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発電所で地震が起きる映画『HINOKIO』のスポンサーは東京電力

日曜日, 4月 3rd, 2011

HINOKIO

HINOKIO(ヒノキオ)

東北大震災&原発爆発後の更新ということで、東京電力がスポンサーの映画『HINOKIO』を取り上げる。空想的な設定に子ども同士の純粋なラブストーリーをうまく組み合わせていて、俺は好きな映画だ。でもこういう事態になってしまった以上、ちょっと心苦しいけど『HINOKIO』をネタにする意図で紹介する。

東京電力の提供でお送りします

どういう映画なのかは東京電力のサイトに載っているプレスリリースがわかりやすい。『HINOKIO』が東京電力のコマーシャル的な映画だということがよくわかる。

劇場用映画「HINOKIO(ヒノキオ)」製作への出資、参画について

平成16年4月28日

東京電力株式会社

当社はこのたび、平成17年初夏に公開予定の劇場用映画「HINOKIO(ヒノキオ)」(松竹配給)の製作に出資、参画することにいたしました。

本作品は、明日というイメージの近未来を舞台に、母親の死をきっかけに「ひきこもり」になってしまった少年が、科学者である父から贈られた「HINOKIO」という名の遠隔制御の介護ロボットを通じて、現実の社会に適応し、家族愛や友情、初恋に目覚めていくという感動的な物語です。

当社は、本作品のテーマである「社会とのつながりや人間同士のコミュニケーションの大切さ」という普遍的なテーマに共感するとともに、作品中で描かれるIHクッキングヒーターやバリアフリー住宅、高速インターネットなど近未来の生活シーンの「電化イメージ美術設計コンサルティング」として映画製作をサポートすることにより、オール電化の魅力や情報化されたクリーンで快適な暮らしをPRできることから、出資、参画を決定した次第です。

原発の未来

「IHクッキングヒーター」「バリアフリー住宅」「高速インターネット」が「明日という近未来」だとしているが………これらの要素は『HINOKIO』が公開された2005年でもそんなに近未来的な要素じゃないと思う。そしてオール電化やクリーンで快適な暮らしとあるが、現実の近未来である2011年は原発が爆発して放射能汚染が始まった。多くの人が予想していなかった未来だ。それでは映画の内容を紹介しよう。

以下の文章にはネタバレと不謹慎な東京電力&原発ネタが多く含まれています。


HINOKIO

映画のファーストカット。映画が始まった瞬間にスポンサー企業の名前がズラズラと出てくる公共事業的感覚が日本映画の特徴だ。東京電力の名前もある。

HINOKIO

映画の次のカット。原発政策を推進していた経済産業省もこの映画に関わっている。

HINOKIO

主人公は交通事故で母親を亡くしてひきこもりとなった小学6年生のサトル。サトルはヒノキオ(檜を使ったピノキオ)というロボットで小学校生活を送ることになった。燃料は電気である。

ヒノキオのVFXは不自然さが一切無いように作られていて、日本映画としてはかなりの高レベルだ。

HINOKIO

ヒノキオのクラスには委員長的存在の優等生メガネがいた。この子はどんどんマニアックな設定が後付けされていくので面白い。だがこの子が正式ヒロインではない。

HINOKIO
HINOKIO

ヒノキオは同じクラスのワルガキたちに目をつけられていじめられる。野球帽を被っているのがワルガキのリーダーのジュンだ。だがヒノキオはジュンたちと仲良くなりたいと思っている。

HINOKIO
HINOKIO
HINOKIO

ワルガキたちが廃工場でテレビを見ていると、ヒノキオがやってくる。テレビのニュースでは与野党の混戦と大震災予知の話をしている。映画館で観たときは「ナンじゃこりゃ」としか思わなかったが、東電映画として観るとものすごく緊張感があるシーンだ。この震災予知がクライマックスの伏線となっている。

HINOKIO

ワルガキたちのパシリとなってアビるヒノキオ。っつーか窃盗じゃん。
(アビる:ダンボール箱ごと商品を盗むこと 用例「災害で壊滅した地域ではアビる人が出没する」)。

HINOKIO

ヒノキオは体育の授業で美少女に恋する。演じるのは堀北真希だが、この子も正式ヒロインじゃない。右側に「REC」とあることからわかるように、これは録画モードになっている。っつーか盗撮じゃん。

HINOKIO

サトル(ヒノキオ)の自宅のキッチン。東京電力がスポンサーなので、オール電化キッチンをアピールするCMみたいなシーンがある。

HINOKIO

サトルの父親である中村雅俊が引きこもりのサトルに声をかけるシーン。手すりからわかるように、この自宅はバリアフリーになっている。自宅内に段差がないため車イスがすいすい動くシーンもある。

HINOKIO

釣りを通じてヒノキオとジュンは仲良くなっていく。海から巨大魚が出てくるシーンがあるんだけど、間違いなく放射能の影響。

HINOKIO

HINOKIO

ヒノキオとジュンは不良中学生に絡まれる。多重下請け構造で安全軽視したり、被爆する作業を外国人労働者たちにやらせていた東電さんには叶わないっスよ!不良中学生と戦うヒノキオのシーンはかなり楽しい。

HINOKIO

不良中学生たちの親玉はなんとメガネ美少女だった!なぜ彼女がヒノキオを狙うのだろうか?

HINOKIO

ヒノキオとジュンは死について語り合う。ヒノキオの答えは「死ぬと煉獄に行く」というものだった。そしてヒノキオは「煉獄の塔」について語りだす。煉獄の塔とは……衝撃の結論が!

HINOKIO

煉獄の塔とはなんと東京電力の発電所の煙突だった!そりゃまさに地獄を越えた煉獄だよな。

ちなみにこの煙突の火力発電所はとっくの昔に取り壊されているので、川崎の火力発電所とのCG合成かもしれない。

HINOKIO

釣りの最中にジュンは海に落ちてしまう。ジュンは服をかわかすのだが、ヒノキオはジュンの胸をアップにする………うん?ううん?あれ?

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実はジュンは女の子!この映画はヒノキオとジュンのラブストーリーだったのだ。俺もまったく気がつかなかったので、映画館で観たときは本当にビックリした。ここから映画はどんどんマニアックな方向に向かう。

HINOKIO

ジュンを演じるのは今や有名女優となった多部未華子。この映画は多部未華子の長編デビュー作でもある。『HINOKIO』での多部未華子の演技は素晴らしい。

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ジュンの体は汚いらしい。ちょっとくらい放射能を浴びても除染すれば平気だよ!じゃなくて、ジュンは性的虐待を受けていたのだ。このことは大人の観客だけが気がつくように細心の注意を払って演出されている。

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メガネ美少女がヒノキオを攻撃した理由が判明する。メガネ美少女はジュンのことが百合的な意味で好きだったのだ。だから誰もいない教室でこっそりジュンの笛を吹く。ちなみに堀北真希もジュンと特別な関係があることが、後々判明する。すごい展開だ!

HINOKIO

ジュンと仲が良いヒノキオに嫉妬するメガネ美少女はヒノキオが戦闘用ロボットだという疑惑を見つける。原発作業用のロボット持っていなくて、今になって外国から借りている東電がそんなロボット持ってるわけないじゃん!(注:ヒノキオを作ったのは東電ではありません)

HINOKIO

メガネ美少女は「危ない物が学校に来ているのは問題だと思います」と告発する。いやいや原発の危なさに比べたら全然大丈夫ッスよ!映画の中では彼女は間違っているが、現実では福島原発の問題点を告発した意見のほうが正しかった。だが俺も含めた大勢の日本人がガン無視、あまりにも壮大すぎる後の祭りとなった。

HINOKIO

いろいろ辛いことがあってヒノキオ(サトル)は電車に飛び込み自殺する。いやロボットじゃん、とツッコミたいところだがヒノキオが大ダメージを受けるとサトルも死ぬというマトリックス設定なのだ。そしてサトルは危篤状態となる。天国へと向かうサトルくんのショタヌードをお楽しみください。このあとカメラはぐるんぐるん回って、後ろから前からローアングルとなります。こういう画像をアップするとアグネスに怒られそうだが被災者支援(と折鶴)に忙しいらしいので大丈夫だろう。

HINOKIO

ヒノキオを救うためには煉獄の塔に行くしかない!ジュンはそう決意して、東電の発電所に向かう。しかし発電所の煙突に登りきったとき地震が起きて……ストーリーのネタバレはここまでにしておく。

HINOKIO

オマケ1:ヒノキオを製作しているスタッフの女性を演じるのは牧瀬里穂。

HINOKIO

オマケ2:サトルの母親を演じるのは原田美枝子。熟女マニア的にはこれくらいがちょうどいい。

HINOKIO

オマケ3:煉獄の塔周辺の光景。煉獄の塔とは東京電力の発電所のことなので、原発周辺も将来こんな感じになるのであろう。画面の女性の声優は林原めぐみ。

監督の意図

『HINOKIO』のネタ的な部分ばかりを抜き出してしまったけど、映画本編はもっと良い内容だ。監督&脚本&VFXの秋山貴彦がこの映画で描きたかったのは「コミュニケーション」で、登場人物たちはヒノキオを通じて本音でコミュニケーションをとっていく。ロボットを通じたコミュニケーションというアイデアは監督が80年代から考えていたらしいが、この映画が公開されたのは2005年。当時はケータイを使った新しいコミュニケーションが社会現象になっていた時期であり、相手の顔が見えなくても人と人が深く繋がるのはSFじゃなくて日常だった。時代が進んで『HINOKIO』のアイデアから新鮮さが失われてしまった。それでも俺はこの映画を心に傷を負った子供同士のファンタジーラブストーリーとして高く評価している。

東京電力がスポンサーになったことは、この映画にとって不幸だったと思う。監督は昭和的な世界観とSFを融合させたかったらしく、細かい小道具や演出はアナログ要素をうまく使っている。ところが東電の意図が働いているであろう最新の電化製品ネタが世界観とマッチしていない。

HINOKIOの本当の不幸

ちなみに『HINOKIO』は記録的な不入り映画でもあった。なんせ2005年の夏といえば『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』と『宇宙戦争』が公開されていた。だから『HINOKIO』はSFファンから無視された。運の悪いことにポケモンの新作とも公開時期が被っていたので子供の観客も来なかった。トドメを刺すように『バットマン・ビギンズ』も公開されていた。

『HINOKIO』はヒットしなかったし、俺みたいな一部の人間が支持しただけで世間からの評価も低い。原発が爆発し東電の管理体制や原発政策の問題点が次々に明らかになっている現状では、『HINOKIO』には「東電映画」という見方も出来るようになってしまった。とりあえず『HINOKIO』がテレビで流れることは二度と無いだろう。つくづく不幸な映画である。

ラストシーン

本当のネタバレになってしまうが、この映画のクライマックスでは危篤になったサトルは煉獄に向かう。そこには部屋があって死んだ母親と再会する。この展開は同じピノキオを題材にした某映画と同じだけど、『HINOKIO』が面白いのはジュンの存在だ。煉獄でサトルが母親と再会するためには、ジュンが煉獄の塔で笛を吹く必要がある。ジュンが煉獄の塔(煙突)を登るのは試練であり、塔から落ちるのは死(生まれ変わり)を意味する。母に会いたいサトルと、サトルを助けたいジュンの強い想いが現実となり、それぞれが成長していくクライマックスなのだ。

とあるジャーナリストの『HINOKIO』評論で「ジュンが男装するのは父親と同一化しているから」ってあったけど、全然違うよ!ジュンがボーイッシュなのは性的虐待を受けて女性としての自分が嫌いになったからだよ。だから映画のラストシーンでスカートを穿いたジュンが出てくるのは、性的虐待を乗り越えたことを意味するんだよ。

飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 1800ml 2011年2月製造分 要冷蔵商品日本酒は苦手なんだけど、支援するつもりで福島のお酒飲んでみるか。

このホテルが半額の秘密はお客様を殺…

月曜日, 2月 28th, 2011

これは最近よく見かけるクーポンサイトのポンパレの広告だ。

クーポンビジネス
クーポンビジネス

「実は半額だなんて、言えない…」って書いてあるけど実際のところは半額だと言いまくっており、本当に言えないのは「二重表示価格だなんて言えない…」とか「宣伝になるからってクーポンサイトに騙されたなんて言えない…」という店側の本音だろう。

それはさておきホテルを舞台にしたホラー映画はいっぱいあるので、今回はそんなホラー映画の設定をポンパレ風に紹介します。ネタバレは無いけど「俺は映画を観るときは設定も知りたくないんだよ!」という人は適宜読み飛ばしてください。

ホステル

ホステル

ホステル

エロと残虐がたっぷり!という豪勢なホラー映画である。下の画像は部屋に入ったら美女と相部屋でしかも着替え中だった!というおいしい状況だけど、このシーンの本当の意味は…。

ホステル2

ホステル2

ホステル2

全作では男たちが狙われていたけど、続篇では美女たち(一人違うけど)!というわけで下の画像はオークションで高い値段で売れる惨殺用美女のベスさん。ペニーオークションとは違って詐欺がないので安心です。

1408号室

1408号室

1408号室

下の画像は無理矢理泊まろうとする主人公に警告するホテル支配人のサミュエル・L・ジャクソン。『1408号室』はスティーブン・キング原作で悪意のあるホテルという設定は『シャイニング』と同じだけど、ホテルの一室が舞台なので『シャイニング』よりも限定された空間だ。

アイデンティティ

アイデンティティ

アイデンティティ

豪雨で閉ざされたモーテルに集まった男女が一人ずつ死んでいく……という古臭い設定だが、驚愕の展開を見せる。ハリウッド映画のトリックがどんどん複雑なっている時に作られた映画で「実現不可能なトリックを実現させた」として話題になった。俺はかなり好きな映画だ。

輪廻

輪廻

輪廻

『アイデンティティ』とはうってかわってトリックがすごくシンプルなんだけど、俺は思いっきり騙されたので悔しい思いをした。ヒロインを演じるのは優香。

サイコ

サイコ

サイコ

言わずとしれた超名作。シャワーのシーンは今回取り上げたホラー映画たちの原点なんだけど、今となっては古臭い演出である。だけどこの映画の脚本やカメラワークは今の時代でも十分に通用する。モーテルの管理人を演じたノーマン・ベイツの迫真の演技も凄まじいが、初登場シーンはこんな笑顔である。

モーテル

モーテル

モーテル

自分たちが泊まっている部屋で殺人ショーが起きていた!日本でもラブホテルにカメラを仕掛けて盗撮した映像(という設定)のアダルトビデオがよくありますね。

シャイニング

シャイニング

シャイニング

『サイコ』と同じくあらゆるホラー映画の原点になっている傑作だけど、スタンリー・キューブリック監督の数々の名演出よりも被害者となる奥さんの顔の方が怖いというのは禁句。

エクスクロス 魔境伝説

サイコ

サイコ

松下奈緒と鈴木亜美のダブルヒロイン映画だが大コケした。
公式サイトのTOPに「上映中に爆笑しながらツッコミいれてください」と書いて自らネタに走った。映画本編も開き直ってギャグに走っていて好感持てる珍作である。

サイコ
個人的に最大のツッコミどころは、さびれた村の老人たちが作った温泉宿がやたら立派だということだ。普通に儲かるよ!

サイコ
「ありえなーい!」と叫ぶ松下奈緒。『ゲゲゲの女房』のおかげで一流女優の仲間入りした彼女だが、もう二度とこんなゲゲゲ感が出ている表情演技はしてくれないだろう。

トワイライトシンドローム デッドクルーズ

トワイライトシンドローム デッドクルーズ

トワイライトシンドローム デッドクルーズ

ゲームの内容が現実とシンクロするという夢のような映画だが、ギャルゲーでもエロゲーでもなくて、ホラーゲームなのが実に残念である。ヒロインは関めぐみ。

最近また『フローズン』『リミット』のように状況を極端に限定したホラー映画が流行ってきているので、誰かカプセルホテルを舞台にしたホラー映画を作りませんか?カプセルホテルは日本のシンボルになりつつあるんだし、海外でウケるかも。


お得感を追い求めるのもいいけど、お金をきちんと払ってちゃんとしたサービスも受けたいよね。というわけで最後の画像は映画『ホステル』より、ホステル側のサービスがあまりにも素晴らしすぎて有り金を使い果たしてしまうことを警告してくれる三池監督です。

ホステル

中で何をやっているかは映画を観てのお楽しみ……ギャー!。

戦国の美少女:江が成長したら

日曜日, 2月 13th, 2011

NHK大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』では子どものはずの浅井三姉妹を宮沢りえや上野樹里実が演じていることに批判が集まっている。以下は大河ドラマ『江』の上野樹里に批判殺到 「何をやっても『のだめ』にしか見えない」 : 【2ch】コピペ情報局からのコピペだ。

第2回「父の仇」主要登場人物の年齢と配役年齢ギャップ
●江6歳     → 上野樹里24歳
●初9歳     → 水川あさみ27歳
●茶々10歳   → 宮沢りえ37歳

うーん、これは厳しい。映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』ではブラッド・ピットの顔を体格が小さい別の役者と合成する作業に莫大な製作費がかかっていた。しかし『江 ~姫たちの戦国~』はそのような努力をしておらず、努力する必要があるのは「これは子ども、これは子ども」と自己催眠かけなくてはいけない視聴者のほうだ。


同じく浅井三姉妹を題材にした映画に『茶々 天涯の貴妃』がある。『江 ~姫たちの戦国~』では三女の江をヒロインにしているのに対し、『茶々 天涯の貴妃』では長女の茶々をヒロインにしている。茶々を演じているのは宝塚の人気スターだった和央ようかだ。浅井三姉妹の子ども時代は子役たちが演じている(当たり前だ)。

今回は『茶々 天涯の貴妃』の浅井三姉妹を紹介してみる。


茶々 天涯の貴妃

茶々 天涯の貴妃。俺はこの映画がかなり好きである。

茶々 天涯の貴妃

母親であるお市と浅井三姉妹。「小督(おごう)」は「江」の幼名だが、映画では最後まで「小督」である。

茶々 天涯の貴妃

長女:茶々。この少女は和央ようかに似せた化粧を施しているのかな?

茶々 天涯の貴妃

次女:はつ。

茶々 天涯の貴妃

三女:小督。『江 ~姫たちの戦国~』ではこの三女がヒロインとなる。この子役が一番かわいい。

茶々 天涯の貴妃

母を亡くした浅井三姉妹は安土城で囚われの身となるが3人仲良く平和な時を過ごす。今回のエントリを書くためにこの子役たちを検索してみたけど、みんなこの映画の時よりもさらにかわいく成長していた。

茶々 天涯の貴妃

しかし三女の小督(左)に縁談の話がかかる。お嫁に行く決意をする小督10歳。戦国時代の婚活って楽だったんだなぁと思ってしまう女性も少数ながら存在するだろう。

茶々 天涯の貴妃茶々 天涯の貴妃

子どもを産むのよ!と心配するお姉さんのはつ。その前にメンスあるのか?

茶々 天涯の貴妃

意味もちゃんと分かっている小督。ちなみにはつも12~13歳で結婚する。こうして浅井三姉妹はバラバラとなる。

茶々 天涯の貴妃

小督ちゃんの嫁入りシーン。戦国時代って10歳の少女と結婚できていいなぁ思ってしまう男性も少数ながら存在するだろう。

茶々 天涯の貴妃

時は流れて成長したはつ。演じるのは富田靖子で本作のナレーションも担当する。

茶々 天涯の貴妃

茶々も成長した。演じるのは和央ようか。

茶々 天涯の貴妃

茶々の後ろからやってくる女性が小督だ。茶々と小督は数年振りに再会するのだ。さあ、小督ちゃんはどんな美女に育っているのかなぁ?

茶々 天涯の貴妃

これは鶴松が死んだシーンなので小督ちゃんは18歳頃のはず。演じるのは満島ひかり?多部未華子?北乃きいでもいいなぁ。

茶々 天涯の貴妃

うっ、オマエは寺島しのぶ!寺島しのぶがなぜここに?オマエは小督ちゃんじゃないだろ!

茶々 天涯の貴妃

うわぁ!小督ちゃんだった!あの美少女がたった8年でここまで変わるなんてちょっとありえないだろ!上野樹里が6歳を演じるのと寺島しのぶが18歳を演じるのはどっちが不自然なのだろうか?

茶々 天涯の貴妃

茶々は小督を見て「美しゅう大人になられましたね」とコメント。寺島しのぶが日本映画界を引っ張っている実力派女優であると思っている俺でも劇場でズッコケそうになったセリフ。

というわけで小督ちゃんは将来寺島しのぶになるのでした。最近の寺島しのぶといえば『キャタピラー』で手足もがれた夫からのセックスの要求にひたすら応える妻を演じて、その演技は海外でも高く評価された。美少女の小督ちゃんもきっとただれまくったようにセックスしたに違いない。

『茶々』は浅井三姉妹の葛藤がドラマの軸になっていて面白かった。脚本がしっかりしている一方で、演出面や演技面では色々と珍シーンを連発するという理想的な珍作だ。

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マンガ『のたり松太郎』での八百長描写

木曜日, 2月 3rd, 2011

マンガ『のたり松太郎』での力士たちの賭博と同じ話。今度は大相撲の八百長(別名:注射)が発覚した。発覚したといっても角界の八百長の存在を否定しているのは角界の人たちだけだったけど。で、傑作相撲マンガ『のたり松太郎』に八百長があるかどうかなんだけど、結論から言うと無い。主人公:松太郎は暴力団と付き合い、賭博に手を出し、飲酒運転で事故を起こし、連載初期では婦女暴行未遂事件まで起こす。数々の問題行動を起こすにもかかわらず、八百長描写自体は無い。だけど2シーンだけ八百長ネタのシーンがあるので、今回はそれを紹介する。

のたり松太郎

連載初期。松太郎は同部屋の田中を勝ち越しさせるために、対戦相手に星(土俵での勝ち星のこと)を貸すように依頼する。対戦相手が拒否すると松太郎は暴力に訴えようとするが、周囲に止められる。酷いシーンではあるが、田中の優勝までを描いたこのエピソードは長期連載の『のたり松太郎』でもっとも面白い。

のたり松太郎

連載後期。貴ノ波(貴ノ浪)が勝って暁(曙)が負ければ同部屋から優勝者が出るため、松太郎は大声で貴ノ波に星の貸し借りを依頼して観客を沸かす。曙も八百長疑惑が有名な力士である。

のたり松太郎

こちらは力士たちの地方巡業を描いたエピソード。ご当地力士が勝つことになっているらしいが、これはファンイベントなので八百長ではない。それよりも左下のコマで相撲ファンもお約束の勝利に納得しているのが、どことなくプロレス的で面白い。


というわけでハッキリと八百長を描いたわけではないが、星の貸し借りが存在することは想像できるし、俺も角界では星の貸し借りが存在するという前提でこの漫画を読んでいた。それでも現実に相撲の八百長が暴露されたことについては、アイドルの枕営業が発覚したような興奮を覚える。

ちなみに『のたり松太郎』では八百長は無いけれど、審判員たちの手引きによって不利な裁定が下されるというのが2回ある。しかも2回とも松太郎の優勝がかかったクライマックスだったりする。

ことしも夜露死苦おねがいします

日曜日, 1月 2nd, 2011

マンガ『とめはね!』7巻を読んでいたらこんなシーンがあった。登場人物たちが漢字を当てる「万葉がな」を勉強していると、ヤンキー書道少女の加茂ちゃんが「夜露死苦と書いてある旗を持っている両親の写真」について語る。この会話で加茂ちゃんの両親が暴走族だったことがわかる。両親が暴走族だと気がつくのは学校の先生なので、世代ごとの感覚が上手く表現できている。

最恐ダーリン

『最恐ダーリン』 不良の彼氏から届くメール

最恐ダーリン

『ケータイ小説家の愛』 ガラスに夜露死苦って書いてある

「夜露死苦」は暴走族を表現するときに非常に便利だ。でも今の10代にこの感覚は伝わるのだろうか?ケータイ小説映画『最恐ダーリン』では主人公のヤンキーがヒロインにメールを送るときに「夜露死苦」を使う。これはまあギャグとしての使い方だから良い。でも『ケータイ小説家の愛』では、不良たちの根城を表現するのに「夜露死苦」を使っていた。これは現代的じゃあない。ケータイ小説映画の感覚は意外と古臭いのである。


しかし横浜の我が家の近所でも、不良中学生たちが改造チャリンコに乗っている。俺と同じ中学に通っているんだけど、俺が中学生の時はこういう『特攻の拓』のような不良はいなかった。勝手な推測だけど、親が『特攻の拓』世代で子どもがその影響を受けているのかな?

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