Archive for 2010年6月29日

サバイバル・オブ・ザ・デッドと大いなる西部

『サバイバル・オブ・ザ・デッド』のストーリーは、『大いなる西部』をモチーフにしている。『大いなる西部』は二人の権力者が支配権を巡って争っている。『サバイバル・オブ・ザ・デッド』も開拓時代風の島で二人の権力者が争っている。『大いなる西部』のグレゴリー・ペック演じる主人公は争いを好まない紳士的な男だけど、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』の主人公は『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』で学生たちから略奪していた民兵だ。悲劇の先の希望を描いている『大いなる西部』と違って、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』は先の見えない絶望を描いている。

『大いなる西部』は開拓時代の粗暴な争いを描いているけど、現代を舞台にした『サバイバル・オブ・ザ・デッド』のほうが文明的に後退しているという事実が面白い。文明的に後退している原因は、ゾンビという状況だけではなくて人間たちの争いも大きな要因だったりする。

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幸福の科学を暴走させたハリウッド映画

幸福の科学

幸福の科学の公式サイトより。

幸福実現党の母体である幸福の科学は、今年に入ってから宇宙人との接触に力を入れている。幸福の科学の機関誌「Liberty」でも宇宙人ネタを毎月掲載するようになったし、 大川隆法が宇宙人と対談する「宇宙人シリーズ」の書籍も2冊出版された。俺は両方とも買って読んだが、かなりヤバイ電波系の本だった。幸福の科学の本はどれも酷い内容ではあるが、少なくとも幸福の科学の宣伝としての役割をきちんと果たしていた。しかし宇宙人シリーズは完全にキチガイのたわ言状態になっている。

幸福の科学

俺の弟よ、俺が死んだらこの本と非実在青少年の性行為が出てくるエロマンガを親が発見する前に燃やしておくのだ。


宇宙の法入門とは?

宇宙人シリーズ第一弾の『「宇宙の法」入門  宇宙人とUFOの真実』(以下:宇宙の法入門 )は、大川隆法が宇宙人や故アダムスキーにチャネリングするという内容。宇宙人たちの面白い主張がいっぱい載っている。というか大川隆法って人間だけじゃなくて宇宙人ともチャネリングできるんだ。

  • 地球人は宇宙人の遺伝子操作によって生まれた。
  • 宇宙人たちはアメリカを滅ぼすために、アメリカ人に精神障害を起こさせている。
  • 宗教を信仰していないと宇宙人に勝てませんよ。
  • グレイ型は宇宙人が地球活動用に作ったサイボーグ。
  • 金星には文明があったが、滅んでしまったのでみんな地球に移住してきた。
  • 宇宙人たちがUFOで地球を飛ぶ時にはJALやANAの飛行機に気をつけている。

世界中に航空会社があるのに何故JALとANAを?憑依したというのはもちろん嘘で大川隆法本人が喋っているだけなので、大川隆法が知っている航空会社がJALとANAだけだったのだろう。

幸福の科学

アダムスキーと会話するシーンはカタカナ英語で表現している。

幸福の科学

ただしそのその英語の文法が間違っているので、正誤表が配られているのであった。


ドクター中松は宇宙人

『宇宙の法入門』では地球上には色々な宇宙人が移住していると主張、幸福実現党から出馬したドクター中松も宇宙人だったとのこと。

あなたがたも少し関係があるのでしょうけれども、ドクター中松なども宇宙人です。もともと宇宙人ですね。

最近のドクター中松は自民党のコスプレイベントにも参加していたよね………。外国人参政権に反対している自民党が宇宙人を呼ぶというのも凄い。宇宙人を首相にしていた民主党といい勝負が展開できそうだね。

また中国には宇宙人がたくさんいると主張している。こんな手段で外国人をバカにするのは卑劣とはいえ、バカにしている側がバカであることが明白なので怒る気にもならん。

宇宙人は、たくさん来ていますよ。もちろん中国のように戸籍のはっきりしない所には、宇宙人は入り放題です。

宇宙の霊が奄美大島について語るシーンもある。なぜ奄美大島?

全宇宙を日本列島に例えるとするならば、銀河系の位置づけは奄美大島といったところであろうかと思います。

『宇宙の法入門』は文章が酷いというシンプルながらインパクトのある欠点もある。本書の中でも以下の文章はかなり意味不明だった。

親から宇宙人です、あそこも。はい。宇宙人が二代続いています。はい、分からないですね。この世の人には。ただ、とっても変わっているでしょ?あれが宇宙人です。宇宙人の特徴を持っています。あんな、変わった感じの、非常に優れた方が宇宙人ですね。ええ。二ビル星人です。間違いありません。
ですから、あなたがたのなかにも入っています。はい。

アブダクションを防ぐバリア

他にも太陽系の惑星内にある宇宙人の文明についてこと細かく語られていたり、エリア51やロズウェル事件も大真面目にとりあげている。そんな本書の中でも一番すごいのは、宇宙人によるアブダクション(拉致)を警告している点と、その対処法だ。幸福の科学の宇宙人ネタの特徴はアブダクションネタが多い。幸福実現党の応援団長は坂本龍馬だが、降臨した坂本龍馬も宇宙人の存在やアブダクションについて語っている(ただし喋っているのが大川隆法なので土佐弁ではない)。また幸福の科学は「宇宙人は宇宙船から牽引ビームを使って家の中にいる人を吸い込んでいる」と何度も主張しているのだ。そして『宇宙の法入門』にはその対処法が書かれているのだが…

主エル・カンターレの名の下に、しっかりと祈りを捧げるとよいと思います。そうしますと、一種のバリアのようなものが家全体に張り巡らされます。

というわけで、大川隆法(エル・カンターレ)に祈れば家にバリアが張られて拉致されないらしい。宇宙船からの牽引ビームって↓のことね。

幸福の科学

宇宙船からの拉致を描いたピクサーの傑作短編アニメ『Lifted』のポスター。

『宇宙の法入門』は酷い本だが、あくまでも入門。さらに過激になった『宇宙の法』がいつか発表されるのだろう。


宇宙人との対話

宇宙人シリーズ第二弾の『宇宙人との対話』の内容は、タイトル通り大川隆法が宇宙人と対話するというもの。写真で紹介する。

幸福の科学

ウンコ星人が大川隆法に憑依するシーン。ヌッ。ヌッ。ヌッ。ヌッ。

幸福の科学

これがウンコ星人(本当はウンモ)、ハチのスケッチに足を2本足しただけの超手抜きデザイン。

幸福の科学

とつぜん古代文明語を喋りだす大川隆法。古代文明語を表現するときにパ行を使うというSF感覚は小学生レベルだ。

幸福の科学

凶暴で中国に一杯いるというレプタリアン星人。これってガッチャマンを見ながら描いただろ!

幸福の科学

プレアデス星人、ファッションが80年代SFアニメっぽい。ものすごく絵が上手い小学生のノートみたいな感じ。

幸福の科学を暴走させたハリウッド映画とは

自民党がボロボロで民主党がまるで期待外れの現状では、幸福実現党には参院選でも躍進のチャンスが十分にある。そんな大事な時期に宇宙人ネタを連発してしまっている。幸福の科学は昔からオカルトネタが多かったが、どうして今年になってここまで急激に電波系になってしまったのだろうか?実は2009年の年末に公開されたハリウッド映画が原因なのだ。その映画とは『THE 4TH KIND フォース・カインド』。俺は大川隆法が書いた以下の文章を読んだときには大爆笑してしまった。

最近、上映された映画『フォース・カインド』でも、あるアラスカ州の町の住民が睡眠障害を続々と起こしている事件の真相が、異性人によるアブダクション(誘拐)が原因である、と告発されていた。この映画に触発されて、私も知りうることを発表し、現在及び未来の日本人に警告を与えておきたいと考えるようになった。私自身も、預言者的使命からのがれることはできないのだろう。

上記の文章は『宇宙の法入門』のあと書きで、大川隆法が『THE 4TH KIND フォース・カインド』に触発されたことが書かれている。また信者のブログやサイトでも『THE 4TH KIND フォース・カインド』は取り挙げらている。アブダクションを告発しているから、幸福の科学の教えを裏付けてくれる映画なのだ。

幸福の科学

『THE 4TH KIND フォース・カインド』のポスター。


THE 4TH KIND フォース・カインド

『THE 4TH KIND フォース・カインド』はアラスカで起きたアブダクション事件の映画化だ。

フォース・カインド
フォース・カインド

ミラ・ジョヴォヴィッチはアビゲイル・タイラー博士を演じる。

フォース・カインド

このようにホンモノの記録映像と、ミラ・ジョヴォヴィッチによる再現映像を組み合わせている。

フォース・カインド
フォース・カインド
フォース・カインド
フォース・カインド
フォース・カインド

映画本編の中で「フォース・カインド(第四種接近遭遇)」について語るホンモノのアビゲイル・タイラー博士の記録映像。映画本編よりもこの人の顔のほうがずっと怖い。

まあ破壊屋にアクセスしている人ならみんな知っているだろうが、『THE 4TH KIND フォース・カインド』は『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』『パラノーマル・アクティビティ』と同じで、インチキ宣伝系の映画なのである。記録映像自体が捏造だった……というかそういう構成の映画なのだ。宇宙人の拉致事件ももちろん捏造である。しかし大川隆法は信じてしまった。そして幸福の科学は宇宙人によるアブダクションを訴え始めてしまったのだった。幸福実現党を応援しているブログでは以下のような文章も書いてあった。「フォースカインド」「アバター」「第9地区」―あなたは宇宙人の存在を信じますか?

昨年から「フォースカインド」や、2010年の大ヒット3D映画「アバター」に続き、エビ型宇宙人や南アフリカ共和国のヨハネスブルグ上空に母船らしき巨大UFOが出現する「第九地区」も上映が始まっているようです。

なぜ、たて続きにこのような宇宙人やUFO物のアメリカ映画が上映されているのでしょうか。

おそらくは、宇宙人が地上に現れたときに、世界中の人びとがショックを受けないように、アメリカが宇宙人に関する情報を小出しにしているのではなのかなと思っています。

俺が言うのもなんだけど、あんたら映画の見過ぎだよ!

フォース・カインド

怖い顔しているホンモノのアビゲイル・タイラー博士を演じていたのはこの女優さん。

フォース・カインド

映画のオープニングでミラ・ジョヴォヴィッチはちゃんと「真実はあなたしだい」と警告してくれる。

というわけで映画会社の皆さんは、これからSFや超常現象モノの映画作ったら大川隆法を試写会に呼ぶと、いい宣伝してくれるよ。しかし「マスコミは嘘をついている!」と散々捏造批判してきた幸福の科学が、映画会社の嘘宣伝にあっさり騙されるというのも面白いな。


信者たちの反応

ところで信者たちは『THE 4TH KIND フォース・カインド』が捏造映画だということに気がついていないのだろうか?実は気が付いている信者たちもいるのだ。にもかかわらず彼らは幸福の科学の宇宙人ネタを信じている。そういえば聖書だって矛盾がいっぱいあるのに、キリスト系保守派は「矛盾が無い」としている。信じる心というのは恐ろしいものだ。

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「ブルース・リーは地獄に堕ちました」by幸福の科学

俺が愛用している本屋は横浜の有隣堂なんだけど、そこに大川隆法(幸福の科学総裁)のコーナーができていたので驚いた。ここ一カ月くらいは大川隆法の書籍の新聞広告も凄かったし、こんな光景は日本中の大型書店でも起きているのかもしれない。思わず俺も2冊ほど購入してしまった。

幸福の科学

ぜんぶ大川隆法の本、霊言集(チャネリング本)が大半を占めている

大川隆法霊言集を知らない人に説明すると、大川隆法が過去の人間(キリストとか天皇とか)とチャネリングして幸福の科学の正当性を訴えるシリーズ。実際のところは大川隆法や信者たちが適当にでっちあげた内容なので、江原啓之並みの単純ミスをやっている時もある。例えば聖徳太子とチャネリングすると、聖徳太子が自分のことを「聖徳太子」って言っていたりするのだ。「聖徳太子」は諡号であって本名は「厩戸」なのに。


『マルクス・毛沢東のスピリチュアル・メッセージ 衝撃の真実』は面白くて買ってしまったので、内容を簡単に紹介します。引用の内容は俺の方である程度省略しています。幸福の科学はマルクスを悪魔として非難しているので、本の内容はマルクスを召霊してイジメているだけ。

幸福の科学

マルクスを呼び出すシーン

大川隆法がマルクスを召霊するんだけど、マルクスは日本語を喋れないのでドイツ系の天使に通訳を頼む。

大川隆法
日本語を話せないようなので、通訳の霊人を付けます。通訳を呼びますので、少し待ってください。ドイツ系の光の天使、通訳をお願いします。ドイツ系の光の天使、通訳をお願いします。

召霊されたマルクスはビックリしていて、以下のようなやりとりが50ページくらい続く。

幸福の科学の信者
あなたは1883年に亡くなっています。それはご存知ですか。
カール・マルクス
知らん。
幸福の科学の信者
死んだことはわからない?
カール・マルクス
分からない
幸福の科学の信者
今の時代は2010年4月4日です。
カール・マルクス
嘘つきだなあ。おまえ、人を騙すんじゃない。人を騙すんじゃない。そんなばかなことを言うな!
幸福の科学の信者
あなたの時代に、こんなマイクやカメラがありましたか。
カール・マルクス
(目の前にあるマイクを見て)えーっ。何だ、これ。

さらに幸福の科学の信者は「マルクスは最近何しているの?」という質問をするのだが……

カール・マルクス
次は何を書こうか」と考えているところだ。
幸福の科学の信者
ほお
カール・マルクス
うん。次、書かないと食っていけないだろうが。
幸福の科学の信者
しかし、あなたは、ずっと何も食べていませんよね。
カール・マルクス
えっ!
幸福の科学の信者
何も食べていませんよね。
カール・マルクス
いやあ、まだ、一日、二日……。まあ、ちょっと、ひもじいような気もするが……。
幸福の科学の信者
最近、何を食べましたか。
カール・マルクス
最近?いや、パンとベーコンを食べたよ。
幸福の科学の信者
どこで食べましたか?
カール・マルクス
え?それはイギリスだ。イギリスで食べたよなあ

どこで食べましたか?と聞かれて国名を答える人はいないだろ。さらに幸福の科学の信者はマルクスをバカにし続ける。

幸福の科学の信者
今は2010年です。
カール・マルクス
ばかなことを言うんじゃない。1800年代の人間が、どうして2000年代に生きてるんだよ。
幸福の科学の信者
だからあなたがおかしいのです
カール・マルクス
君、人をばかにするんじゃないよ。
幸福の科学の信者
だから、あなたのほうが”アヘンを吸っている”と言っているのです。

と、マルクスをアヘン中毒者扱いしている。さらにここが日本だということを信じないマルクスに対して…

幸福の科学の信者
あなたは日本語を喋っていますよ
カール・マルクス
んー。あれ、そう?何だ?何しゃべってんだ、わしは。
幸福の科学の信者
それは日本語です。
カール・マルクス
なんで、しゃべれる?
幸福の科学の信者
なぜ、あなたは日本語をしゃべっているのですか。
カール・マルクス
分からない。なんで、しゃべれるんだ。何だ、この言葉は。いったいなんだ。
幸福の科学の信者
あなたは頭がおかしいのでないのですか。
カール・マルクス
なぜ、わしゃ日本語を喋れるんだあ!教えてくれ!
幸福の科学の信者
霊だからです。

という感じのインタビューというか、誌上イジメになっている。他には、マルクスが日本の水を飲んだり、マルクスが幸福の科学の説明を受けると「フリーメイソンのことか!」と勘違いするなど面白いシーン満載。

マルクスの次は毛沢東のインタビューもやっている。幸福の科学は創価学会を敵視しているので、創価学会が中国の手先だと主張する。チャネリング・インタビューなので幸福の科学ではなくて毛沢東が主張していることになっている。

毛沢東
創価学会は、そこのへんでは先見性があって、中国にずいぶん恩を売り、中国のスパイ養成所になって、頑張ってくれている。池田大作氏には、名誉博士号を中国の各大学がずいぶん贈っていて、手なずけておるので、創価学会は日本侵略の際の足場になると思うな。

またこの幸福の科学は中国に立ち向かえるのは大川隆法だ!ということを主張するために、中国にとっての恐怖とは大川隆法が天皇にとって代わる存在になることだと主張している。いや、それ中国じゃなくて日本にとっての恐怖だよ。


購入はしなかったけど大川隆法の『エクソシスト入門』も凄かった。チャネリング相手が悪魔ルシファーなんだけど、ルシファーが映画『仏陀再誕』について語るシーンがあるの。破壊屋オフ会で『仏陀再誕』を観たんだけど、俺らの中にルシファーがいたのかな?他にも死者が蘇る現象を説明するときに、マイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVで説明しているが面白い。下の動画で6分のところね。

また大川隆法は「マイケル・ジャクソンは天国に行ったけど、ブルース・リーは地獄に堕ちました」と主張している。理由はカンフーが暴力的だからだって。ふざけたこと抜かしやがって、テメーが地獄に堕ちろとまでは言わんが今すぐにでも天国に昇って日本を守れってんだ。でも格闘技を身につけるのと、ルシファーとチャネリングするのでは、圧倒的に後者の方が地獄的だよな。


長くなったから二回に分けるけど、次回は最近の『幸福の科学』の面白い動向について書きます。

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大沢たかおと綾瀬はるかの出会いの瞬間

大沢たかおと綾瀬はるかの熱愛が発覚した次の週に、二人の新作ドラマの発表会見があって、週刊誌の熱愛記事が全部「関係者によると~」になっていて、熱愛というよりも話題作りのヤラセとしか思えない。でもそんな二人が競演した映画『ICHI』は、大沢たかおと綾瀬はるかの絆を描いた映画だ。なかでも大沢たかおと綾瀬はるかが出会うシーンはかなりお気に入り。大沢TKOがかわいくて萌える。熱愛発覚記念にこのシーンを紹介しよう。

大沢TKO

悪党たちに目を付けられて貞操がピンチの綾瀬はるか。ちなみにこの映画の綾瀬はるかはオープニングクレジット前に強姦されそうになり、オープニングが終わるとこの悪党たちに強姦されそうになり、クライマックスで中村獅童に奪われそうになり、回想シーンで強姦されるという悲惨な役回り。

大沢TKO

当然ながら綾瀬はるかは最強の剣士なので、ピンチなのは綾瀬はるかの貞操ではなくて悪党たちの生命である。悪党たちが斬られるシーンを期待していると、「待った!」とジャマが入る。

大沢TKO

ちょっと待ったコールと共に走ってくるジャマ男。

大沢TKO

大沢TKOが登場!正しいことを言っているセリフなのに、何故か笑ってしまう。

大沢TKO

当然怒る悪党。

大沢TKO

通りすがりの大沢TKO。

大沢TKO

悪党を怒らせてしまい腰が引けるTKO。

大沢TKO

「ちょ、待て」と焦るTKO。

大沢TKO

10両を差し出してこの場を収めようとするTKO。

大沢TKO

悪党は当然の結論に至る。で、この後TKOは大ピンチに陥るのだが、そこで綾瀬はるかが悪党たちと戦うわけだ。

大沢TKO

綾瀬はるかに助けてもらってTKOは「あんな奴ら拙者一人で、十分成敗できた」と言い張る。漫画『ピューと吹くジャガー』のハマーに近い。ただしTKOが演じるキャラクターはさらに隠れた設定があったりするので、油断ならない展開が続く。少なくとも『座頭市 THE LAST』よりはずっと面白い映画だよ。

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ムカつくけど映画として面白い『ザ・コーヴ』

日本のイルカ漁の実態を暴いた『ザ・コーヴ』を試写会で観た。感想は「ムカつくけど映画として面白い」だ。

ザ・コーヴ

フランス版のポスター。リュック・ベッソンは映画の配給権を買っただけなのに堂々と彼の名前が。

『ザ・コーヴ』の主人公

『ザ・コーヴ』の主人公はイルカに対して罪を背負っている人間だ。主人公はリック・オバリーというイルカの元調教師で、彼が調教したイルカのテレビシリーズ『わんぱくフリッパー』は大成功し、イルカショーが世界的ブームとなった。そのことを誰よりも悔やんでいるのはリック・オバリー本人なのだ。そして彼はイルカの解放運動のために世界中を飛び回ることになる(お金はどこから出ているのだろう?)。

ザ・コーヴ=太地町の入り江

和歌山県の太地町ではイルカの追い込み漁をやっている。イルカの追い込み漁とは、イルカの聴覚の鋭さを利用して漁師たちが音を使ってイルカを追い込むのだ。イルカ愛好家たちは「なんて残酷なんだ!」と憤る漁だが、俺には漁師たちの知恵の技にしか見えん。で、追い込まれたイルカを待ち構えているのはイルカの調教師たちだ。彼らはイルカショー用のイルカをここで捕えて、世界中に輸出しているのだ。だが調教用に選ばれなかったイルカたちは誰も立ち入ることが出来ない入り江に連れていかれる。その入り江では何が行われているのか?これが映画のハイライトとなる。

『ザ・コーヴ』が他に描いていること

『ザ・コーヴ』の批判の的になるのは太地町だけではない。IWC(国際捕鯨委員会)も対象になる。なぜならIWCが規制しているのはクジラであり、イルカが含まれていないからだ。また捕鯨に賛成するカリブの小国が日本からの資金援助を受けている点も痛烈に批判されている。余談だが、IWCで日本を支持する人たちがみんな黒人なので、同じ有色人種としてちょっと嬉しくなってくる。ちょっと『アウトレイジ』っぽいけど。

また『ザ・コーヴ』は日本人自身もイルカ漁についてよくわかっていないという現状や、魚介類の水銀汚染の実態を描く。

『ザ・コーヴ』の問題点

『ザ・コーヴ』は色々な問題点をはらんでいるが、俺が大きな問題だと感じたのは

  • イルカが人間よりも素晴らしい生物だということが前提になっている
  • イルカ漁をする側の視点が欠けている

の2点だ。この2点が『ザ・コーヴ』に対して不愉快な気持ちを抱く最大の原因でもある。

イルカは人間よりも素晴らしい

『ザ・コーヴ』の前半はイルカ賛美のシーンが多い。俺は「イルカは人間よりも賢い」とか言っている人間は、UFOや超能力を使って新興宗教を広めようとしている人間と同じタイプだと思っている。

劇中ではこんなシーンがある。二枚の板を用意してイルカが片方の板をつつくと「イルカは人間よりも賢いのです」というナレーションが入るのだ。イルカが二枚の板の区別をつけたということだが、それだけで人間よりも頭がイイなんてほとんどギャグである。「確かにオマエよりは頭良さそうだな」くらいしか言えない。

またリック・オバリーは「イルカは自殺する」説を強く主張している人間だ。そもそも彼が調教していたキャシーが鬱になって自殺したことをきっかけに、リック・オバリーは心を入れ替えるのだ。調教していたキャシーが自殺っていうのフランス書院みたいな文章だけど、キャシーはイルカのことね。でも俺にはこのシーンがリック・オバリーの思い込みにしか見えなかった。

他にも「イルカと触れ合うのが大好きなの」(←俺もイルカが大好物!って言いたい)「イルカはサーファーをサメから守ってくれる」と次々にイルカの素晴らしさが語られてウンザリしてくる。これらのイルカ賛美はイルカ漁の残虐さをアピールするための効果的な伏線となっている。

イルカ漁をする側の視点が欠けている

『ザ・コーヴ』と似たような反発を食らったドキュメンタリー映画に『靖国 YASUKUNI』があるが、『靖国 YASUKUNI』は中国人監督が靖国神社を理解しようと努力している部分もある。しかし『ザ・コーヴ』にはそんな努力がない。攻撃的なドキュメンタリー映画といえばマイケル・ムーアだ。だが取材対象へ徹底した攻撃をするマイケル・ムーアでも、取材対象の言い分を聞いて上手く揚げ足を取る。しかし『ザ・コーヴ』にはそんな前段階がない。

『ザ・コーヴ』のスタッフたちの目的は、あくまでもイルカ漁の実態を暴くことであり、イルカ漁の言い分を聞くことではないのだ。映画の作り手が中立に徹する必要はないが、『ザ・コーヴ』ではイルカ漁をする人たちとイルカ愛好家たちのコミュニケーションがまったく成立していない。そのためイルカ漁の成り立ちが全くわからないのだ。

『ザ・コーヴ』のように他者を徹底攻撃するドキュメンタリー映画といえば、ドキュメンタリー映画史上の最高傑作『ゆきゆきて神軍』がある。『ゆきゆきて神軍』は同じ戦場にいた者同士のやり取りなので、『ザ・コーヴ』と比べることが出来ないんだけど、両方とも食肉問題の映画だねぇ。

サスペンス映画としての『ザ・コーヴ』

『ザ・コーヴ』がアカデミー賞まで受賞したのはサスペンス映画としても面白いのが大きな要因だろう。入り江を撮影するために色々と準備するシーンは、悔しいが確かに面白い。劇中でも『オーシャンズ11』との比較が語られるが、本当に『オーシャンズ11』のようになっていて笑えた。ILMに行って特殊カメラを作るシーンも面白い。夜間作戦を決行して夜が明けると警察がやってくるシーンは、完全にハリウッド映画の展開になっている。

ただ潜入シーンはちょっと編集がガチャガチャしすぎていて、海外で評価されているほど面白くなかった。でも海外の人から見ると「外国の警察に逮捕されるかもしれない」というのはそりゃ凄い恐怖なので、そこらへんがサスペンスフルに感じられるのかもしれない。

盗撮について

上映妨害運動している右翼たちは盗撮を問題視しているが、俺にはそこまでの問題に思えなかった。町側が立ち入り禁止にしたとはいえ、海岸で行われている漁を撮影したことで罪に問うのは難しいと思う。ただ砂浜にも隠しカメラと隠しマイクを仕掛けて漁師たちの日常会話を盗聴しているのはやり過ぎている。

動物を殺して食べるということ

人間がたんぱく質を摂取するのは当然のことだ。そのために動物を殺して肉を食べている。海に囲まれている日本では自然と海産物がその供給源になり、そこにイルカが含まれる地域も出てくる。俺は『ザ・コーヴ』のクライマックスの海が血だらけになるイルカの屠殺シーンを観ても「漁師の仕事も大変だなぁ」くらいにしか思わなかった。だけどこれがネコやサルやリスが泣きながら殺されている屠殺シーンだったら俺も辛いと思うだろう。でも世界にはネコやサルやリスの肉を使った料理もある。自分が好きな動物だから屠殺なんて見たくない!肉なんて絶対に食べない!というのは当然の感情だから、イルカ愛好家たちの憤りと悲しみもよくわかる。でも自分の動物の好みを他人に押し付けるのはやめるべきだ。

『ザ・コーヴ』から学べること

こんな映画にも唯一真剣に考えさせられた主張があった。それは魚肉の水銀汚染についてだ。

残念なことに劇中語られるイルカ肉の水銀値にはあやふやな要素があるらしく、上映前後に断り書きが入る。というか他にもいろんな数値があやふやなのが、水産庁と『ザ・コーヴ』スタッフ双方にとっての問題点だ。

ただ人間もイルカも食物連鎖の頂点にいるために、体内には水銀が溜まっていく。海に囲まれている日本人だからこそ、安全に海産物を食べるためにこの辺りの問題をはっきりしてもらいたいし、そこを監視していくのは外国人よりも日本人が真っ先にやるべきだと思う。『ザ・コーヴ』の劇中では日本の過去の水銀問題(水俣病)や、日本政府のウソなども持ち出してきていて迫力があった。

ボカシが増えている?

モバイルサイト『映画野郎』(iモードのみ)の映画ライター藤渡和聡さんによれば『ザ・コーヴ』は以前よりもボカシが増えているらしい。ボカシが増えたのはイルカ肉給食に反対した太地町内の議員とのこと。『ザ・コーヴ』絡みで愛国運動が起こった状況では、やはり身が危険になってしまうのだろうか。残念なことだ。

その他
  • 俺は聞き取れなかったんだけど、漁師たちを「Japanese mafia」と呼んでいるシーンがあるらしい。『ザ・コーヴ』のスタッフたちは町の旅館に泊まっているので、マフィアらしくイルカの生首を彼らの布団に入れておくというのはどうだろうか。『ゴッドファーザー』みたいに。
  • 『ザ・コーヴ』よりも上映妨害運動のほうがムカつく。配給会社には何とか頑張ってもらいたい。
  • ちなみに俺のスタンスは「クジラの肉をおいしく食べながら『ザ・コーヴ』の公開を応援する」というタチの悪い立場です。沖縄でイルカ肉も食べたことあるんだけどマズかった……。

ザ・コーヴ

日本版のポスター。鍋からイルカが出てくる面白いデザイン。

鯨大和煮(12缶)
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