする」という松竹の大いなる陰謀だったと思えば納得できる(ただしそれでも大沢たかおがセガール映画に悪役ヤクザとして出演したのは説明がつかない)。
しかし『築地魚河岸三代目』ってシリーズ化できるほどヒットするのか?女性の共感を得ないと映画がヒットしない今の日本で、大沢たかおが魚河岸に行くことがどれほどのアピールになるのだろう。
どうでもいいんですが、田中麗奈のファンはこの一年間に『魍魎の匣』『銀色のシーズン』『犬と私の10の約束』『築地魚河岸三代目』『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』と地雷原を突破できるのでしょうか?ちなみに僕のような多部未華子ファンたちにとって去年一年間は『俺は君のためにこそ死ににいく』『西遊記』『こわい童謡 表の章』『こわい童謡 裏の章』と地雷原突破の年でした。ほぼ全員が『こわい童謡』は未見なので、突破できたのはごく少数。
2008-05-04
どういう言葉で検索すると破壊屋が1ページ目に出てくるのか調べてみた。ちなみに出てこない場合もある。
2008-05-03