Archive for 2013年6月26日

破壊屋オフ会、29日土曜日、横浜、ハングオーバー3

花見以来の破壊屋オフ会です!

ハングオーバー3

日時6月29日 土曜日 たぶん16時過ぎ集合。
場所横浜駅周辺の映画館と居酒屋
参加条件誰でもOK。

参加したい方はツイッターのDMやリプライ、メールフォーム、メール(movie@hakaiya.com)のいずれかで連絡をください。

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リアル・三丁目の夕日『信さん・炭坑町のセレナーデ』

『ALWAYS 三丁目の夕日』や『フラガール』が大ヒットしていたゼロ年代後半、この2作を足しただけの企画映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』があった。

信さん・炭坑町のセレナーデ [DVD]

うんざりする構図のポスター

ところがこの映画はかなり出来が良いし、俺も大好きな作品だ。なんせ監督は平山秀幸、脚本は鄭義信という最強コンビ(このコンビの他の作品は『愛を乞うひと』『レディ・ジョーカー』『OUT』)なのだ。そういえばこの二人の手がける作品は「これが本当の昭和だ!」なやつが多いね。

信さん炭鉱町のセレナーデ01

主人公はマモルという東京から福岡の炭鉱街にやってきた小学生。マモルの母親(小雪)は福岡を出て東京で水商売やっていたが、夫の浮気が原因でマモルを連れて福岡に戻ってきた。

オシャレな襟付きの服を着ているマモルは、転校した学校内でも浮いている。マモルは一際貧しい恰好をしている男の子:リー・ヨンナムに話しかけるが、その子は日本語がわからないらしい。その子は回りから「チョーセン」といじめられていた。

信さん炭鉱町のセレナーデ02

炭鉱町には子供たちのリーダーである信さんがいた。信さんは両親から折檻を受けており、生傷が絶えない。信さんはいじめられていたマモルを助けるてくれる。この事件をきっかけに信さんはマモルの母親に恋をする。

信さん炭鉱町のセレナーデ03

マモルはいつもいじめられているヨンナムと仲良くなろうと、ヨンナムの家に行く。ヨンナムの家には金日成の肖像画が飾ってあった。ヨンナムは父親のリー・シゲアキ(岸部一徳)から、「絶対に日本人に手を出すな」と言われていた。

信さん炭坑町のセレナーデ04

炭鉱街では指名解雇をきっかけに町民たちの対立が始まっていた。 労働者たちの抗議活動は暴力団や警察が潰した。スト破りをする労働者たちの中にはリー・シゲアキもいたので、抗議活動をしている労働者たちはリーの裏切りにショックを受ける。

ちなみにこれは現実に起きた三井三池炭鉱争議がモデル。現実はもっと酷くて、労働者が作った労働組合と会社が作った労働組合が激突。後者に所属していた暴力団員がストをしていた組合員をドスで殺した。

信さん炭坑町のセレナーデ05

数年後、マモル(池松壮亮)はすっかり福岡の男として成長していた。ヨンナム(柄本時生)との友情は続いている。マモルと信さんの妹(金澤美穂、『容疑者Xの献身』に出てくるキラーJK)は喧嘩ばっかりしている。

信さん炭坑町のセレナーデ06

信さん(石田卓也)は小学生の頃から働き、母親(大竹しのぶ)を助けていた。信さんの目標は金を稼いで妹を高校に入れることだ。また信さんは子供の頃に恋した20歳年上のマモルの母親を今も想っている。信さんはマモルの母親のために童貞&禁風俗を貫いているので他の労働者にからかわれている。

ここまでが映画の前半。以降はネタバレです。


映画の後半はどんどん寂れていく炭鉱街を舞台に、実ることの無い人々の想いが描かれる。寂しさ漂う映画だ。『ALWAYS 三丁目の夕日』を『フラガール』足しただけと思いきや、脚本が鄭義信なので所々にハードな描写がある。史実的なハードさだけじゃなくて細かい描写もキツい。印象的なのがラストシーンだ。マモルの母親は細々とした洋品店でマモルを育てたんだけど、映画のラストシーンでマモルが母親の作るスーツをバカにして自分でスーツを買ってしまう。妙にリアルだった。アメリカ映画や現代の日本映画だったら「母親の作ってくれたスーツで就職する」が感動のラストシーンのはずなんだけどね。

鄭義信のややハードな脚本を、平山秀幸が一般ウケするように演出していて理想的な映画だ。演技陣は全員絶好調で、画像には無いが情けない男を演じる村上淳や、信さんの父親を演じる光石研も良い。

『ALWAYS 三丁目の夕日』が批判される理由として、過去の過剰な美化がある。現代と比較して昭和を「心温まる時代」のように描いているのが批判された。

脚本の鄭義信は『ALWAYS 三丁目の夕日』のアンチとして演劇『焼肉ドラゴン』(数々の演劇賞を受賞した傑作)を作った経緯がある。『信さん・炭坑町のセレナーデ』も『焼肉ドラゴン』と共通点がある。(このあと焼肉ドラゴンのネタバレ)『焼肉ドラゴン』のラストは、消えゆく町に残された死者が生者たちを見送るというもの。『信さん・炭坑町のセレナーデ』のラストシーンはその逆で、消えゆく町から出て行く生者が残された死者を想うというもの。両作とも、辛い過去を「それでも良き思い出」として結論付ける。過去を懐かしむ方法として最高の方法だ。

参考リンク

大失敗作だけど、リアル・三丁目の夕日だけは最高に面白い。

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