2011年 この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞
だれ映2011 ベストテン
順位 | 作品名 | 得票 |
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第1位 | こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~ | 403 |
第2位 | もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら | 318 |
第3位 | 映画 怪物くん | 206 |
第4位 | DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう? | 111 |
第5位 | はやぶさ/HAYABUSA | 104 |
第6位 | 手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく | 78 |
第6位 | あしたのジョー | 78 |
第8位 | K-POP DREAM CONCERT-New Generation ’10 | 75 |
第9位 | アントキノイノチ | 70 |
第10位 | サラリーマンNEO 劇場版(笑) | 68 |
- 上位5本
- 100文字で総評
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ジャニーズとAKB48の圧勝!TBSと松竹が次々に失敗!実写化作品は壊滅!去年失敗した『はやぶさ映画』は今年も続くけど『ブッダ三部作』は第一作で終了!テレビ局映画枠にNHKが初参加!韓流もね!
- このページについて
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今年度も大量の投票&爆笑コメントの数々ありがとうございました!爆笑コメントは以下のリンク先で読めます。また文章中のリンクはすべてネタバレです。このページ自体は上位5本の解説です。
だれ映2011 皆さまのツッコミコメント
第1位 こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
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ここで終わっていたら…。
- 公式ツイッターアカウントの一言
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祝『こち亀』ツキイチゴロー1位ゲット!!
— 『こち亀THE MOVIE』ツイッター (@kochikame_movie) August 27, 2011
電力会社のやらせ説明会みたいなもんです。
- スシ王子で懲りたんじゃなかったの?
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『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~』は2008年だれ映ベスト1『銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く』と同じ失敗したジャニーズドラマの映画化ではあるが、『スシ王子』はドラマと同時に映画本編の撮影も終えていたので公開せざるを得なかった。しかし『こち亀』はドラマで失敗してしばらく期間を置いてからムリヤリ映画製作を開始したのだ。誰も望んでいないのに何故?と思うかもしれないが、映画化込みの契約だったために致しかなかったとのこと。政策上そう決まっているので国民の意見が反映されない原発政策やTPPみたいなもんである。
- 他局をパクれ!
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失敗したドラマの映画化。言うも難し行うも難しのこの難題を実現するためには確実にヒットする要素を付け足さなくてはいけない。そこでTBS側はドラッカーのマネジメントにも書かれていない斬新な方法を選んだ。それは映画を実写邦画史上最高のヒット作『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ! 』に似せることだった。そもそも日本映画は海外作品に似せてきたが、それはあくまでも内容だけであった。だけど『こち亀 THE MOVIE』はタイトル&予告編でハッキリと「『踊る2』っぽいですよ!」とアピールしてきた。だが結局パロディにもパクリにもなっていない『踊る2』ネタは観客の心にまったく届かなかった。
- 香取慎吾のメルトダウン
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2010年の『座頭市 THE LAST』に引き続き再び映画で大赤字を叩きだしてしまった香取慎吾だけど、2012年には「低予算でも客が入るジャンル」として有名な犬映画に出ることになった。その犬映画のタイトルは『LOVE まさお君が行く!』である。犬映画もコケたら最終兵器幼女:芦田愛菜と共演するしかないだろうな。
- 松竹のメルトアウト
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投票コメントには「どうしてこの映画を作ったのか製作者の意図がわからない」というパターンが多かったけど、映画化の判断が簡単に下されたわけでもなく東宝は『こち亀 THE MOVIE』の製作を断っていたりする。2011年は東電、九電、オリンパス、大王製紙と企業が社会的に誤った判断をする年であったが、東宝だけは正しい判断を下した。
しかし東宝が断った話に松竹がノッてしまった。松竹はドル箱だった『釣りバカ』シリーズを俳優の高齢化が原因で終わらせてしまった。だからこそ香取慎吾両さんを『男はつらいよ』や『釣りバカ』のようにプログラムピクチャーとして定着させるというTBSの計画に乗ってしまったのだろう。ちなみに松竹は大沢たかおを主役にした『築地魚河岸三代目』シリーズも失敗して第一作で終了しています。
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オマケ、2011年に大コケした松竹映画
- セカンドバージン
- こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE ~勝どき橋を封鎖せよ!~
- さや侍
- 一命
- アントキノイノチ
- 誘拐事件の真相がメチャクチャすぎ
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『こち亀 THE MOVIE』の内容は誘拐ネタで、黒澤明監督の大傑作『天国と地獄』をモチーフにしている。つまり金持ちの少女を誘拐しようとして間違えて別の少女を誘拐してしまうのだ。しかしそこにアマルフィの少女のオシッコ待ちトリックもビックリの偶然の連鎖が起きる。ネタバレなのでリンク先に書いておく。
いや、まあ偶然1はOKなんだけど、偶然2と3の組み合わせがおかしいだろ。ちなみに脚本は十川誠志(少林少女、交渉人真下正義)も参加しています。
- 人情モノとしては面白い
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俺が観た感想としては『こち亀 THE MOVIE』は2011年ワーストクラスの映画だ。でも実際に観た人の評価はそこまで悪くない。なぜなら人情モノとしてはやるべきことをやっているからだ。両さんが自分の両親に子持ちの女性との結婚を相談するシーンや、警察にマークされてしまった犯人が語る人情味溢れるセリフは、脚本が上手いので俺も感心してしまった。また犯人の動機が『名探偵コナン』並みに酷いのだが、加害者と被害者の役者が演技メッチャ上手いのですごく説得力があった。ここらへんも本作を褒める人が多い理由だと思う。
それでも俺がこの映画をワーストクラスだと思うのは香取慎吾の両さんの演技が酷すぎるから(俺のワースト映画は今月発売の映画秘宝で読めます、たぶん)。香取慎吾が「ホゲー!」と叫ぶたびに何もかもがブチ壊しになる。これ香取慎吾、もこみち、香里奈の三人のシーンを大幅カットして30分ドラマにしたらけっこう面白くなりそう。
傑作コメント
- ゲーナ さん
- この映画を企画した人達には「何が何でも失敗しなければ!」というのっぴきならない事情でもあったんでしょうか。税金関係とか。
- 221 さん
- スシ王子から何も学ばなかったんだ…
- ティザー さん
- 自分を含む全国のオタがせっせとけいおん!に貢いだ資金がこの映画の補填に回ると思うと切なくなる
- マル さん
- うまい儲け話にのって最後に痛い目を見るという原作の両さんのエピソードを、現実でやった映画。
- 加藤ヨシキ さん
- 寺田「あれ?両津さんは?」
部長『松竹にデカイ借金を作ってしまってな。東宝のモノノケ島で特別勤務についておる』
第2位 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
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そうなの?
- 公式ツイッターアカウントの一言
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https://twitter.com/#!/moshidoramovie/status/78864052100673536
壮大な話題作りだったなぁ。
- 映画『もしドラ』を解説する前にみなさんに一言
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この企画はみなさんの投票によって支えられており、俺はみなさんの一票一票に大変感謝しています。ただ『もしドラ』の作者はネット上でかなり面倒くさい人であり、この投票結果で彼が怒ることがあったら管理人の俺としては
「俺は悪くないッスよ!一票一票を投票したヤツらが悪いんスよ!」
とみなさんのせいにするつもりなのでよろしく。
- 映画『もしドラ』はヒットしなかったのか?
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大ベストセラーの原作を大人気アイドルで映画化して失敗しちゃったという、5重の壁を作りながらメルトダウンしちゃった原発みたいなことになってしまった………と言いたいところだけど『もしドラ』の興行成績はそんなに失敗していない。正確な興行収入の値は不明だけど8億超えは確実、製作側としても許容範囲内だと思う。ただ「ガラガラの映画館」報告がネット上で出回ったために不入り映画のイメージが強い(俺が観たシネコンでも客が少なかった)。
しかし『もしドラ』よりも遙かに知名度が低い『パラダイス・キス』は『もしドラ』よりもずっとヒットしているし、原作『もしドラ』の知名度の高さに映画『もしドラ』の結果が追いついてないのも事実だ。
- ファビュラス・バーカー・ボーイズ参戦!
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この映画、ネット上では別の観点から話題になった。ファビュラス・バーカー・ボーイズこと町山智浩氏と柳下毅一郎氏の批判が話題になったのだ。まずは町山智浩氏の批判。
もしもドラッガーが云々って、半年後には確実にゴミになって1年後には誰も忘れてる映画作る金観る金があれば被災地に寄付したほうが役に立つよ
— 町山智浩 (@TomoMachi) June 3, 2011
もしもドラッガーが云々って、半年後には確実にゴミになって1年後には誰も忘れてる映画作る金観る金があれば被災地に寄付したほうが役に立つよ
こういう企画が大嫌いなので思わずカッとしました。それでも映画を見てから評価すべきでした。本当に本当に失礼しました。 RT @MacotoFly:私監督ですが映画はご覧になっていただけたということでしょうか。尊敬する町山さんにもしも見ずに書かれたとすると辛いですね
— 町山智浩 (@TomoMachi) June 3, 2011
こういう企画が大嫌いなので思わずカッとしました。それでも映画を見てから
評価すべきでした。本当に本当に失礼しました。 RT @MacotoFly:私監督ですが
映画はご覧になっていただけたということでしょうか。尊敬する町山さんに
もしも見ずに書かれたとすると辛いですねこの後、町山智浩氏は実際に映画本編を観て批判する。柳下毅一郎氏の批判文も素晴らしいのでリンクを貼っておく。
- アイドル映画
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俺が観た感想としては「アイドル映画だったらこの程度で十分じゃない?」だ。『がんばっていきまっしょい』とか『スウィングガールズ』といった真面目にやっている映画レベルには到底叶わないけど、観客の俺も真面目に観ないでいたらそれなりに面白かった。
ちなみにアイドルブームに乗じてここ数年は低予算のアイドル映画が増えてきている。だれ映の投票結果の中でも、AKB48、モーニング娘。、9nine、アイドリング!、ももいろクローバーのメンバーが出ている映画がランクインしている。以下にその一部を紹介する。
ケータイ刑事 THE MOVIE3 モーニング娘。救出大作戦!~パンドラの箱の秘密 スタンダード・エディション [DVD]
傑作コメント
- chusingura さん
- 真の原作レイプとは、このことを言うのではないか?
(ここで言う原作とは『マネジメント』のほうだw) - モッサス さん
- 原作の表紙を実写化したら前敦に繋がる?
- NOTTISHUN さん
- 主題歌がミリオンセラーなのに、映画が不入りとはどういうこと?。同じことが同じ人主演によるTVドラマ「花ざかりの君たちへ」でもあった
- NO NAME さん
- 劇場不入り疑惑に対して、東宝が「平日には(経営の神様ドラッカーがモチーフであるということで)ビジネスに興味を持つ年齢層のお客様の姿も見られた」とのコメントを出したのには、笑いを堪えられなかったです。
- NO NAME さん
- メッキの上にメッキを塗ったら両方剥がれたような映画。
第3位 映画 怪物くん
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この8ビット感覚のアートワークは好き。スコット・ピルグリムの影響かな?
- 公式ツイッターアカウントの一言
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https://twitter.com/#!/kaibutsu_movie/status/146172642662162433
バルス!目が!目が!大野くんの目がピカピカに!
- 大ヒット作だけど
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興行的には期待外れだった『こち亀』と『もしドラ』と違って『映画 怪物くん』は大ヒット作だ。そして内容的には『こち亀』と『もしドラ』のような微妙レベルな駄作ではなくて明らかな駄作だ。
とりあえず脚本が酷い。ふつうの子ども映画にある「みんなで力を合わせる」「正しいことを行う」といった描写が弱すぎて、子どもには見せたくないレベル。怪物くんが「ワガママ」だけであらゆることを解決していくので感情移入ができない。
- 子ども向け
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『映画 怪物くん』は子ども向けという点に配慮して作られている。怪物くんが怪物ランドから逃げ出す理由は「苦手な野菜が食べられなかったから」で、物語のポイントになるのは子どもの大好物「カレー」だ。また怪物くんを演じる大野くんの精神年齢も小学生レベルに設定されている。実写映画とはいえ内容は小学生低学年を対象にしたポケモン映画と同レベルだった。
あとバラエティ番組みたいなノリのほうが面白くて、映画的なノリになるとつまらなくなるのも致命的。これは最近のテレビ映画全般に言える。
ちなみに映画のオープニングで3D映像でカレーが出てきたときは、劇場の子どもたちが一斉に「カレー!」と叫びだした。子どもたちにウケたのはそのシーンだけで、あとは劇場内が盛り上がることは一度もなかったけど。
- 製作体制
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監督は中村義洋。俺は中村義洋が好きだし彼は『ジェネラル・ルージュの凱旋』で「テレビ局映画でも面白いんだよ!」ってことを証明した人。だから「中村義洋監督の最新作だと思えば観にいく価値あるか」と思って『怪物くん』を観に行って痛い目に遭った。監督本人の個性がまったく見えなかった。
製作費は20億円だけど、どう見ても20億円かかっていない。海外ロケのシーンもたいしたことないし、特撮はショボいし。宣伝費も含めているのかもしれないが、自分のテレビ局でガンガン宣伝するのに大金がかかると思えない。ここ最近の日本映画は、公表されている製作費と出来あがる作品そのものの差が大きくなっている。損失隠しや税金対策に使われているんじゃないの?
傑作コメント
- NO NAME さん
- ジャニーズには詳しくありませんが、大野君は嵐の香取真吾だというのはよくわかりました。
- NO NAME さん
- 主人公はせめて子供使ってくれ、見てて痛痛しい
- くうこ さん
- 失笑レベルの笑いしか起きず、見ていた子供が「盗撮は犯罪です。」が一番笑っていた。びっくりした。
- NO NAME さん
- やっぱりインドで色々と買いブツくんしてきたんだろうか
- NO NAME さん
- 大野くんのファンであり続けるには、何事にも折れない強い心が必要というジャニーズからの新たな試練なんでしょうか…。もう勘弁して、マジで。
第4位 DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?
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これはオープニングなんだけど、のあとカメラが席の回りをグルグル回りだして『レザボア・ドッグス』のオープニングみたいになる。
- 公式ツイッターアカウントの一言
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https://twitter.com/#!/AKB48_2011movie/status/60210344387284992
DVDスペシャル・エディション(2枚組)特典DISCには★「DOCUMENTARY of AKB48 1ミリ先の未来」(2011/1/8 NHKにてOA)ディレクターズカット版★ノンテロップエンディング「少女たちよ」★特報、予告編を収録。さらに生写真1枚をランダム封入!
映画のDVDを買うと生写真がランダムでついてくる。
- キツかった…
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だれ映の管理人として、俺は可能な限り上位作品を見ようとしている。本来ならスルーするはずの『こち亀』『もしドラ』『怪物くん』、全部劇場まで観に行った。だれ映上位作品は確実に駄作なのでちょっとキツいんだけど、俺は脚本大好き人間なので劇映画なら駄作でも楽しむことができる。しかしドキュメンタリーは別だ。『DOCUMENTARY of AKB48』はDVDで観たんだけどホントにキツかった。
少女たちが自分の考えをダラダラ二時間喋っているだけ。まさに苦行だった。俺がAKB48に興味があったら食い入るように見るんだけど…。AKB48以外にも、透明感あるのに岩井俊二臭さ満載の映像(逆光使ってわざとピンボケさせてるやつ)や、何十回もリピートされるピアノの伴奏もキツかった。良いシーンもあって、ライブ前の緊張感や練習シーンなんかは結構面白かった。でもそれはほんの一瞬で、映画の9割は仕込みインタビューの映像だ。
2011年はそれなりにドキュメンタリー映画を観たけど、その中でもぶっちぎりのワースト。 - 本当は面白いはずのAKB48のドキュメンタリー
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俺はAKB48には興味ないけどAKB48関連のニュースは大好きだ。
- 体調不良で次々にメンバーがダウンする握手会
- 暴走してセクハラや握手券詐欺に手を染める人たち
- ファンにしか知られていない曲がなぜか次々にオリコンでミリオンセラー
- 投票券付きCDを販売して選挙
- 莫大な金をつぎ込んだファンが出入り禁止になる
- 人気メンバーが社長愛人であることを週刊誌が暴露(その後裁判へ)
いや、これをそのままドキュメンタリーにすれば間違いなく大傑作ができるでしょ!
- そして続編へ
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第二弾の『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』が2012年1月に公開されます。酷い日本語タイトルだなぁ、言い換えると「女工哀歌」ってことでしょ?
傑作コメント
- ゲリラライブ会長 さん
- 興味ない人も見てくださいと言われても
- デュード さん
- AKB48は10年後今のおニャン子クラブみたいになってるでしょう
- マヌルねこ さん
- 10年後は今のモーニング娘。か?
- ワタル さん
- 10年後、少女たちは間違い無く落ちぶれるだろう!
- NO NAME さん
- アルファベットの大文字小文字に漢字平仮名あと数字・・・・・惜しい、カタカナが無いぞ!!
第5位 はやぶさ/HAYABUSA
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さて問題です、今回5位入賞したのはどれでしょう?
- 公式ツイッターアカウントの一言
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https://twitter.com/#!/HAYABUSA_fox/status/115128909909073921
はやぶさ映画が連発される背景には文部科学省の支援が受けられるメリットもある。文部科学省が作った映画ポスターは日本中の学校に配布される。竹内結子の修正っぷりがすごいな。
はやぶさ映画とタイアップする文部科学省だけど、一番大事なはやぶさ2の2012年度予算は要求額73億円から大幅減額されて30億円となってしまった。ちなみに2011年度の文部科学省の原発関連の予算は2571億円です。
- メルト・ジャパン
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- あきらめない勇気を与えてくれたのは、君(はやぶさ/HAYABUSA)
- 日本の技術力・人間力が世界を変える(はやぶさ 遥かなる帰還)
- 機械と人の冒険の旅(おかえり、はやぶさ)
これらははやぶさ映画のキャッチコピーだけど、電源が停電しただけで原発を爆発させてメルトダウンの悪夢を現実にした国が言うと説得力がない。
はやぶさに関わった人たちの努力は大きく称賛されるべきだけど、彼らを称えるために次々に作られる文部科学省タイアップはやぶさ映画は一本目の『はやぶさ/HAYABUSA』が大失敗。「あきらめない勇気を与えてくれたのは、君」というキャッチコピーを2012年に公開される残り2作に捧げたい。ちなみに俺が『はやぶさ/HAYABUSA』を観た時は、他のはやぶさ予告編が流れると観客が笑いだしていました。
- 肝心の内容
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ゼロ年代ワースト監督としても悪名高い堤幸彦だけど、堤幸彦監督作品の中では比較的マシな出来。実話の映画化なのでふざけた演出が無いのが幸いしたか。
しかし駄作臭を醸し出すのは竹内結子!1位と3位のキャラクター演技にはうんざりされたが、本作の竹内結子の「演技を見ているとストレスが溜まる」感はかなりすごい。竹内結子が「ひえええええーん」と泣くシーンはどういう演技指導が行われたのだろうか?「ひえええええーんって泣いてください!」とでも言われたのか?
傑作コメント
- PLUM さん
- えーっと、これはどれだっけ?
- もんた さん
- ひらがなぐらい読めるよ
- デュード さん
- 『アルマゲドン』がまさかマトモな映画として語られる日が来ようとは思わなかった
- NO NAME さん
- 天文の話題は大好きですが、これには全く食い指が動かず。ネットの評判で「はやぶさがしゃべる」と知った時はいろんな意味で心臓が締め付けられました。
- ぼくはここだよ さん
- この映画作る金があるんだったらJAXAへ寄付を・・・。
総評
- 感謝!
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投票中にガジェット通信が取り上げてくれたこともあって、投票は過去最高の盛り上がりを見せてくれました!ガジェット通信様、そしてなにより投票してくれたみなさま本当にありがとうございます!みなさまの爆笑コメントも最高で、ほんの一部ですがレスしてます。
- はじめて予想が当たった
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だれ映画も今年で5周年というわけですが、俺は管理者なのに毎年一位の作品の予想を外してきました。でも今年は8月の時点で「1位がこち亀、2位がもしドラで確定じゃん!これ以上のだれ映画はないよ!」と周囲の友人たちに断言、結果その通りとなりました。
予想外だったのは3位確定だった『手塚治虫のブッダ』が『怪物くん』にあっという間に抜かされたことですね。
- 怒る気持ちはわかる!
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だれ映ベストテンの結果って必ず「これだから映画マニアは」って叩かれるけど、投票している人たちの大部分はマニアじゃないです。それに他のサイト(ぴあとかでも)でやっても似たような結果になると思うよ。
- 日本映画
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日本映画相変わらず強し!というか益々強くなっている!(だれ映的に)。完全な外国映画は25位の『ツーリスト』だった。ジョニー・デップはニコラス・ケイジと同じ路線になってしまうのでは?そのほうが面白いか。
上位50本のうち、完全な外国映画はたったの5本!ただし韓国語コンテンツは抜いて数えている。だって日本映画なのか韓国映画なのか区別つかないんだもん。
韓国産の作品も上位に入っているけど、日本が関わっているものばっかり。でも11位のチャン・グンソクの『美男(イケメン)ですね 劇場編集版』はかなりの誰映だなぁ。やらせ説明会やさくらを使ったファンイベントやステルスマーケティングが一般に浸透した2011年において、チャン・グンソクが突発的にメディアの寵児になったことも覚えておきたい。覚えておかないと忘れる。ICONIQってみなさん覚えてます?
でもここまで日本映画が強いのは、逆に日本映画が劇場で猛威を奮っていることを示している。外国映画好きとしては寂しい。
- 犬映画
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犬映画は増加する一方で、犬3Dまで作られた。俺が観たのは『わさお』だけなんだけど、『わさお』は犬の難病展開(老衰で死にそうな犬を看取る)に驚いたよ。
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ほかにもあると思うけど2011年の犬映画。
- わさお
- ロック ~わんこの島~
- DOG×POLICE 純白の絆のコメント
- 犬とあなたの物語 いぬのえいが
- 星守る犬
- 犬飼さんちの犬
- 犬のおまわりさん てのひらワンコ3D
- キラキラネーム
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だれ映の特徴として変なタイトルの映画がタイトルだけで投票を集めるってことがあるんだけど、変なタイトルの映画は増加傾向。2011年は『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』が(笑)のせいで得票を集めていた。
他にも『MADE IN JAPAN こらッ!』『ギンギラ太陽’s はじめてモノ語り ボーン・トゥ・ラン~夢の超特急~』といった意味不明タイトル、『東京うんこ』『パンツの穴 THE MOVIE 童貞喪失ラプソディ』など窓口でチケットが買いにくいタイトル、『医す者として』が「イヤす者として」、『魚介類』を「シーフードガール」などと読ますタイトルもあった。
- 俺が面白いと思った日本映画
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このまま日本映画=クソじゃあれなんで、2011年公開作品で俺が好きな邦画のアフリエイト画像を貼っておきます。