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ステマでよさこいソーランを踊る『魔法遣いに大切なこと』

いきなりだが『こち亀』のステマネタの画像を見てほしい。

こち亀01
こち亀02

『こち亀』の109巻「ハイテクベーゴマ大ブーム!?」より。

両さんがハイパーベーゴマをゴーリキのようにゴリ押しで各メディアに売り出すというエピソードだけど、これをガチでやっている映画があった。デートでよさこいソーランを踊る『魔法遣いに大切なこと』だ。

劇場版 魔法遣いに大切なこと プレミアム・エディション [DVD]

『魔法遣いに大切なこと』そのものについては2008年の「この映画はいったい誰が観に行くんだ 大賞」のアッシュさんのコメントがわかりやすく表現している。

五年も前に一度テレビアニメ化して(声優・宮崎あおい!)たいしたヒットもせず、今年もう一度アニメ化してもやはりぱっとせず、にもかかわらずとどめに実写映画化される作品

これの企画者は、いったいどんな超能力を持っているのか教えてください。

調べてみると、『魔法遣いに大切なこと』アニメ版は設定の矛盾などをツッコミ入れられていた。

実写版のヒロインは山下リオで、相手役は岡田将生。この世には魔法使いが実在して、魔法使いたちは日本の公務員として人々のために働いているという設定だ。以下ネタバレ。

魔法遣いに大切なこと1

魔法使いである山下リオと岡田将生は中盤のクライマックスで、座礁したイルカたちを魔法を使って助ける。そこで仲良くなった二人は食事をする。

魔法遣いに大切なこと2

そして二人はよさこいソーランの練習を観に行く。何でだよ!

魔法遣いに大切なこと3

ヒロインがいきなりよさこいソーランを踊り出す。

魔法遣いに大切なこと4

結局みんなで踊り出す。この後、よさこいソーランを踊った二人は急接近するのであった。

ググってネット上の感想を調べるとみんな戸惑っていた。実際このシーンは観るのも辛い珍シーンだった。

このシーンには大きな問題がいくつかある。

  • よさこいソーランに関する伏線が全くないし、このあと二度と出てこない。
  • 魔法使いという映画の世界観をよさこいソーランが完全にぶっ壊してしまった。
  • 二人が急接近するシーンなのに、映画とまったく関係のないよさこいソーランを使った。二人が仲良くなるきっかけはストーリーに関係のあることにすべきだった。おかげで二人が好きになった理由がよさこいソーラン以外に存在していない。

Wikipediaで調べてみると、二人をよさこいソーランに誘ったキャラは原作だと下北沢のストリートミュージシャンだった。なぜそれがよこさいソーランに変わったのか?そして何故主役たちが踊るのか?

調べてみたけれど、ちょっとわからなかった。よさこいソーランは北海道の夏の観光資源で(数年前やたらプッシュしてたね)『魔法遣いに大切なこと』は北海道も舞台なので、そこらへんの関係かもしれない。もしかしたらステマじゃなくて、単によさこいソーランを使いたかっただけかもしれんけど。


こういうステマチックな珍展開は日本映画でよくある。とくにメジャーなタレントを使った低予算映画がやりがちだ。パッと思いついた所だと

  • ファミマのチキンを褒めながら食べる榮倉奈々の『阿波DANCE』
  • バレエの映画なのに東方神起のライブでダンスの勉強をする黒木メイサの『スバル』。
  • 全編に渡ってスポンサーの商品が出てくる石原さとみの『フライング・ラビッツ』

プロデューサーがスポンサーに金を出させるときに「あのタレントに劇中ステマやらせますから!脚本で勝手にシーンを追加するので大丈夫です!」というコントみたいな展開があるのだろう。

何度か破壊屋に書いているけど、こういうのは「ステマ」じゃなくて「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれていて、アメリカ映画でもガンガン使われている。しかし日本映画のやり方はセンスが悪い上に、スポンサーの都合で作品が壊されているので、「ステマ」という蔑称ちっくな言葉を使いたい。

なぜ日本映画のステマはこんなに酷いのかちょっと考えてみた。芸能事務所にとってタレントとは俳優というよりもスポンサーをつけて金を稼ぐ商品という側面が強い。さらに事務所にとってお客さんはファンじゃなくてスポンサーの企業たちだ。だから作品の質が軽んじられるだろう。特に原作ファンの想いなんて作り手にとっては邪魔なだけかもしれない。


ちなみに『魔法遣いに大切なこと』のラストは、ヒロインは魔法使い特有の難病でもうすぐ死ぬ。だから死んだお父さんのお墓にいって、魔法の力を使って死んだお父さんを蘇らせて結婚の御挨拶をしたら、ヒロインも死んじゃって残されたお母さん(永作博美)が号泣。しかも花婿はいなかった。という凄いオチだった。


こちら葛飾区亀有公園前派出所 185 (ジャンプコミックス) 昴-スバル- 特別版 DVD

エイベックスの映画なので東方神起が出てくる。

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コンビニとタイアップする映画

エイトレンジャー

コンビニはタイアップの現場だ。日本最大のコンビニチェーンであるセブンイレブンはジャニーズ事務所とタイアップを組んでいて、セブンイレブンに行くと常にジャニーズ関係のキャンペーンをやっている。二番手であるファミリーマートは吉本と韓流と組んでいるし、ローソンは『エヴァ』や『けいおん』といったアニメに強い。

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ファミリーマートとタイアップする初音ミク。

コンビニ各社はコンビニチェーンに加入した店長たちが売り上げを伸ばしやすいように強力なタイアップキャンペーンを用意する一方で、店長たちから売上を容赦なく奪うのだ。

映画とのタイアップだと『キューティーハニー』がファミリーマートとタイアップしたことがある。佐藤江梨子演じるハニーはファミリーマートのおにぎりで強くなるという設定だ。この設定はあまりにも酷くて、佐藤江梨子がファミリーマートでおにぎりを食べてパワーアップするオープニングを観たとき、俺は「これ映画本編なの?CMじゃないの?」と疑ったほどだ。

ついさっき『キューティーハニー』並みに強烈なコンビニタイアップの映画を観た。関ジャニの『エイトレンジャー』だ。『エイトレンジャー』は絶望に覆われた未来の日本が舞台になっている。日本の経済は破綻し円は終了、経済は混乱し治安が極度に悪化、格差社会は極端に広がり、子供たちは人身売買されて臓器を抜かれる。国内は硫酸の運河で分断されたため運河に落ちると死ぬ。警察は役目を果たしていないため警察の代わりにヒーローが活躍する………という設定なのにセブンイレブンのタイアップ映画なので「あなたの暮らしに近くて便利!」という文字をはためかせながらセブンイレブンが登場する。この瞬間、絶望の日本という設定は無かったことになった。

関ジャニ演じるヒーローたちは、一人一人顔がアップになるとセブンイレブンで買った食べ物を口に入れながらセリフを言っていた。劇中の日本の絶望の姿よりも、コンビニタイアップで無残になった映画の姿のほうがずっと絶望できたよ。

エイトレンジャー

阿波DANCE DVD

ファミリーマートのスパイシーチキンとタイアップした映画『阿波DANCE』。青春映画なのに、スパイシーチキンを褒めながら食べるシーンがあってこれも台無しに。

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『神秘の法』は観るだけでリューマチが治る奇跡の映画

神秘の法

宇宙人たちがUFOに乗って地球にやってきて、日本や中国の保守派と手を組むという内容。コメディ映画の『アイアン・スカイ』と同じ設定だけど『神秘の法』はコメディじゃないよ。左からタターガタ・キラー、張麗華(チャン・レイカ)、獅子丸翔、シータ。

神秘の法

大川隆法、人間やめるってよ

幸福実現党はボロ負けするわ、教祖の愛人問題で教団が内部分裂するわ、信者数が増えないので教義本の購入ノルマがキツくるなるわと、信じる者が救われない状態となっている幸福の科学だけど、彼らの最新アニメ『神秘の法』が公開された。俺が劇場に行った際には、映画が始まった瞬間に隣の席の人が「あ、間違えた」と退出した。きっと『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』と間違えたのだろう

比較的常識人である大川隆法の息子が製作した『ファイナル・ジャッジメント』に比べて、『神秘の法』は大川隆法本人の意見が強く反映されているため、大変クレイジーな映画となっている。なぜならここ数年の大川隆法は宇宙人と交信しているからだ

幸福の科学の教義内容には2年ほど前から「宇宙人」ネタが多く登場するようになった。詳しくは「幸福の科学を暴走させたハリウッド映画」を読んでもらうとして、その教義内容はというと「宇宙人が地球人として暮らしている」「中国人はレプタリアン星人に乗っ取られている人が多い」というもの。『神秘の法』はそんな教義内容をアニメ化したものだ。

警告

これより完全ネタバレのストーリー解説になります。

映画を観るだけでリューマチが治るそうですが、あなたはそれでもネタバレを読みますか?

神秘の法

『神秘の法』の公式サイトでは車イスから立ち上がれるようになる人も⇒奇跡を呼ぶ映画「神秘の法」 ――試写会で奇跡が続出!

地球破壊爆弾
  • 舞台は202X年の日本:出雲の沖から帝国ゴドム(以降:中国と表記します)のステルス潜水艦が次々に浮上してくる。自衛隊は何をやっていたのか!実は中国のステルス潜水艦は宇宙人の技術を応用しており、超音波を吸収するから見えないのだ!って解説がつくけど、レーダー対策できてもソナー対策はできないよなぁ。
  • 浮上した潜水艦を目撃した日本人たちは潜水艦を写真に撮ってネット上にアップするが、中国は日本のネット環境も支配していたので画像を次々に削除していく。そのせいで自衛隊も米軍も事態に気が付かない。
  • 中国に宇宙の技術を提供しているのは、張麗華(チャン・レイカ)という美貌の貿易商だ。また中国は仮面をかぶった皇帝:タターガタ・キラーの元に世界統一を目指していた。張麗華が提供する宇宙の最新技術はその野望の役に立った。
  • タターガタ・キラーはさらにとんでもない技術を持っていた、それは最終破壊兵器だ。最終破壊兵器とは6兆度の爆弾のことだ。6兆度とは太陽の40万倍の熱さで、ウルトラマンを倒した宇宙恐竜ゼットンよりも6倍も凄いのだ!
  • 張麗華はタターガタ・キラーが最終破壊兵器を持っていたことに動揺する。なぜなら地球上で6兆度の炎が生まれれば地殻まで影響を受けて地球は崩壊するからだ。でもタターガタ・キラーは「それでもOK」って感じ。

『アウトレイジ』みたいにイイ顔している中国の幹部たち
神秘の法

幸福の科学のクリスタルスカル
  • 中国は南台(間違いなく台湾のこと)を侵攻しようとしていた。アメリカ軍は南台を守ろうとしていたが、オバマ大統領が軍事費削減を行ったせいでアメリカ軍は弱体化、アメリカ軍空母はステルス潜水艦によって日本の領海内で撃沈される。
  • 日本は憲法9条のせいで中国軍の侵略を防衛できない状態であった。さすがにそれは無いと言いたいけれど、この映画は「何もかも憲法9条が悪い!」というスタンスです。
  • その頃、ペルーのチチカカ湖からクリスタルの杖が見つかる。これは大川隆法が語っているけど『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの魔宮』を観て思いついたプロットだそうです。『インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの魔宮』も宇宙人ネタだしね。

無能な日本の政治家たち。民主党批判をしているんだろうけど、さすがに民主党議員そっくりに描くまではやらなかった。でも女性議員が日本を見捨てるシーンはネトウヨ的見地の蓮舫議員を思わせる。

神秘の法

ヘルメス・ウィング
  • 映画の主人公:獅子丸翔はヘルメス・ウィングという世界200々国に展開する秘密結社のメンバーだった。ヘルメス・ウィングは反中の言論人を中国から守る活動を行っている。
  • 翔は日本の保守派の政治家を守るために今日も活躍する。翔には予知能力があるので、どこに中国側の工作員が待ち伏せしているのか読めるのだ。しかし予知能力が役に立つのはこのシーンくらいで、その後の翔は全編に渡って敵の罠にハマりまくる。
  • ヘルメス・ウィングのリーダーはジェネラル(総督)と呼ばれる。ジェネラルは翔と見つめあい「いい目をしているから」という理由で、次のジェネラルに翔を指名する。
  • 翔の親友が裏切ったためヘルメス・ウィングの秘密基地の場所がばれてしまい、ヘルメス・ウィングは壊滅状態になる。さらにジェネラルも殺され翔も襲われる。翔の窮地を救ったのは催涙ガスで武装した仏僧たちだった。
  • 仏僧たちのリーダーはダラニという間違いなくダライ・ラマをモデルにした老僧だ。ダラニは翔のことを再誕の仏陀であると伝える。その根拠は2500年前の壺の中に、そう書かれた預言書が入っていたから。「その壺、金属製ッスよね?2500年前なのに」とツッコミ入れる翔だが、この壺はオーパーツとのこと。

この人が主人公。

神秘の法

日中開戦&日本敗北
  • ジェネラルの座を継いだ翔は八正道を読んで禅定する。八正道ってのは釈迦の教えで、禅定っていうのは瞑想だと思ってください。
  • 禅定する翔は霊的存在である木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ、日本神話に出てくる女神)と出会う。木花咲耶姫は翔に霊界の存在を伝える。また翔は中国軍の侵略を予知する。
  • 出雲の海にいた中国軍がついに上陸作戦を開始しよう進軍開始する。中国軍の動きを予知している翔は出雲の人々を救うために一軒一軒家をピンポンして中国軍の侵攻を知らせるが、大体3,4軒くらい回ったところで中国軍の上陸が成功し出雲は占領される。
  • タターガタ・キラーはさらに悪竜を召喚する。こいつは悪竜と悪魔に憑依されたタターガタ・キラーが合体したので「悪竜キラー悪魔」という超カッコいい名前がついています。
  • 悪竜キラー悪魔に対抗して木花咲耶姫はヤマタノオロチを召喚し撃退する。ヤマタノオロチは雲型なので、でどことなく『天空の城 ラピュタ』の竜の巣っぽくてけっこうカッコいい。
  • しかし首相が無能なせいで日本全土は占領され、日本は中国の自治区となる。
  • 中国に占領された日本では、宗教の本を持っていただけで死刑(捨て忘れでも死刑)、小学校では反日教育をするようになった。「俺って日本人じゃないのか?」と呟いただけでも逮捕される。

最近はこのくらいやらないとDQNネームとはいえない。でも悪竜キラー悪魔ってことは悪竜を倒す側じゃないの?

神秘の法

王女シータ
  • 再び禅定する翔はリエント・アール・クラウドと出会う。リエント・アール・クラウドは翔の前世だったのだ。
  • ここでちょっとリエント・アール・クラウドについて解説します。幸福の科学の教義ではリエント・アール・クラウドとは大川隆法の前世の一人で、幸福の科学の教義の中でも最高クラスの神です。ちなみに『太陽の法(2000)』ではリエント・アール・クラウド=7000年前の古代インカ帝国の王という設定だったのですが、「インカ帝国って15世紀だろ!」というツッコミが入り、『神秘の法』では「7000年前の古代アンデス文明の王」ということになっています。
  • 翔はリエント・アール・クラウドからUFOを呼ぶ力を授かる
  • 翔はUFOを呼び、金星人のユチカと会う。翔の前世はユチカの上司だったらしい。ユチカは張麗華と翔を会わせようとする。
  • 張麗華の家に忍び込む翔、張麗華は宇宙超能力によって翔を拘束するが、翔はそれに対抗して天使たちを召喚して張麗華を空中に拘束する。天使たちが女性を拘束するという結構スゴいビジュアル
  • 天使たちが張麗華を解放したので、張麗華は空中から地上に落下していく。それを『天空の城 ラピュタ』方式で受け止める翔。そして観念した張麗華は語り始める。「私の本当の名前はシータです」

金星人のユチカ。幸福の科学における人型宇宙人はたいてい白人。

神秘の法

妊娠上書き中出し
  • アジア人風の張麗華が変装を説くと白人風のシータが出てくる。シータは琴座のベガからやってきたのだ。ベガには高度な宇宙文明がありシータはそこの王女だった。あのーベガって太陽よりも熱いんですけど
  • ベガ人たちは他の国と戦争した結果、最終破壊兵器を使われてしまい滅んでしまったのだ。生き残ったベガ人たちは地球に移住する許可をリエント・アール・クラウドから貰って地球に移住した。
  • 移住の方法は妊娠中の地球人女性たちの胎内に入ったり戸籍がしっかり管理されていない中国人の体を乗っ取たりすることだ。
  • シータはさらに多くのベガ人たちを地球に移住させるべく、移住用の土地としてアフリカ大陸を貰おうとした。そのためには地球を一つの勢力で統一する必要があるのでタターガタ・キラー&中国と協定を結んだのだ。
  • ひどい発想だけど、この協定は現実の話なのでみなさん信じるように!ソースは大川隆法です。大川隆法がアメリカのエリア51やゴビ砂漠の中国軍事基地を遠視して宇宙人と政府の協定を確認しました。

エリア51に霊体を潜入させる大川隆法、オマエは秘密をバラしたけど絶対消されないから安心しろ。

神秘の法

悪の宇宙&中国 VS 地球
  • この秘密協定は3年前の話、その後タターガタ・キラーは悪魔に取りつかれて暴走した上に、何故か地球破壊爆弾までを手に入れてしまった。
  • 翔は予知能力でタターガタ・キラーの陰謀を暴こうとする。予知能力によればこうだ。
    1. ケンタウルス座からやってきた宇宙人(幸福の科学の教義によればレプタリアンと呼ばれる)たちは、地球人を食糧にしようとした。
    2. しかし宇宙条約があるので地球には侵略できない。
    3. だが宇宙条約は「地球人が自分で滅びの道を選んだときは軍事介入OK」ということになっている。
    4. そこで中国に最終破壊兵器を使わせることで、軍事介入して地球を支配しようとしたのだ。
  • 世界の人々が勇気を持って中国に反旗を翻し始めた。アメリカ、日本、ロシア、ウガンダ、そして中国国内でも次々に反中運動が起きる。ウガンダが含まれているのは、幸福の科学が2012年にウガンダ進出したからです。

神秘の法のガイドブックのキャプチャ画像。ゴジラがいるのはさておき、右から二番目ってそれアバターだよね?幸福の科学の教義によると映画『アバター』は現実の宇宙人像からインスパイアされたそうです。

神秘の法

釈迦+キリスト=翔
  • 翔は最終破壊兵器を破壊するために中国の軍事基地に侵入するので、まさに飛んで火に入る夏の虫。
  • 翔を補佐するのは中国人に成りすましたベガ人たちだ。ベガ人と中国人の戦いは『スターウォーズ エピソード1』の「ナブーの戦い」にソックリだが、ベガ人が二人戦死しただけで翔は戦意喪失してしまう。翔とベガ人は投降する。
  • タターガタ・キラーは翔の処刑を全世界生中継する。観ない地球人は逮捕される、時差とか関係なし。十字架に磔にされた翔は明らかにイエス・キリスト。
  • 翔は処刑されるが、まあキリストなので復活する。復活のシーンは説明が無いので俺が解説しましょう。魂となった翔が手に入れるのが「十三次元宇宙ボール」で、これは宇宙そのもの。翔や大川隆法は全宇宙の神なので、宇宙そのものをボールように入手することができるのだ。
  • 全宇宙の神となった翔は自分の前世たちと出会う。翔(大川隆法)の前世とはラ・ムー(ムー大陸の王)、トス(アトランティス大陸の偉い人)、リエント・アール・クラウド(アステカの王)、オフェリアス(エジプト神話の神)、ヘルメス(ギリシアの神)、ゴーダマ・シッダールタ(釈迦)という幸福の科学アベンジャーズたち。そして光輝くエル・カンターレが…。

劇中では十三次元宇宙ボールが翔の目に入るシーンの解説が無いけど、十三次元宇宙ボールは神の右目の眼球を意味するので翔の右目に入るのだ。俺はどんどん幸福の科学の教義に詳しくなっていくな…。

神秘の法

召喚対決
  • 復活した翔に何の伏線も貼っていなかった新キャラが登場して、クリスタルの杖を翔に渡して息絶える
  • タターガタ・キラーは翔を殺すために古代中国軍風の悪魔の軍団を呼び出すが、翔は弥生人(神道の神々)を呼び出す。フルプレステCG(フルCGだけどプレステ1レベルの映像)で悪魔と弥生人たちの戦いが描かれる。
  • 翔はさらに仏教の金剛力士たちも召喚する。ってことは神道と仏教両方から召喚したのか。世界よ、これが日本人の宗教観だ。
  • タターガタ・キラーも悪竜を召喚する。激化する神と悪魔の戦いだが、そのとき富士山が噴火する
  • 富士山の神でもある木花咲耶姫が富士山を噴火させて真ヤマタノオロチを召喚したのだ。でもそれって日本が東日本大震災以上のダメージうけてね?

フルプレステCGな弥生人たち。この辺りの有名神の出演シーンはみすず学苑のポスターみたい。

神秘の法

地球は自壊を選んだ
  • 真ヤマタノオロチは天使の羽が生えていてカッコわるいデザインだが、それでも悪竜を倒す。悪竜を滅ぼされたタターガタ・キラーはシータを人質にして最終破壊兵器を起動してしまう。こうして地球を狙うレプタリアンたちの計画は成功してしまった。
  • 地球自身が人類は悪魔たちに負けたと判断してしまった。地球自身は悪魔から浄化するために自壊を始める。台風や地震や津波は、実は地球が悪魔を滅ぼそうとする自壊なのだ(東日本大震災のあとだというのに…)
  • 地球が壊滅する中、翔がクリスタルの杖を振りかざし「愛と、知と、反省と、発展の光よ!」と叫ぶと仏教、キリスト教、イスラム教、世界中の人々のありとあらゆるミラクルパワーが翔に集まり…、まあ3文字で表現すると「元気玉」です

真ヤマタノオロチ。日本を守ってくれるけど富士山を噴火させるというオスプレイの墜落よりもハタ迷惑な存在。

神秘の法

ラスト
  • 翔が元気玉を発射して悪魔を滅ぼすと、地球の自壊も収まった。翔勝利。翔は全世界に向けて説法を行う。

    「あらゆる人間は等しい、なぜなら人間は全て神の子だから、これが民主主義の原点だ。」

    それは民主主義じゃない!
  • 敗北したタターガタ・キラーは仮面を外す、その素顔は18歳のイケメンだった。え?ってことは秘密協定の時は15歳?
  • タターガタ・キラーは中国の遺伝子操作で生まれた天才児だが、両親がいないので孤独を感じていたのだ。翔はタターガタ・キラーを赦し、シータとキスをする。でもタターガタ・キラーとシータのせいで日本人たっぷり死んでいるよね?
  • ラストシーンには2年前に開校した幸福の科学学園もちょっと映ります。
  • エンドクレジット。「何だろう この胸のときめきは 悪は善となり 善は悪となる」という意味不明の主題歌が流れるけど歌詞書いているのはリエント・アール・クラウド。

神から伝わりしクリスタルの杖を持って神の説法をする翔なので「マジカルステッキじゃん!」とか言ってはいけない。

神秘の法

感想

最初に述べたように、本作は幸福の科学の宇宙人路線の集大成だ。原作の内容も『神秘の法』よりも『宇宙人との対話』『宇宙の法入門』『宇宙からのメッセージ』といった大川隆法の妄想論が元になっている。宇宙人以外の思想については『ファイナル・ジャッジメント』とまったく一緒で、展開もほとんど似ている。

残念ながら本作はかなりつまらない。観ていて退屈で仕方なかった。ストーリー自体は派手だけど『仏陀再誕』のような豪快な楽しさは無い。翔が瞑想する⇒翔が中国の危険性を訴える予知を見る⇒宗教的な会話をする、の繰り返しだった。宇宙人ネタなんだからもっと遊んでもいいと思うんだけどな。

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バトルシップ

バトルシップ

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宇宙戦艦に立ち向かう男(バカ)の背中!

最高のバカ映画

この映画は大スクリーンで観ろ!じゃなきゃDVDで何か他のことしながら適当に観ろ!と言いたくなるほど豪快かつ単純で中身の無い映画だった。DVDが発売されるということなので、ストーリーを最後まで紹介しますが、いかんせん観たのがだいぶ前なのでかなり省略してます。

状況説明

映画が始まるといきなり小学生SFのような以下の字幕が出てくる。

「地球外生命体を探すために5倍強い電波を発信するビーコンプロジェクトが始まった」

次に科学者が出てきて

「例えば地球外生命体がコロンブスで、俺たちが先住民だったら?」

と言うので、この映画の状況説明は完了した。こうして宇宙人と地球人が戦うのだ!便利だなぁ、先住民虐殺の歴史って。

ハワイでニート

ハワイに住むとある兄弟。兄:ストーンはアメリカ海軍の立派な軍人という死亡フラグが立っている男。弟:アレックスは主人公でニート。アレックスは今日も兄から説教を受けている………最中にブロンド美女を見つけたために兄を無視してブロンド美女をナンパ。美女が「ブリトー食べたい」と言ったために、閉店後のコンビニを破壊してブリトーを購入する。料金はきちんと置いているんだけど、コンビニは破壊されたために見事逮捕される。

ニート出世

場面が代わって5年後、ニートのアレックスは海軍の戦略下士官になっていてブロンド美女と結婚前提で付き合っていた。立派なお兄さんはあまりにも立派すぎるので艦長になっていた。この映画をテレビで放映したら「おいおい、いくら何でもカットしすぎだろ!展開早すぎ!」というツッコミが多そうだけど、ここらへんの展開は全部ノーカットだ。

ハワイで環太平洋合同演習(リムパック)が始まった。アレックスは艦隊の記念式典にバッチシ遅刻した上に、そこらへんのガキに戦艦がいかに強いかを得意げに説明したため大遅刻する。アレックスは相変わらず人間のクズだった。

日本人襲来

日本の自衛隊とアメリカ軍の親善サッカー試合が始まった。卑怯な戦略に定評のある日本人たちが優勢だった上に、浅野忠信がアレックスの顔面に蹴りを入れる。浅野忠信は自衛隊の護衛艦みょうこうの艦長という設定だ。

日本チームとアメリカチームの戦いの行方だが、チームプレイがとても大切であるはずのサッカーにおいて仲間と協力するという発想がないアレックスのせいでアメリカの敗北

試合後にアレックスは浅野とトイレで鉢合わせたので、その場で殴り合いの大ゲンカが始まる。この映画のプロットにはツッコミどころが多いけれど「まあ宇宙人が攻めてくる映画だし」の一言で片づけられるもんだけど、アメリカ軍の戦略下士官と自衛隊の艦長という役職の高い2人がトイレで殴り合うっていう展開だけは、ありえないだろう。

数々の問題を起こしてきたアレックスは演習後の解任が決定となる。

宇宙人襲来

リムパックの演習が始まったが、そのとき真珠湾南に宇宙からの巨大飛来物がやってくる。飛来物の調査に米軍の駆逐艦ジョン・ポール・ジョーンズ(以下:JPJ)とサンプソン、自衛隊のみょうこうの日米合同駆逐艦隊が向かう。サンプソンの艦長はアレックスのお兄さんだ。だがアレックスが勝手に飛来物に触ったところ飛来物が動作を開始した。

飛来物は広大な無敵バリアを張り巡らし、日米合同駆逐艦隊は主力艦隊から孤立してバリア内に閉じ込められてしまった。そんなすごい無敵バリアは飛来物の周囲に張るべきであって、バリアー内に日米合同駆逐艦隊がいたらバリアーの意味が無いと思うのだが。

愛の戦士たち

こうしてバリアー内で宇宙戦艦3隻VS日米合同駆逐艦隊の戦いが始まるのだが、圧倒的火力を持つ宇宙人戦艦はサンプソンとみょうこうをあっという間に撃沈。正直どうやって勝つんだ?感じなんだけど、「宇宙人は攻撃してくる脅威に対して反撃する。」というルールで動いていることが判明するので、観客視点で言わせて貰えれば何とかなりそう。どうやってルールが判明するかというと、脅威は赤色で非脅威は緑色で表示するので3歳でもわかるレベル

お兄さんは何もしないまま戦死し、浅野忠信たち日本人は海に投げ出された。JPJも被弾し、JPJの艦長・副館長は死んだ。もう瀕死の状態の日米合同駆逐艦隊だけど、さらに最悪なことが起きる。階級上、JPJの艦長を務めるのはバカのアレックスなのだ。

観客の「何もしなければいいんじゃないの?」という意思を無視して、バカのアレックスは残ったJPJで宇宙戦艦に特攻するという宇宙戦艦ヤマトみたいな作戦を思いつく。部下たちの「それよりもみょうこうから落ちた日本人たちを助けるべきでは」という意見を無視して、バカのアレックスはガンガン特攻!部下たちがキレ気味になってきたので、アレックスは仕方なく日本人たちを助ける。その中には浅野忠信もいた。

津波も宇宙人も日本人なら戦える

何もしなければ宇宙戦艦は攻撃してこないので、みんなとりあえず休憩。宇宙戦艦にミサイルを当てるには宇宙戦艦の位置解析が必要だ。浅野忠信は津波検知用ブイを使えば波の揺れで宇宙戦艦を検知できると提案。というか自衛隊はアメリカとの演習でもこっそりとそのブイを使って有利に戦っていたのだ!さすが卑怯な日本人。

アメリカ人たちが浅野忠信の意見に全面的に従ったところ、JPJはみごとに宇宙戦艦にミサイルを当てる。

アレックスは日本人の優秀さに感心して艦長の職を浅野忠信に譲る。同盟国とはいえ、他国の艦長に指揮権を投げるなんてありえないだろ!

地球ではオマエの悲鳴は聞こえない

アレックスたちは捕まえた宇宙人を調べる。宇宙人の目が爬虫類っぽいことから爬虫類好きの下士官が「太陽の光に弱いはず!」とアドバイス。っていうかマスクをしている時点でマスクが弱点だよね?『ダークナイト・ライジング』のべインにも同じツッコミが言えるけど。まあ映画『サイン』のように、リンク先『サイン』のネタバレ

ちなみに宇宙戦艦の動きは人間でいうところのバタフライなので波も音もすごくデカいので検知しやすいと思う。さらに宇宙戦艦で遠距離攻撃ができるのは歯車攻撃のみで、ほかの攻撃は全部視界の範囲でしか当たらない。宇宙人に至っては接近戦しかできない。あのー宇宙人ってもしかして弱い?さらに宇宙人の判断基準は「攻撃が自分に向いてない=安全」なので、人間からしょっちゅう反撃食らう羽目に。

明日に向かって撃て!

アレックスが宇宙戦艦を倒す作戦を立てた。日の出に合わせて宇宙戦艦の操縦席っぽい窓を銃で狙撃すれば大ダメージだ!
「あ、その程度で倒せるんだ」
という観客のガックリ感はさておき、この作戦は何の伏線も貼っていなかったけど実は狙撃の達人だったアレックスと浅野忠信がライフル構えて寝そべって「うふふ」「あはは」みたいに友情を高めあいながら発砲したことにより大成功(アレックスが成長して仲間と協力するようになったことを意味するシーンでもある)。こうして宇宙戦艦は撃沈する。しかし宇宙人の歯車攻撃によりJPJもついに撃沈する。

全ての戦力を失ったアレックスだが彼は諦めなかった。今は退役して観光船となった戦艦ミズーリを復活させるのだ!ついでに退役した元軍人の老人たちも復活!正直、このシーンが全然盛り上がらないのがこの映画の最大の欠点だと思います。なんでこのシーンで思いっきり興ざめしてしまうのだろう。伏線もちゃんと貼ってあるんだけどなぁ。

まあこのあと色々あってアレックスたちが宇宙人に勝ちます。以上、ストーリー解説終わり。

サイドストーリー

アレックスのバカっぷりが際立っているので、他の登場人物が紹介できなかったけれど、サイドストーリーとして黒人とユダヤ人が力を合わせて宇宙人と戦うという『インディペンデンス・デイ』と同じパターンの物語があったりして、そっちもかなり面白い。『インディペンデンス・デイ』の黒人とユダヤ人の描かれ方が「アメリカ的良心を持った男性たち」になっているのに対して、『バトルシップ』だと黒人=怖くて近寄りがたい男、ユダヤ人=臆病者で逃げ出す男という酷い描き方。でもまあ白人=バカ、日本人=卑怯者、スコットランド人=田舎のバカといろんな人種がそれなりにバカにされている映画なので、問題視する観客はいないはず。

他にも主人公のブロンド美女の彼女や、その厳しすぎる父親のリーアム・ニーソンや、優秀すぎる兄(スウェーデン人の役者なので、弟と人種が違う)などおいしいキャラが一杯いるけど、一番注目したいのは痩せすぎていて軍人に見えないリアーナ!『バトルシップ』は今年のサマーソニックのトリを飾ったリアーナの女優デビュー作だ。超大物歌手なのに実写スト2でキャミィを演じて女優デビューが大失敗に終わったカイリー・ミノーグよりかはずっと賢い出演作選びだと思う。

バトルシップ

『インディペンデンス・デイ』の主役コンビ。

アレックス

この映画で戦闘シーン以外の最大の特徴とも言えるアレックス、演じるテイラー・キッチュは同時期に歴史的大赤字をひり出した『ジョン・カーター』でもいきなり宇宙人を殺す男を演じていて、宇宙人が地球にやったらもっとも封印しておくべき男だと思います。

日本の扱い

俺がこのストーリーで一番驚いたのは、主人公が日本人に艦長の職を譲るシーンだった。「白人の主人公がマイノリティのために活躍の場を譲る」っていうパターンの映画はすごく多いんだけど、それはあくまでも「同じアメリカ市民だから」ということを意味している。でも他国の人間に「艦長」という責任が極めて強い職を譲るというのは、本当に驚かされた。俺はこのシーンを観たとき
「もしかして『グラン・トリノ』のラストシーン並みにすごい瞬間を目撃したのでは?うん、それは無いな、ただのバカシーンだ」
と自分を納得させたよ。

でも最初に「中身が無い」って書いたけど、意外と今の日米関係が見えてくる作品かもしれない。日中韓が海上の領土問題で揺れている今この時期に『バトルシップ2』が作られたらどういう設定になるのだろう?二回連続日本人を活躍させるはずはないので、他の国になると思うんだけど………韓国海軍だったりして。韓国国内では日本が活躍する『バトルシップ』はやはり反感を買っていて、監督がソウルの記者会見で続編にイ・ビョンホンを出すと言い訳したんだよね。

ちなみに最後に大活躍する戦艦ミズーリは日本の降伏文書調印式が行われた戦艦だ。

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日本を支配した中国を宗教で倒せ!『ファイナル・ジャッジメント』

ファイナル・ジャッジメント

渋谷をミサイルで攻撃する中国のヘリ!こんなシーンは劇中に無い。

解説前の注意事項

幸福の科学プレゼンツの実写映画『ファイナル・ジャッジメント』が公開された。2009年の仏陀再誕以来の新作だ。解説前にまずは注意事項。この映画は色々と配慮して劇中の固有名詞を置き換えているんだけど、破壊屋ではその配慮を無視して、元の表現を使うことにします。以下がその表。

劇中の言葉俺が勝手に置き換えた言葉
オウラン中国
幸福維新党幸福実現党
民友党民主党

それでは『ファイナル・ジャッジメント』のネタバレ解説に入ります。『ファイナル・ジャッジメント』本編は中国が日本を支配する前半部分と、宗教の力で日本人が立ち上がる後半に分かれている。そして全編に渡って左翼批判と宗教賛歌にあふれている

2009年 幸福実現党敗北、そして政権交代へ
  • 映画が始まる前の予告編、国会議事堂が闇に覆われる映像が流れてくる。この映像は幸福の科学が今年の秋に公開するアニメ映画『神秘の法』の予告編だった。
  • 映画が始まると中国国内の自治区が出てきて、ある家族の食事風景を映している。中国は宗教を禁止にしているので「天にまします我らの父よ」と食前の祈りを捧げたら死刑。こうして、この家族の両親は処刑されて娘は引き取られていった。
  • 画像はこのシーンの悲しみを歌った大川隆法作詞『振り向けば愛』のPV。ものすごく物語性のある歌詞だ。
    ファイナル・ジャッジメント
  • 10年以上経って2009年の渋谷のハチ公前広場。幸福実現党から出馬した鷲尾正悟(わしおしょうご:主人公)が「憲法9条の改正」や「我が国はミサイルを撃たれて国民が死ぬまで反撃できません!」と訴えて選挙活動しているが、日本人たちはガン無視。
  • 正悟は誰も自分の演説を聞いてくれないことに無力感を感じる。その時、天から黄金に輝く羽が降りてきた。しかしそれは正悟にしか見えなかった。
  • オープニングで両親を処刑された少女リンは成長して日本にいた。リンは幸福実現党の選挙活動を応援することになった。
  • 幸福実現党は総選挙で惨敗する。スタッフたちは民主党の政権交代の映像を見てうなだれる。日本人たちに自分の訴えが届かなかったことに絶望しているのだ。
  • だけどスタッフの一人であるのぞみは「これは神様が与えてくれた試練!」とポシティブ発言。2009年の衆議院選挙であんたらが負けた原因は、その信仰心に日本人が危機感を抱いたのと、新日本国憲法案がヤバすぎたからだって!
  • 選挙に負けて活動が止まってしまった幸福実現党のスタッフたちだが、正悟はリンと恋仲になっていく。
  • 正悟の親友で五反田の消防団員でもある憲三は、正悟とお互いの絆を確かめあう。二人の両親は共に左翼政党である民主党の議員で(俺が書いているんじゃなくて、劇中の設定がそうなっている)、二人とも親に反発しているという共通点があるのだ。
中国による侵略が始まった
  • 数年後のある日、渋谷上空に中国の戦闘機やヘリコプターたちが大量に現れ、日本は占拠された。ちなみにこの映画を観るときは「自衛隊がいるはずでしょ」「安保条約は?」「外交はどうなっているの?」といった疑問を持ってはいけない。
  • どうでもいいけどこの映画には「ちくしょう!中国め!」「中国人は信用できない」「どんな手を使っても中国人を追い出すわ」といった危ないセリフがよく出てくる。(注:「中国」に置き換えるのはこのブログが勝手にやっていることであり、劇中では「オウラン」です)
  • 日本を支配するのは中国人のラオ・ポルト(宍戸錠)だ。以下は日本を支配下においた中国の政策だ。
  1. 警察・自衛隊はオウラン人民解放軍に再編成
  2. 通貨は6か月以内にオウラン通貨に統一
  3. 第一言語はオウラン後になる
  4. 治安が安定するまで夜10時から翌朝5時まで外出禁止
  5. オウラン国では宗教活動はすべて非合法
  6. 国家反逆罪は死刑
それでも日本から宗教は消えない
  • 正悟は選挙活動の仲間たちと再会する。幸福実現党のスタッフたちは地下組織のレジスタンス:ROLEとなっていたのだ。
  • ROLEの隠れ家はキリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教などの宗教施設も兼ねている。もし中国にバレたら全員死刑。ところで画面の中に日本最大の宗教団体である創価学会がいなかったのが実に残念です!
  • ROLEの隠れ家のボス的存在は、憲三の父親だった。憲三の父親は「人々には神を信じる心が欠けている」と日本人を批判する 。
  • 民主党議員である憲三の父親は選挙の票田のために宗教団体と仲良くなろうとしてそのまま宗教にハマっていた。そして民主党議員だったという罪を償うためにROLEの隠れ家を作ったのだ。
  • ROLEのメンバーでも一番信仰心が強いのぞみの両親が中国政府につかまった。信仰心を持つ両親は処刑される。信仰心を隠していたのに一体なぜバレたのか?
  • ROLEのメンバーとして活躍する憲三は、ライフルを持った中国軍相手に素手や木刀で戦って、中国兵(所帯持ち)を殺したりしていた
そして仏の道へ
  • 正悟は憲三の父親の書斎に行き、八正道(釈迦の教え)の本を手にとる。そして大樹の元で座禅を組み悪魔との対決が始まる。
  • この展開は劇中では解説されない、っていうか幸福の科学信者にとっては常識なんだけど、成道(悟りを開いて仏になること)なのだ。は釈迦の成道 のエピソードとまったく同じである(リンク先はWikipedia)
  • さて映画『ファイナル・ジャッジメント』では悪魔との対決はどのように行われるのか?まず悪魔は正悟の父親の姿でやってくる。そして悪魔と対話するんだけど…
  • 悪魔との対話の内容が………左翼批判!左翼を批判するのは悪魔じゃなくて、もちろん主人公:正悟
  • 正悟の父親は民主党で売国奴として活動したことを深く後悔し「私だって左翼の被害者だ!戦後の左翼思想に侵されたのだ!」と左翼が悪いという前提で正悟の父親(悪魔)と主人公の対話が続いていく。
  • 正悟は思想は違えど父親から愛されていたことを思い出し、悪魔が父親の姿をしていることを見破る。正悟が大地に指を触れると悪魔は消滅した(釈迦も同じ方法で悪魔を退けている)。
  • そして正悟の肉体から魂が離れていく。そして魂は天高く飛翔して宇宙空間を飛び続ける
  • えー、ここらへんはセリフの説明が一切なくてイメージカットだけで構成されているので、普通の観客には何が起きているかサッパリわからないと思うので、俺が代わりに解説します。
  • 幸福の科学の教えだと「多次元宇宙界」というのがあります。また太陽系の外側に霊界があるという考えなんですね。だから正悟の魂は宇宙空間を飛び続けて銀河系以外の星団を目指すわけです。そして最終的に「多次元宇宙界で出会った黄金色の何か」だけど、あれがエル・カンターレ(大川隆法)なわけですよ。っつーか映画観ていて解説無しで映像の意味がわかる自分にビックリしました。俺も立派な信者になれそうだなぁ。
救世主となる
  • 中国に弾圧され続ける憲三たちは「仏を信じているのに仏が助けてくれない」という宗教独特のジレンマに悩んでいた。だが憲三の父親がその疑問に答える。 「正悟はキリスト・イスラム・ヒンドゥーを超えて地球を救う救世主なのだ」 すげえセイブ・ザ・ワールド!
  • セイブ・ザ・ワールドの根拠は、2009年の幸福実現党が行った正悟の演説に世界中が感動したということらしい。ちょっと気になって政党の英名を検索してヒット数を調べてみたけれど
    英語名日本語名検索ヒット数
    Liberal Democratic Party自民党1,530,000
    New Komeito Party公明党53,400
    United States Marijuana Partyマリファナ党(アメリカ)44,200
    The Happiness Realization Party幸福実現党40,900
    Sports and Peace Partyスポーツ平和党38,200
    2004年に解散したスポーツ平和党とドッコイドッコイだぞ
  • あと、世界中がネットで繋がる描写だけど、ネット上の動画に出てくる外国人たちはきっと稲川素子事務所の人たち。
  • こうして正悟は中国に支配された日本人の心を救うべく、地下布教活動を活発させる。正悟に触れられた車イスの少女が立ち上がるなど、正悟はキリストのような力を発揮する
裏切り、そしてROLE壊滅
  • 正悟の布教活動中に中国軍が攻めてきた。正悟は逮捕されてROLEは壊滅する。リンが裏切ったのだ。
  • リンは最初からスパイ目的で近づいていたのだ。リンはラオ・ポルトの義理の娘であり、手柄を立てて中国の党幹部になるのが目的だった。
  • オープニングでリンは神様への祈りをしたために、両親が殺された。だからリンは宗教を信じなくなっていたのだ。
  • ROLEの主要メンバーは憲三と五反田の消防団が中国軍と戦ってくれたおかげで脱出に成功した。
  • 正悟が処刑されることが決まってしまった。ROLEのメンバーは「正悟の演説を世界中に中継する作戦」を立てる。当然ながら「処刑される奴がどうやって演説するんだよ」というツッコミが入るが、とりあえず「奇跡を信じよう」らしい。演説の場所は渋谷の交差点だ。
地球を救いエンディングへ
  • 正悟の処刑直前、リンは幽霊となった両親と再会して改心する
  • 正悟は処刑執行室にいる。今まさに首吊りの処刑台の床が開かれるという状況だ。どうやってリンは正悟を助けるのか?普通に連れ出すだけだった
  • 中国軍とリンのカーチェイスが始まる。いわき市にロケ用の私道を作ったらしく、低予算映画としてはかなり頑張っているカーチェイスだ。でも車を停める⇒煙幕を貼る⇒車に乗って逃げる、の流れは説得力がなさ過ぎてイマイチ。止った車のタイヤ撃てばいいのに。
  • 憲三は正悟を逃がすために中国軍と戦い戦死する。
  • 正悟は渋谷の交差点に到着、幸福実現党の選挙カーのお立ち台に立つ。そして地球を救う演説をする。
    ファイナル・ジャッジメント
  • 演説の内容は霊界に関することとか、祈れば天国に行けるとか、間違った思想の持ち主は地獄に落ちるとか、反省すれば助かるよとかだ。
  • 演説を聞き入るのはエキストラたちなんだけど、撮影場所はいわき市なので、エキストラのほとんどがいわき市民だろう。
  • 俺が劇場で観ているときは数人が泣いていたけど、俺にとっては映画に直接「破壊屋ギッチョ、お前は地獄行き!」と説教されているようなもんだ。中国倒す前に俺を倒したほうがいいんじゃない?
  • 演説はさらに続く。戦争とか天変地異が起きるのは信仰心が足りないからだそうだ。そんな演説を真面目に聞くいわき市民のエキストラたち
  • 正悟の演説に感動する世界中の人々、死んだ憲三も幽霊になって正悟の隣に立つ
  • 演説が終わると正悟が拍手喝采を浴びて映画が終わる。え?これで終わりなの?
  • 画面が暗転すると「人々が信仰心を持ち出し、紛争は消え、中国は民主化された」と字幕が出る
  • エンドクレジットではリンカーン大統領の霊が作詞したという歌(日本語)が流れてくる。
  • エンドクレジットが終わると、幸福の科学映画恒例の信者の会社一覧表が出てくる。
『ファイナル・ジャッジメント』の笑いどころ

幸福の科学映画といえば、映画館で信者に囲まれた状態で観るので、笑いをこらえるのが大変だったりする。『ファイナル・ジャッジメント』は日本が支配されるというシリアスな展開なので笑いどころはほとんど無いけど、超常現象が起きる後半では笑いをこらえるのが大変なシーンがいくつかある。

まずは正悟の父親が空から登場するシーン。登場人物が空から登場するのは、幸福の科学アニメではよくある演出。それを実写で見るとクレーンで吊るされている感が満載で笑ってしまう。わざわざ空から登場させる意味もわからない。

正悟の父親の幽霊が、正悟の演説を見るためにテレビを見ているのも笑ってしまう。幽霊なんだから直接見に行けよ!と思ってしまうが、これはまあ自分の奥さんと一緒にテレビを見たかったのだろう。

最大の笑いどころは死んだ憲三が幽霊になって幸福実現党の選挙カーに乗っているシーン。これから幸福実現党の選挙カーを見るたんびにこのシーンを思い出してしまいそうだ。

幸福実現党の日本独立宣言

「勝手に言葉を置き換えるなんて酷いなぁ」って思うかもしれないれけど、架空の政党であるはずの「幸福維新党」を実在の政党「幸福実現党」に置き換えたPRビデオは本当に製作されているんだぞ!↓

このビデオは幸福実現党(実在)の党員たちがオウラン政府(架空)に処刑されるが、党首のついき秀学(実在)が脱獄して日比谷で日本独立宣言を訴える様子を、CNN(実在)や各種報道機関が報じているというモキュメンタリー。政党の宣伝のためにありもしない処刑や闘争や報道を描いており、プロパガンダだとしてもやっちゃダメなことをガンガンやっているにも関わらず、あまり問題にも思えないところがかわいらしい珍品だ。

反中映画としての『ファイナル・ジャッジメント』

国名を変えているとはいえ反中描写はかなり過激だ。でもアジア映画には反日映画が多いので、『ファイナル・ジャッジメント』はそれの逆バージョンだと思えばあまり気にならない。反日・反米・反中、作品に何かを敵視する思想を入れるのは別に構わないと思う。『ファイナル・ジャッジメント』がよくないのは「俺たちの言うとおりにしないと中国が攻めてくるぞ!」と極端な思想のために、極端な思想を利用している点だ。

逆に良い点は「中国は間違っているが、中国人が間違っているわけではない」という結論に達するところ。映画のラストシーンでは中国人に対して愛を説いて中国の民主化を成功させるのだ。でも「愛こそ全て」をここまで描くのは宗教家というよりも日本のアニオタ的発想かも(この映画を企画した大川隆法の息子はアニオタで有名)。

だけど自分と違う思想と付き合うのに大切なのは、相手を変えることじゃなくて相手を理解することだろ。この映画はその視点が完全に抜け落ちている。

宗教映画としての『ファイナル・ジャッジメント』

つまらない。中盤で「宗教を信じるだけでは何も救われないのか?」という難しい点に踏み込んでいるので、「これは期待できる!」と思ったけれど期待した俺がバカだった。生き仏となった主人公が演説しただけで世界が平和になっていた。「宗教を信じるだけでは何も救われないのか?」という疑問を持っていたキャラたちは演説聞いて感動しているだけだった。

ちょっと話が逸れるけど、近年の映画で宗教と信仰の問題をもっとも上手に描いた映画って『リトル・ランボー』だと思うんだよね。あの映画は宗教を否定するけど、神を信じる心は肯定するという上手い着地点に立つ。

『ファイナル・ジャッジメント』の見どころ

いわき市に作ったという渋谷のスクランブル交差点のオープンセットはかなり効果的に使っていた。この映画一番の見どころだ。ロケ撮影とセット撮影の組み合わせもうまい。

過去の映画だと『容疑者 室井慎次』もいわき市に新宿のオープンセットを作っていたけど、あまり効果的に使われていなかった。『恋人はスナイパー 劇場版』(両方とも君塚良一監督作品)のように渋谷のロケ撮影が失敗している作品もあることを考えると、『ファイナル・ジャッジメント』の撮影はよく頑張ったと思う。

軍用ヘリが首都を攻めるというビジュアルはモロに『パトレイバー2』の影響で、押井守が大好きなビルにヘリが写りこむカットもあり。ここらへんも面白かった。

リン

ウマリ・ティラカラトナ

リンを演じたのはスリランカ人女優のウマリ・ティラカラトナ。幸福の科学は「スリランカの有名女優」って宣伝しているけど、実際は稲川素子事務所所属の日大生だ。この女優がかわいくて良かった。

彼女は劇中でファッションがめまぐるしく変わるのが面白い。胸を強調するセーター、迷彩服、ロングスカート、浴衣、共産圏風の軍服とどれも露出が少なくて下品さがないのも良い。

リンが裏切り者という展開はかなり驚いた。某国問題を描いた映画でその某国人が裏切り者という展開は常識的にはありえないからだ。例えばハリウッド映画でアメリカを裏切るのは白人だし、反日映画の裏切り者は中国人や韓国人だ。まあリンの改心を描いてフォローしていたけど。でものぞみの両親が捕まったのってたぶんリンのせいだよなぁ。

最後に

『仏陀再誕』以降の幸福の科学は、信者が1000万人以上いるはずなのに選挙で一議席も取れず大敗したり、教祖様が愛人問題起こして奥さんが週刊誌に暴露記事持ち込んだり、教祖様が離婚したので教義内容が変わったり、教祖様がネバダ州の秘密記事に心霊潜入したという本を定価1万円で買わされたりと、いろいろ大変だ。本当に信仰心を問われているのは俺たち一般の日本人よりも幸福の科学の信者だと思う。

オマケ

ファイナル・ジャッジメント
ファイナル・ジャッジメントのラブソング『振り向けば愛』だけど、歌詞をよく見ると「Play a role in the Army(入隊して役割を果たそう)」だ。

この映画を応援するのは、試写会で『ファイナル・ジャッジメント』を観たという故・丹波哲郎。まさに死者会。
ファイナル・ジャッジメント

リトル・ランボーズ [DVD]

子供たちが映画を作る物語なんだけど、主人公の母親が宗教団体と関係している。

機動警察パトレイバー2 the Movie [Blu-ray]

Bootlegで評論書いたので、そちらもよろしくお願いします。

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